Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコ杯 2018年前期 第3節 試合後 記者会見要旨

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◆ダヴィッド・パティーニョ監督による、試合直後の記者会見要旨

 

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・我々にとって、内容が反映した痛々しい敗戦だ。もっと良いサッカーをしなくてはならない。試合に負けることは、好まない。幾つかのミスが、結果に反映した。我々は目標を達成するために、精神的にもフィジカル的にも改善しなければならない。選手たちのコミットメントと連帯感が、目標を達成するための鍵になるだろう。

 

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・先週末のリーグ戦に出場した、アレハンドロ・アリバス、フェリペ・モラ、マティアス・アルスティサ、ロサリオ・コタらがスタメンで出場したように、リーグ戦とカップ戦の両方を戦いたい。予選リーグを突破する可能性は、まだ残っている(2位クラブのうち最上位クラブが決勝トーナメントへ進出)し、今は素早く切り替えて週末のリーグ戦に専念しなくてはならない。

 

 

・クルブ・ネカクサは同点に追い付いた後、我々を完全に追い詰めた。試合には、成功と失敗が存在する。チームメイトらが最初に意図したのは、ミスを犯したイニエストラ(背番号16)に対して励ますことだった。彼のことは、ユース時代から良く知っているつもりだ。彼は、落ち込むような性格でないことも知っている。引き続き、TOPチームでのプレーをするチャンスを与える

 

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・日を重ねるごとに、ファン・マヌエル・イトゥルベがいつ出場するかがはっきりしてきている。ロサリオ・コタは、そう重症ではなさそうだ。ルイス・キンターナは、もうプレーを出来る状態に戻っているが、それを公にしたくなかったので出場させなかった。マルセロ・ディアスはPUMASでプレーをすることに満足していたが、ラシン・クラブからのオファーはリベルタドーレス杯でプレーをするための魅力的なものだった。彼がとった決断は、尊重できる。

 

クラブ・ウニベルシダ・ナシオナル

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クラブ・ウニベルシダ・ナシオナルAC

(スペイン語:Club Universidad Nacional A.C.)

プーマス・デ・ラ・ウナム(PUMAS DE LA UNAM)
※当ブログでは、すべてPUMAS(プーマス)という記載で統一します

は、1954年8月2日に設立されたプリメーラ・ディビシオン(リーガMX、メキシコ1部リーグ)に所属しているプロサッカーチーム。

 

メキシコ最大の大学であるメキシコ国立自治大学(Universidad Nacional Autónoma de México、略称はUNAM)を設立母体とするクラブであり、メキシコの首都︰シウダ・デ・メヒコ(メキシコシティ)の大学都市にあるオリンピック・スタジアムが本拠地で、その伝統的なチームカラーは青と金。

 

 

オリンピック・スタジアムにおける、試合当日の様子

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メキシコ杯 2018年前期 第3節 UNAM 1-3 Necaxa

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クルブ・ネカクサがメキシコ杯においてPUMASに予選リーグ初黒星を付ける

 

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ラージョス(クルブ・ネカクサ)が第3節で、序盤追いかける展開もPUMASを制する︰ついにカルロス・ペーニャ(フリット)が、TOPチーム・デビューを果たす

 

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PUMASがリーグ戦&カップ戦4試合全勝でしたが、クルブ・ネカクサがメキシコ杯第3節において1-3でその連勝を砕きました。ラージョス(クルブ・ネカクサ)が前シーズンのメキシコ杯同様、オリンピック・スタジアムにおいて決勝リーグ進出を阻んだのです。クルブ・ネカクサは大半の時間帯でPUMASを上回り、PUMASは序盤の出だしだけ良かったものの、その後萎縮しチャンスを潰してボール支配をプレゼントしました。

 

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少しだけ試合を支配出来たのは、毎試合毎にPUMASのジャージが似合って来るようなプレーをしている、カルロス・ゴンザレスによる良いセンタリングを相手キーパー︰ジョスガルト・グティエレスの飛び出しの前に、ゴールを決めたマティアス・アルスティサによる先制した場面でした。

 

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フェリペ・モラとマティアス・アルスティサの2TOPによる攻撃陣をピッチに送り出したダヴィッド・パティーニョ監督でしたがチームは萎縮し始め、逆にクルブ・ネカクサははミゲル・フラガの守るゴールマウスを脅かし始めました。先制された後たった4分のうちに、カルロス・リアーニョとダニエル・アルバレスの両得点によって逆転し、TMFCと同じ予選リーグ・グループ4の首位に躍り出ました。

