Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコ杯 2017年前期 第2節 Celaya 1-1 UNAM

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ルイス・キンターナがウーゴ・サンチェスをエミュレート(模倣)し、PUMASはセラヤで何とかドローを拾った

 

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PUMASユース出身選手が、グアナファト州の退屈な試合に輝きを放つために格別なオーバヘッドを決めた

PUMASのメキシコ杯第1試合目であり、セラヤは計2試合で初の勝ち点を上げた

 PUMASはセラヤでサッカーらしいサッカーを出来なかったが、ミゲル・アレマン・スタジアムでユース出身選手:ルイス・キンターナがチームを救う格別なオーバヘッドを決め、メキシコ杯第2節において苦しいドローを挙げた。

 

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対セラヤ戦でPUMASはほとんどサッカーらしいサッカーを見せず、しかしながらほんの一つの輝きを放ち、ディエゴ・デ・ラ・テヘラが挙げた先制点に追い付いた。

後半21分、中盤でスピードあるプレーをしていたアンヘル・レイナが起点となり、パブロ・ルイスへ展開したボールをペナルティーエリアにセンタリングし、キーパー:ベルナベ・マガーニャが弾いた力強いシュートのこぼれ玉をディエゴ・デ・ラ・テヘラが押し込んで先制した。

 

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PUMASはリアクションが出来ず、ラインを上げることを試みたが、どのポジションで相手を崩してホームチームに対してダメージを与えられるか?が探せず、ゲームの終盤にリードに追い付くためのプレーを得た。

しかしながら後半32分、ホセ・アントニオ・ガルシアが放ったコーナーキックをトラップしたルイス・キンターナがセラヤ守備陣とゴールキーパーが抑えることのできないオーバヘッドキックを放ち1-1に追いついた。

その後両チームとも中盤で勝ち越し弾を挙げるために争ったが、相手にダメージを与えるほどの深い攻撃は出来ず、試合はそのままのスコアで終了した。

 

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メキシコ杯 2017年前期 第2節 プレビュー

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PUMASは、6人のレギュラー選手達と共に遠征した

 

本日のトレーニング後、PUMASは火曜日に行われるメキシコ杯の初戦が行われるセラヤへ、しかしながら唯一6人のレギュラー選手達と共に遠征した

 

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土曜日にはメキシコ1部リーグにおいて対クラブ・アメリカ戦が控えており、PUMASの監督:フランシスコ・パレンシアはリーグ戦で危険を冒したくないので、レギュラー陣を温存することを決めた。

 

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例えばフォワードのチリ人選手:ニコラス・カスティージョ、ゴールキーパー:アルフレッド・サルディヴァル、ネストル・カルデロン、そして最近チームに合流したヘスス・ガジャルドらがメキシコシティに残った。

 

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メキシコ杯遠征に加わったのは、マウロ・フォルミカ、ヘラルド・アルコバ、アブラハム・ゴンザレス、ホセカルロス・ヴァンランキン、ルイス・キンターナ、ダヴィッド・カブレラ、ホフレ・ゲロン、そしてアラン・メンドーサらである。

メキシコリーグ2017年前期 第2節 Atlas 2-1 UNAM

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『集中力不足』が対CFアトラス戦の敗戦という形で高価についた

 

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ネストル・カルデロンは、集中力の欠如がハリスコ・スタジアムにおいて勝ち点3を放棄するのに十分な原因であったと語った

 

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今シーズンのPUMASのニューフェイス、ネストル・カルデロンは、CFアトラスの得点は2つのマークミスについて、この敗戦は未だカバー可能でありこのハリスコ州における躓きを残念がる必要はないと語った。

 

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「2つの集中力の欠如が、我々にとって高くついた」ネストル・カルデロン

 

「ピッチは良い状態だったし、気候も素晴らしかった。何も言い訳はないね。収穫はなく、ハードワークをしないといけないんだ。2つの集中力の欠如はみすであって、我々にとって高くついたし、トレーニング以外にそれを防ぐ方法はない。」