 

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後半に入って降雨が激しくなりそれまでと試合のレベルが落ちましたが、それにもかかわらずラージョス(クルブ・ネカクサ)は得点差を拡げる機会がありました。しかしミゲル・フラガの素晴らしいセーブでゴールを守っていたので、追加点を挙げられませんでした。クルブ・ネカクサの監督︰マルセロ・レアーニョは持ち駒を動かし、後半25分得点を挙げていたカルロス・リアーニに代えてカルロス・ペーニャ(フリット)をピッチに送り出しました。

 

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PUMASは時間が経つとともに激しくなる降雨に遮られながらも何とか反撃を試みましたが、ジョスガルト・グティエレスがフェリペ・モラの攻撃に対して慎重にゴールマウスに鍵を掛けました。PUMASがドローに持ち込めるか?といった時間帯において、マルティン・バララガンによるダメ押し弾が決まりました。

 

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週末には同じくオリンピック・スタジアムにおいて、試合開始時間が午後4時に変更された対CFパチューカ戦が待っているため、このメキシコ杯におけるPUMASの躓きは早急に改善されなければなりません。

 

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PUMASのユースアカデミーで育った選手たち

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◆ウーゴ・サンチェス
メキシコサッカーにおける史上最高のストライカー。1976年デビュー、5シーズン計104得点。2度のリーグ優勝に貢献。1980年代後半のレアル・マドリードの中心選手で、リーガ・エスパニョーラで5度の得点王に輝いた。リーガでの総得点は234得点。

 

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◆ルイス・ガルシア・ポスティーゴ
PUMASの歴史上、トップ10にランキングされるストライカー。1986年デビュー、5シーズン計195試合75得点。1992年にはスペインへと渡り、アトレティコ・マドリードやレアル・ソシエダにも所属。メキシコ代表としては77試合に出場し、29得点。2度のFIFAワールドカップなど多くの大会に出場し、1990年代のメキシコ代表にとって重要な選手であった。

 

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◆ホルヘ・カンポス
ユニークであると同時に壮大なスケールを持つ選手で、ゴールキーパーとしてキャリアの大きな部分を果たすも、彼はまたストライカーであった。1988年デビュー、キーパーと兼任しながらチーム最多となる14得点を挙げた。3度のFIFAワールドカップに出場した以外に、1999年自国開催のFIFAコンフェデレーションズカップで大会MVP︰ロナウジーニョを擁するブラジル相手に4-3で初優勝を飾った。

 

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◆マヌエル・ネグレテ
マヌエル・ネグレテは、欧州サッカーに参加したメキシコ人選手の1人。1976年デビュー、10年後にポルトガルのスポルティングCPでプレー。その後、メキシコへ戻り再びPUMASへ。メキシコ代表としても活躍し、2018年にはW杯史上最も美しいゴールとして1986年自国開催のFIFAワールドカップにおける決勝リーグ初戦︰ブルガリア戦で決めたボレーシュートが選ばれた。

 

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◆クラウディオ・スアレス
『皇帝(彼のニックネーム)』はメキシコ人ディフェンダー史上、最高の1人とみなされている。1988年デビュー、8年間在籍し、計204試合出場。メキシコ代表における最多出場記録保持者であり、1992年から2006年の間に178試合出場。3度のFIFAワールドカップ、4度のFIFAコンフェデレーションズカップ、5度のコパ・アメリカにそれぞれ出場した。

 

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◆アルベルト・ガルシア・アスペ
現代メキシコサッカーの申し子。1984年デビュー、7年間在籍して180試合︰40得点を記録。最後のシーズンは、リーグ優勝を果たした。1995年には、アルゼンチン1部リーグの強豪︰CAリーベル・プレートへレンタル移籍。メキシコ代表として3大会連続でFIFAワールドカップに出場し、すべて決勝リーグへ進出した。2度のFIFAコンフェデレーションズカップ、4度のコパ・アメリカにそれぞれ出場した。

 

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◆エクトル・モレノ
ユースアカデミー史上、近年最後の宝石の1つ。2005年アンダー17ワールドカップの優勝メンバーで、将来メキシコ代表のセンターバックを背負って立つ男といわれていた。その後、TOPチームデビュー。3シーズンプレーをした後、オランダ1部リーグのPSVアイントホーフェン、イタリアセリエAのASローマ、今年からスペイン1部リーグのレアル・ソシエダへ移籍。

 

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◆ミゲル・エスパーニャ
1983年デビュー、1995年までプレー。1990年にリーグ優勝。1984年から10年間メキシコ代表として、81試合出場2得点。1986年の自国開催FIFAワールドカップと1993年に準優勝したコパ・アメリカにも出場した。

アラン・モソ PUMAゾーン・独占インタビュー

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このブログではお馴染みの『 PUMAゾーン』というPUMAS応援番組で、今シーズン注目の下部組織出身若手選手として、アラン・モソが取り上げられました。主な内容としては

  1. ルーツ
  2. ユース時代の経歴
  3. 在籍したチームの監督
  4. 海外サッカーのアイドル
  5. メキシコ1部リーグの初ゴール

などです。

 

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メキシコリーグ2018年前期 第3節 レビュー

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◆前回の裏話で書いた覚え書きの検証

・本来スタメンであるべきの主将︰マルセロ・ディアスとセンターフォワード︰マティアス・アルスティサが、後半より出場
⇒前者は、アルゼンチン1部リーグ︰ラシン・クラブへ正式移籍。後者はプレシーズンマッチの際からスタメンで出場していなかった理由として、深刻ではないものの悪化する恐れがある筋肉痛を抱えているため。

 

 

・替えの効かない両センターバックの一人である、ルイス・キンターナが試合途中で負傷交代⇒1日の練習で紅白戦に出場せず、個別トレーニング
⇒第3節は、欠場。代わりに代打として、アラン・メンドーサがそのポジションでプレーをした。

・新補強選手の7人の中でも最も年俸の高い(推定︰約5億1千万円)のファン・マヌエル・イトゥルベが出場予定は、早くて次節・遅くても第6節から=怪我のため
⇒おそらく今週の火曜日に行われる、メキシコ杯予選リーグ第3節対クルブ・ネカクサ戦で、今シーズンデビューの見込み。

 

 

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・下部組織出身の両サイドバック、アラン・モソとアラン・メンドーサが得点、特に前者の決勝点は、当該節のリーグベストイレブンに選出
⇒今節のリーグベストイレブンに、アルフレッド・サルディヴァル、アレハンドロ・アリバス、ケヴィン・エスカミージャがそれぞれ選出

 

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◆今回の個人的な印象や覚え書きとして

・アラン・モソはたまたま前節活躍したのではなく、今節も攻守に渡って素晴らしいプレーをした。(この後の記事で、独占インタビューの内容書き起こし予定

・キーパーからのゴールキックは、ヘディングの打点が高いカルロス・ゴンザレスに集中している。

・替えの効かない両センターバックの一人である、ルイス・キンターナの代わりに出場したアラン・メンドーサはポリバレントな役割が可能なプレーヤーだった。ただし、その分本来の左サイドバックで行なっていた攻撃力が半減する。

・アラン・メンドーサがセンターバックで出場したため、左サイドバックにはロサリオ・コタが入った。しかしながら、あまり存在感を見せることは無かった。

・ケヴィン・エスカミージャが、2014年前期ステージの第14節対サントス・ラグーナ戦でメキシコ1部リーグデビュー以来、初ゴールをマーク。相手が序盤攻勢だったが、ペナルティーキックをミスしたのをきっかけに、試合の流れを変えた先制点となった。

・2点目はペナルティエリア外左からパブロ・バレーラによる、フリーキック。2016年後期ステージ第7節の対クラブ・ティファナ戦(ホームゲーム)以来、怪我による休養をはさんで約2年ぶりの得点だったが、サポーター仲間と一緒に、先制点と併せて同じゴールエリア裏で見れた。

  

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シーズンが開幕して上々の滑り出しを見せたこともあり、過去にもそういったシーズンはいくつもありましたが、今シーズン果たしてどこまで行けるのか?というものを見定めたくなりました。

 

開幕3連勝は、前回リーグ優勝した2011年以来のこと。基本的な考え方として、前回のリギージャ(プレーオフ)の際にも書いた、戦えるだけの戦力があるチームには未だなっていないと思います。現在第3節を終わって3戦3勝のチームは、首位のPUMAS以外に得失点差で第2位のクルス・アスル、そして第3位のCFモンテレイ。こうなれば、第5節のアウェイで対戦するCFモンテレイ戦も見に行こうかな?と真剣に考え始めております。