 

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カルデロンは何も心配することはなく、その夜ドローを手にすることなくチームメイトはピッチ上で相手にやられたと述べた。

 

「悪い結果を持って、ホームに帰るんだ。とても良いメンタリティーで始めて、先制点を挙げてリードを保っていたが、最後には彼らに結果を持っていかれたんだ。もっとハードワークをしないといけないし、火曜日には重要なカップ戦が待っている。負けたけど、チームは全てを出し切ったんだ。」

 


  

パレンシア監督は、ガストン・シルヴァについて話すことを避けた

 

PUMASよりもアルゼンチン1部リーグのインディペンディエンテの補強選手になりたいというウルグアイ人選手について、PUMASの監督は事の詳細を明かさず

 

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PUMASの敗戦後、ファン・フランシスコ・パレンシア監督はチームの補強選手として合流する予定であったが、最新の情報ではアルゼンチン1部リーグのインディペンディエンテに移籍したいというガストン・シルヴァの将来について語ることを避けた。

 

 

「試合のことに集中していて、ガストンについて何が起きているのかは知らないんだ。何も知らないので、彼のことについて話すことは出来ない。首脳陣とミーティングをするまでは、待つしかないね。今はその情報を知っていないので、話すことは出来ないんだ。今夜行われた試合のことに集中していたからね。彼に何が起きたのか?はいずれお知らせすることになるだろう。」

 

彼は、アトラスがPUMAS守備陣をロスタイム寸前に追い越して敗戦したにもかかわらず、穏やかに語った。

 

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「負けることが好きな人間なんていないよ。試合は90分以上、集中して警戒しなければならないんだ。1点目は、ファールではないと思う。自身をエリア内に侵入させて、ファールの笛を吹いたんだ。悪い得点をマークして、引き分けたんだ。両チームともに最上のリズムを保っていて、観衆は満足だったんじゃないかな。」

 


  

PUMASにとって重要なトライアルは、翌週に控えている。2017年前期ステージ第3節にミゲル・エレラ監督率いるクラブ・アメリカと対戦するために、PUMASはアステカ・スタジアムへ乗り込むのだ。

 

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メキシコリーグ2017年前期 第2節 プレビュー

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フランシスコ・パレンシア:もう陣容は、全て揃っている


今日PUMASにとって、良い知らせが届いた。フランシスコ・パレンシア監督は対CFアトラス戦では開幕戦からさらに2選手、(ゴールドカップ出場にメキシコ代表として出場していた)ヘスス・ガジャルドの復帰と、(今週の新補強選手として加入後)トレーニングに励んでいるマウロ・フォルミカである。

 

米国においてメキシコ代表として招集されたガジャルドは、復帰後すぐにスタメンでプレーを見ることが出来そうだ。フォルミカの場合は、予測としてベンチスタート。チームに合流して適応後なので、途中出場でプレーをする可能性がある。

 

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「もう陣容は揃っているので、とても満足しているよ。私にとって重要であるし、ベストメンバーを明日は先発させる。フォルミカもガジャルドも、プレーをする準備は万端だ。前者はとてもいい状態でやる気満々だし、後者も素晴らしい1週間を過ごしてそのうちの数日間は完璧になったので、数分間プレー可能だ。

 

PUMASの今シーズン最後の補強選手であるガストン・シルヴァについては、センターバックもサイドバックもプレーをすることが出来るユーティリティプレーヤーぶりを強調しつつ、未だデビュー戦は決まっていないもの自身が持っているクオリティを示す気満々で合流したことを付け加えた。

「プレーをする気満々でやってきたね。もう彼とは、早速コミュニケーションを取ったよ。少しでも早く、高地におけるプレーに馴染んでもらう。最近はセンターバックでプレーをしていたようだが、サイドバックでも行けるしね。良いプレーをするし、チームの必要性に応じてどのポジションで起用するか?を見たいね。」

 
マウロ・フォルミカ:PUMAS選手として、第2節デビュー予定

 

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アルゼンチンサッカー選手:マウロ・フォルミカは、2017年前期ステージ第2節にPUMASがアウェイのハリスコ・スタジアムにおけるCFアトラス戦で、デビューする可能性を与えられそうだ。

 

「重要なことはもうすでに自分がチームの一員としていて、間違いなくベンチスタートだろうけれど出番が来たらベストを尽くすんだ、スタメンであろうが、ベンチスタートであるがね。いつもポジティブで、自分が持っているベストを尽くすさ。」

 

「チームはとても良い感じだね。モチベーションは高く、若手とベテランが融合しているとても素晴らしい集団だよ。今シーズン、結果を出せるように期待している。」と、ハリスコ州へ向かうフライト前に語った。

 

彼はまたメキシコ1部リーグサッカーがとても競争が激しく、コンスタントに成長し続けており、素晴らしい選手たちがプレーをしていることは彼らにとってトライになると述べた。

「とても良い気分だ。以前にたくさんプレーをしたし、少しでも早く適応してサッカーのリズムを掴みたいね。2年前に一度プレーをしに来たけれど、リーグは毎シーズン成長し続けていてとても素晴らしい選手たちがいる。他チームの中ではとても良い補強をしていて、常に競争力が高いリーグになるだろう。」と、締め括った。

 


 

 

 

ウルグアイ代表DF:ガストン・シルバ、PUMASの補強選手として加入

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ガストン・アレクシス・シルバ・ペルドモ (DF)

身長:185cm 体重:74kg

1994年3月5日生まれ(23歳)

デビュー:2014年

タイトル:2012、2013年後期ステージ(デフェンソール・スポルティング)

国籍:ウルグアイ・イタリア

2011~2014年デフェンソール・スポルティング(ウルグアイ)、2014~2017年トリノFC、2016~2017年グラナダCF

センターバックやサイドバックをこなす守備のユーティリティプレーヤー。スピードや空中戦の強さは標準的で、ディフェンス時にはスピードのある選手にも対応できる。展開力が低いため、ビルドアップやサイドチェンジはあまり期待できない。ディフェンス能力は標準的で、ディフェンスラインやアンカーでの起用は多少のリスクを伴う。テクニック、パス精度は標準的だが、ドリブル能力が特段高いわけではないため、突破にさほど期待はできない。FW能力が低いため、あくまでもチャンスメイクが仕事になる。しかしながら、クロスの精度が高いため攻撃時に期待できる。

 

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メキシコリーグ2017年前期 第1節 UNAM 1-0 Pachuca

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PUMASが対パチューカ戦を1-0で制し、2017年前期ステージを勝利で白星発進

 

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ニコラス・カスティージョが前半30分FKで得点をマーク

ユース出身のブライアン・フィゲロアがメキシコ1部リーグ戦デビューを飾る。フランシスコ・パレンシア政権となって、通算5人目

この日曜日にオリンピック・スタジアムでの対パチューカ戦を1-0で勝利し、PUMASは2017年前期ステージを白星でスタートした

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「いつも勝ち点3を挙げるためにプレーをし、そのためにトレーニングしているんだけれど、常に改善し続けなければならないよ。この試合は我々がチームは攻撃する時、また守備をする時を知っていると気が付くのに良いパラメーターとなった。我々は、サポーターへ沢山の喜びを与えるためにプレーをしているんだ。」

と、試合後にフランシスコ・パレンシア監督は述べた。

 

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PUMASは、前半30分に相手キーパー:オスカー・ペレスが身動き1つ出来なかったニコラス・カスティージョのスーパーFKで勝利を収めた。

 