メキシコリーグ2018年前期 第3節 Atlas 0-3 UNAM

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PUMASがハリスコ・スタジアムでCFアトラスを3-0で破り、トーナメント首位を維持

 

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・ケヴィン・エスカミージャ、パブロ・バレーラ、マティアス・アルスティサらの得点で、PUMASは勝ち点9に到達
・後半43分に途中出場したディエゴ・ロドリゲスが、今トーナメントでメキシコ1部リーグデビューを果たした2人目の下部組織出身選手

 

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金曜日の夜、ハリスコ・スタジアムで行われた2018年前期ステージ第3節の試合において、PUMASが3-0でCFアトラスを3-0で破り、現時点で順位表の首位を維持する勝利を挙げました。

 

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試合序盤はアトラスのサポーターは今シーズン初の勝ち点3を挙げるべく、またゴールへの渇望でチームの応援に力が入っていました。しかし前半の22分間で、それは幻となってしまいました。7分ペナルティエリア内においてオクタヴィオ・リヴェロをアレハンドロ・アリバスが倒してしまいペナルティーキックを得ましたが、アルフレッド・サルディヴァルがこれを右手で弾いて止めました。

 

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このミスがあったにもかかわらずアトラスは攻勢を維持しましたが、逆にPUMASの最初のチャンスにおいてキーパー︰ホセ・エルナンデスがミスを犯してしまいます。16分ペナルティエリア外左寄りからのアラン・メンドーサによるフリーキックを正面に弾いてしまい、走り込んだケヴィン・エスカミージャに難なく押し込まれ先制。

 

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その4分後にはロレンソ・レジェスが、フェリペ・モラの左足にもろにタックルしてしまい一発退場。10人となったアトラスに対して、21分ペナルティエリア外右からパブロ・バレーラが右足で左カーブを描いたフリーキックが見事にゴールやや右上に決まり、2点目。

 

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後がないアトラスは、後半開始よりクリフォード・アボアジェに代えてリカルド・アルバレスを投入し中盤におけるよりダイナミックな攻撃を試みました。しかしながら、PUMASのキーパーを中心とする守りを崩すことは出来ませんでした。42分右サイドを突破したアラン・モソが中央に折り返したセンタリングを、29分からマルティン・ロドリゲスと代わって出場したマティアス・アルスティサが走り込みながらゴール右隅に決めてダメ押し弾。

後半43分にアラン・メンドーサに代わって出場したディエゴ・ロドリゲスが、今トーナメントでメキシコ1部リーグデビューを果たした2人目の下部組織出身選手となりました。

 

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試合終了後の記者会見で「試合にはチームがそれを上手く活かす瞬間が有り、通常の場合結果を得ることが多い。我々のチームすべての人間が、野望を抱いている。これからの課題は良いステップを維持することであって、今まで獲得してきた目標を達成することだ。トーナメントは長いので、謙虚さを忘れてはならないよ。ハードワークを続けて、1試合1試合必要な結果を得て行くのみだ。」と、ダヴィッド・パティーニョ監督は語りました。

 

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メキシコリーグ2018年前期 第3節 Atlas - UNAM プレビュー

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PUMASは今週の金曜日、夜9時にハリスコ・スタジアムにおいてCFアトラスと対戦する

 

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「こんなに結束が固くハードワークをして、開幕ダッシュに成功したことによる期待感があるチームを自分の目から見て、アウェイでCFアトラスに勝てると思うよ。こうやってシーズンを始められたことによる、満足感から来るものだろうね。僕らが取り組んできたことが、欲しかった勝ち点に繋がっているんだ。」と、この水曜日にクラブ・アカデミーでトレーニングを始める前に行われた記者会見で、下部組織出身のアラン・メンドーサは語りました。

 

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クルブ・ネカクサ戦で得点を挙げた彼は、リーグとカップ戦で完璧な成績を残していることについて、チームが地に足を着けていることを明確にしました。

「今季は自信過剰ならずに、それとは全く逆でみんなに責任感があるんだ。それがリズムを失わないための根本だと思うね。」と、説明しました。

 