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一方ユース出身のブライアン・フィゲロアにとっては、この対パチューカ戦スタメンでメキシコ1部リーグ戦デビューを飾る特別な1日となった。これによって、フランシスコ・パレンシア政権となって通算5人目ユース出身選手のデビューとなった。

「今日のブライアンは素晴らしいプレーをしたが、チームは素晴らしい補強をしたんだ。彼は常に前へ向かってプレーをする大胆な青年だよ。」と、監督は強調した。

 

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スタメン:

PUMAS:1-アルフレッド・サルディヴァル、2-ホセカルロス・ヴァンランキン、3-ヘラルド・アルコバ、4-ルイス・キンターナ(後半23分、19-パブロ・ハケス)、5-アラン・メンドーサ、7-ダヴィッド・カブレラ、10-アブラハム・ゴンザレス、29-ネストル・カルデロン(後半31分、9-ホフレ・ゲロン)、14-ブライアン・フィゲロア(後半29分、6-ケヴィン・エスカミージャ),11-ブライアン・ラベージョ、30-ニコラス・カスティージョ、監督:フランシスコ・パレンシア

 

パチューカ:21-オスカー・ペレス、12-エマヌエル・ガルシア、23-オスカー・ムリージョ、26-ローベル・エレラ、18-ホアキン・マルティネス、5-ヴィクトル・グーズマン、14-エリック・アギーレ(後半15分、11-エディソン・プッチ)、24-パブロ・ロペス、7-アンヘロ・サガル(後半23分、298-エリック・サンチェス)、10-ホナタン・ウレタヴィスカヤ、9-ヘルマン・カノ(後半23分、29-フランコ・ハラ)、監督:ディエゴ・アロンソ

 

主審:ディエゴ・モンターニョ・ロブレス、副審:パブロ・イスラエル・エルナンデス、ホセ・アルフレッド・ロペス、第4審:レオン・ヴィセンテ・バラハス

警告:パチューカ 後半14分、エリック・アギーレ

 


 

 

 

メキシコリーグ2017年前期 第1節 プレビュー3

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アブラハム・ゴンザレス:かつてそうだったホームで強いチームにならなければいけない

 

「僕らは、とても良い集団だね。サッカーで最も重要なことは、1人の選手よりも集団。そしてその意味で言えば、僕らはとても結束が強いんだ。非常に良い集団に見えるだろう。(フランシスコ・パレンシア政権の第1期)かつてそうだったホームで強いチームにならなければいけないし、本当のところそれをするための素晴らしいクオリティを持っているよ。」と、この金曜日にオリンピック・スタジアムでPUMASのMF:アブラハム・ゴンザレスは語った。

 

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この日曜日にそれを示す可能性を対パチューカ戦があるが、チケットを持っている大人の同伴者1人に対して子供達は無料で入場可能となる。

「パチューカは(現在開催されている)ゴールドカップに出場している重要な選手がいるけれど、とてもダイナミックで誰がプレーをしても大変危険な前線を持ったチームだ。」と、彼は強調した。

 

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しかしながら彼はチームが良い結果を得られることに、また今シーズンはそれを若い選手たちがそれを成し遂げることに自信を持っている。

「ユース出身の選手達はとてもやる気十分だし、良い選手達だね。メキシコサッカー1部リーグでずっと出場し続けるようになることは容易ではないと理解しないとならないけれど、本当に彼らの態度ややってきているプレーはとても素晴らしいよ。観衆に対して新チームがどんな素晴らしいプレーをするか?をお披露目となるホーム開幕戦で、僕らはとてもやる気満々なんだ。」と、説明した。

 

メキシコリーグ2017-18年 ユニフォームと新施設発表

 

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 クラブの公式ホームページには「PUMASは新しいジャージのために、過去をインスピレーションする」とあります。同時に、新しいクラブハウスやクラブの施設や設備も紹介されました。

 

メキシコリーグ2017年前期 第1節 裏話

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2017年前期ステージ開幕を迎えるにあたって 

 