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彼はダヴィッド・パティーニョ監督の戦術が首脳陣のプロジェクトを強化するために指示されたことを強調し、対CFアトラス戦が描かれた目的を探し続けるためのさらなる一歩だと理解しています。

「リーグ優勝へのプレッシャーは普通だけど、僕らは無我夢中にはならないよ。勝つことを追求しているしタイトルは欲しいけれど、少しずつ進んで行くんだ。CFアトラスはよく走っていつも戦う若手選手がいるから、僕らにとって全く簡単ではない試合になるだろうね。」と、述べました。

 

 

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メキシコリーグ2018年前期 第2節 レビュー

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以前に

今回は本気で永住を目指し過程を築いて確固たる生活基盤を安定させようと考えているので、かつてのように全節スタジアムを訪れて応援をしようとは思っておりません

も書いた通り、まず今シーズンは全17節スタジアムで観戦するといった3年前のようなスタンスではありません。

個人的には今週末のホーム開幕戦であるクルブ・ネカクサ戦、そして来月アウェイで行われる対クラブ・アメリカ戦・・・今シーズンはアウェイのアステカ・スタジアムで行なわれるため、徒歩5分程度にある故郷へ帰郷するついでといった感じです

と思っておりました。まず第1節アウェイでのヴェラクルス戦(0-2)そしてカップ戦、同じくアウェイでのTMFC戦(1-2)に勝利したように、シーズンが開幕して上々の滑り出しを見せたこともあり、過去にもそういったシーズンはいくつもありましたが、今シーズン果たしてどこまで行けるのか?というものを見定めたくなりました。

逆に第3節(8月3日)の対CFアトラス戦や、それまで滞在しているか?は不明ですが、第12節(10月6日)の対CDグアダラハラ戦はそれぞれアウェイゲームのため、新シーズンを迎えてチームの状態が良ければ見に行こうかな?と思います

 

結論として、とりあえず

第2節ホームでのクルブ・ネカクサ戦
第3節アウェイでのCFアトラス戦
第4節ホームでのCFパチューカ戦
第7節アウェイでのクラブ・アメリカ戦

の計4試合を、現地観戦することにしました。


ということで、まずはホーム開幕戦を見てきました。

 

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開幕戦をホームとはいえクラブ・アメリカを迎え撃って、2-1と勝利。おまけにメキシコスーパーカップでもCFモンテレイに0-1で勝利しているように、1部リーグ昇格してからますます強くなっている感が強いです

と書いた通り、一筋縄ではいかない試合だろうなと思ってはいましたが、壮絶な打ち合いとなりました。

 

◆まず念頭に置いておきたいのが『シーズン開幕して、2試合目』
・未だ各チームともに相手の陣容や試合運びなどを入念にチェック出来ていない
・新補強選手たち自身、チームメイトらとのコンビネーションなど完璧ではない
・そして、怪我などで合流が遅れている選手たちもいる

というような点が挙げられます。

 

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クルブ・ネカクサはCFアトラスの下部組織出身で昨年のゴールドカップでメキシコA代表入りしたマルティン・バラガン、若干17歳でトップチームデビューも果たし、チリにおいて最も将来を嘱望される選手のひとりであるビクトル・ダビラ、同じくチリ代表でかつてはセリエAのフィオレンティーナやACミランに所属していたマティアス・フェルナンデス、アルゼンチン1部リーグのラシン・クラブからフランス1部リーグのFCメスへ移籍したこともあるブライアン・フェルナンデスなど重厚な攻撃陣を持ち、以前からチームの補強には定評があります。

 

◆個人的な印象や覚え書きとしては、

・本来スタメンであるべきの主将︰マルセロ・ディアスとセンターフォワード︰マティアス・アルスティサが、後半より出場
・替えの効かない両センターバックの一人である、ルイス・キンターナが試合途中で負傷交代⇒1日の練習で紅白戦に出場せず、個別トレーニング
・新補強選手の7人の中でも最も年俸の高い(推定︰約5億1千万円)のファン・マヌエル・イトゥルベが出場予定は、早くて次節・遅くても第6節から=怪我のため
・下部組織出身の両サイドバック、アラン・モソとアラン・メンドーサが得点、特に前者の決勝点は、2得点を決めたカルロス・ゴンザレスとともに当該節のリーグベストイレブンに選出
・クルブ・ネカクサの攻撃陣は、自身のシュートを外した際にみんなピッチを叩いて悔しがっていた

 

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などでしょうか。特にクルブ・ネカクサは今季カップ戦でも同じグループのため、来週以降ホーム・アンド・アウェーで対戦予定です。前期に決勝リーグにおいてホームで先制し、相手が10人となったにもかかわらず逆転負けを喫した相手だけに、今後も良いライバルチームとなりそうです。

 

上記の上から順に3つは、試合後の記者会見でダヴィッド・パティーニョ監督が「ウチの今季の陣容は、選手層が厚い」と言っていたように、それほど心配する必要はないかも知れません。ただ毎シーズンごとの傾向として開幕ダッシュに成功はするものの、後半必ずリギージャ(プレーオフ)進出出来る、出来ないという論議が湧き出るほど失速するので、何とか改善してもらいたいところでしょうか。

 

優勝争いをする鍵となるのはディフェンダー陣ですが、チームの肝となる両サイドバックが活きが良い若手で未だ伸びしろがありそうな点は、頼もしい限りです。今後もっとメキシコ1部リーグで揉まれて、さらなる進化を遂げてほしいところです。

メキシコリーグ2018年前期 第2節 UNAM 5-3 Necaxa

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PUMASが先制されるも、ホームでクルブ・ネカクサに勝利

 

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オリンピック・スタジアムで滅多にないゴールショーで、PUMASがクルブ・ネカクサを倒した

 

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PUMASの実力は、すでに現実のものであります。チームはオリンピック・スタジアムのピッチで素晴らしい形で、抵抗したものの最後は敗れたクルブ・ネカクサを倒しました。トーナメントが開幕したばかりではあるものの、PUMASは得点力そして優越的な力で相手を服従をさせ、サポーターを励起させるパフォーマンスに支えられています。

 

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2018年のホームゲームはPUMASにとって最高の成績ではありませんでしたが、チームはキックオフ直後から試合を支配し始めました。しかしながら前半13分のヴィクトル・ダヴィラによる早い時間帯の得点によって試合の支配権はクルブ・ネカクサに渡り、ホームチームは攻撃の嵐を耐えなければならない状況となりました。

 

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それにもかかわらず24分左サイドバックのアラン・メンドーサが攻撃に参加し、強烈なボレーシュートで試合を振り出しに戻しました。試合は、最高の瞬間に達しました。パブロ・バレーラとアラン・モソが再三に渡って両サイドから攻撃を仕掛け、クルブ・ネカクサにとって頭痛の種となりました。実際にクルブ・ネカクサの攻撃は、止みました。

 

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後半に入って、両チームともに最大限にオファーすべきであると理解しました。こうして後半8分以前にセリエAのフィオレンティーナやACミランに所属していた、マティアス・フェルナンデスによるペナルティエリアやや右外からのフリーキックで逆転すると、すかさずその直後に相手ディフェンダーのミスを突いて、彼にとっては古巣との対戦となりましたが、カルロス・ゴンザレスが同点としました。そして22分には、ディフェンダーからのフィードを中央で折り返されたボールをマルティン・ロドリゲスが、左サイドから走り込みながらゴール右隅に押し込み逆転。

 

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PUMASがゲームを圧倒し、サポーターはそれを感動しながら堪能しました。31分にはピッチ中央から右サイドに展開されたボールをアラン・モソが、相手ディフェンダー2人を抜き去り、最後にキーパーをも制して4点目・・・すでに試合の行方は決定的となっていたものの、大量得点にさらなる得点が生まれそうな予感がありました。ペナルティエリアの外やや左寄りからカルロス・ゴンザレスが左サイドで再びボールを受け、一度シュートフェイントで相手ディフェンダーの体制を崩してから、右足でダメ押し弾。PUMASはトーナメント2勝目を、より力強い試合運びで挙げたのでした。

 

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5-3というスコアはダヴィッド・パティーニョ監督に地に足を着けて、リードを維持する心配なしに穏やかさを与えましたが、来たるべきリギージャ(プレーオフ)進出への道はまだ始まったばかりです。対するクルブ・ネカクサは犯したミスの数々を反省すしなければなりませんが、オリンピック・スタジアムにおいて要注意であるチームという印象を残しました。PUMASは攻撃において多くのオプションを持ち、今最大の称賛を受けたのでした。

 

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