ここ数シーズンのPUMASのリーグ戦ならびにリギージャ(プレーオフ)における成績ですが、まずリギージャ(プレーオフ)決勝まで進出した4シーズンまえの2015年前期ステージが内容ならびに成績ともに最優秀であったのは、疑う余地もない。

  

 陣容としては、正GKにアレハンドロ・パラシオス、両CBに主将ダリオ・ヴェロンとヘラルド・アルコバ、両ディフェンシブハーフに近年のPUMASにおける数少ないメキシコ代表:ルイス・フエンテスと2部リーグから上がってきた経験豊富なマルセロ・アラトーレ、中盤の真ん中に生粋のユース出身選手だったハヴィエル・コルテスといぶし銀のベテランだったアレハンドロ・カストロ、TOP下にはこれまたベテランのダニエル・ルドゥエーニャがタクトを握り、両サイドにマティアス・ブリトスとエースだったイスマエル・ソーサ、1TOPにエドゥアルド・エレラというものだった。

 

守備陣は鉄壁で、あのホルヘ・カンポス(メキシコ代表キーパー)を拗して3回目のリーグ優勝をした、1990-91年シーズンにマークしたホームゲーム578分無失点という記録へあと1分半まで迫った。結果的に対ティグレス戦においてアウェイの1stレグで0-3と敗れ、ホームの2ndレグで4-1とイーブンになりPK戦で敗退というものだった。

 


翌シーズンはその守備陣が前シーズンほど維持されず、最終的にリーグ戦を全節終了して、第11位(リギージャ(プレーオフ)進出圏の8位より下位・5勝5敗7分けの勝ち点22)であった。

 


続く2016年前期ステージでは、エースだったイスマエル・ソーサやルイス・キニョネスをここ数シーズン当面のライバルであるティグレスに引き抜かれ、攻撃力がガタ落ち。代役としてかつての名選手であるパブロ・バレラを中盤に据えたり、チリ代表の得点屋:ニコラス・カスティージョ、同じく代表のMF:ブライアン・ラベージョなどを補強したが、続くシーズンも勝ち点18で総合順位ブービーの17位と近年稀に見るスランプに陥った。

 


さらに追い打ちをかけるように、ミスターPUMASであった主将:ダリオ・ヴェロンや正GKの座を長年維持してきたアレハンドロ・パラシオス、生粋のユース出身選手であったハヴィエル・コルテス、さらには得点源の1人であったFW:マティアス・ブリトスらが今シーズンより抜けた。

 

いよいよここ数年間を見据えた本格的なテコ入れが必要とされているチームに対して、首脳陣は相変わらずその場限りの補強を繰り返すのみであり、一番の悩みの種である守備陣は、怪我続きのヘラルド・アルコバとおそらく主将の背番号を引き継いだルイス・キンターナやホセ・アントニオ・ガルシア、さらにはここ数年で一部リーグデビューを果たしたばかりのパブロ・ハケスらユース出身の若手選手たちを起用するつもりだろうが、結果が物語っている通りメキシコ1部リーグのTOP選手たちは各国代表を張っているバリバリの一流選手たちであり、ホセ・カルロス・ヴァンランキン辺りのサイドバックなど赤子の手をひねるように軽く抜き去っていく。

 

そういう背景があるので、地道に更新を続けてきたこのブログも一時期ほど頻繁に更新はしておらず、今後もこのペースが変わることは当面ないだろう。いずれにせよ、自身のライフワークであるPUMASのリーグ優勝を目の前で(スタンド観戦して)見るまでは続けるつもりである。

メキシコリーグ2017年前期ステージ 選手紹介(FW編)

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9.ホフレ・ダビド・ゲロン・メンデス(FW)

身長178cm・体重78kg

1985年4月28日生まれ(32歳)

デビュー:2001年

タイトル:2007年エクアドル一部リーグ、2008年リベルタドーレス杯(LDUキト)、2015年メキシコ1部リーグ前期ステージ(ティグレス)

16歳でプロデビューすると3年後にアルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズのユースチームに移籍。さらにその2年後に自国エクアドルのLDUキトに移籍すると、主力のひとりとして2007年のエクアドル一部リーグ、2008年のリベルタドーレス杯優勝に導いた。2008年夏、移籍金400万ユーロでスペインのヘタフェCFに移籍したが、チームメイトとトラブルを起こし、翌年夏100万ユーロのレンタル料でクルゼイロECにレンタル移籍、2年後の夏にアトレチコ・パラナエンセに完全移籍した(ブラジル1部リーグで計61試合11得点)。そして2012年夏には、北京国安に完全移籍。メキシコ1部リーグでプレーをするようになったのは、2014年の夏。リカルド・フェレッティ監督のもとでリーグ戦とリベルタドーレス杯を戦うためのターンオーバー要員として、主に後者で起用された(50試合15得点)。しかしながら2015年の冬には、クルス・アスルに移籍。現在に至る。

 

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14.ブライアン・フィゲロア・フローレス(FW)

身長176cm・体重72kg

1999年5月28日生まれ(18歳)

2017年前期ステージよりリーグ準優勝をしたユースのアンダー17チームで9得点を挙げ、TOPチームに昇格・登録されたCF。計80試合の様々なカテゴリーで30得点以上を挙げた彼に目を付けた首脳陣は、以前ニコラス・カスティージョに行ったような個別授業を受けさせたあと、正式にチーム編成した。早速先日のプレシーズンマッチ対ヴェナードス戦の後半13分に得点をマーク。今シーズン期待の星と言える。

 

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17.ヘスス・ガジャルド(FW)

身長:176cm 体重:76kg

1994年8月15日生まれ(22歳)

デビュー:2014年11月23日

タイトル:なし

下部組織出身。デビューした年の9月に行なわれたメキシコ杯対トルーカ戦で、ペナルティエリア外からゴラッソを決めた。昨シーズンよりファン・フランシスコ・パレンシア監督から全幅の信頼を受け、そのスピードを活かして左サイドバックのレギュラーを射止めた。また念願であったメキシコ代表にも召集され、その実力を安定して発揮できるようになれば8度目のリーグ優勝も決して夢ではない。しかしメキシコ1部リーグの錚々たる各国代表TOP選手相手に渡り合うのは楽ではないし、今シーズンもその凌ぎ合いを持ち前の若さでカバー出来るか?といったところ。

 

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30.ニコラス・イグナシオ・カスティージョ・モラ (FW)

身長:179cm 体重:74kg

1993年2月14日生まれ(23歳)

デビュー:2010年

タイトル:2016年チリ杯、前・後期ステージ、チリスーパーカップ(CDウニベルシダ・カトリカ)

国籍:チリ

ニックネーム:戦闘爆撃機、飛行機、ローカル・ターミネーター、闘牛

2010~2013年CDウニベルシダ・カトリカ、2014年クラブ・ブルッヘ(ベルギー)、2015年FSVマインツ05(ドイツ)、フロジノーネ・カルチョ(イタリア2部)、2016年CDウニベルシダ・カトリカ

アンダー20南米選手権で5ゴールを挙げ名を高めたチリの点取り屋。多彩なゴールパターンに加えて、トリッキーなプレーも得意とし観衆を沸かせるショーマンである。カーブを掛けながらゴール四隅を強襲するFKも驚異。昨年2ステージ連覇を成し遂げ、自身も両シーズン続けて得点王になった。しかしその活躍を期待されて移籍した昨シーズンは8得点を決めたものの、2度のレッドカードで退場・自粛欠場処分を受けたほか、自国代表のロシアW杯南米予選に参加した際に負傷し、続くコンフェデ杯にも出場出来ずに何とかリーグ戦開幕に間に合った感がある。この負傷を癖にしないように、気を付けてもらいたい。