Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2018年前期 第12節 Guadalajara 1-2 UNAM

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PUMASが今度はリーグ戦で、CDグアダラハラを倒す

 

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PUMASが、2-1でCDグアダラハラを制す

 

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それまで36年間の間ハリスコ州で勝てなかったPUMASが、2週間でCDグアダラハラを2度も勝利した。現トーナメント中、ホームゲーム成績が最悪のCDグアダラハラはショックを受け、自力によるリギージャ(プレーオフ)進出の可能性が消えた。CDグアダラハラはホームゲームの勝ち点を全ての対戦相手にプレゼントしており、きっちりこの負の連鎖を止めなければならないが、それはホセ・カルドーソ監督にとって不可能な任務となっている。CDグアダラハラは勝つことを忘れてしまい、今回の敗戦はリギージャ(プレーオフ)進出がますます遠くなり、数学的な奇跡を待つしかなくなってしまった。

 

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CDグアダラハラは前半、とても早い時間帯に先制点を挙げた。ホセ・ゴディネスがアレハンドロ・アリバスとぶつかりボールを失い、そのルーズボールを奪ったアラン・プリードが ワルテル・ガエル・サンドバルとのワンツーパスでPUMASディフェンダーの拙い守備をかいくぐり、イサック・ブリスエラが放ったシュートは見事にゴールのファーポスト側へ突き刺さった。この先制点によって、CDグアダラハラが試合の主導権を握った。

 

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アラン・プリードはボールを奪ってPUMASディフェンダー2人を置き去りにし、アレハンドロ・アリバスの守るペナルティエリアで倒されたが、主審のオスカル・マシアスはファールはエリアの外であったと宣告し、ペナルティキックを課さなかった。その後ボールを奪ったエドウィン・エルナンデスが左足で思い切りシュートを放ったが、惜しくもゴールポスト左隅をかすめた。CDグアダラハラは追加点を挙げられず、主導権を握っていたもののPUMASが最初のチャンスで同点に追いついた。

 

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アラン・モソが左サイドを駆け上がり、簡単にエドウィン・エルナンデスを振り切って、センタリングを挙げたが、エドガルド・マリンがこれをカット出来ず、ホセ・カルロス・ヴァンランキンがマークに付いていたマルティン・ロドリゲスが同点弾を決めた。PUMASはたった1度のチャンスで同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

 

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イサック・ブリスエラの先制点の後、CDグアダラハラの攻撃はアラン・プリードが中心で、ヴィクトル・マルコラのマークを振り切り力強いシュートを放ったが、アルフレッド・サルディヴァルの好守に阻まれ、アラン・セルバンテスの前に転がったリバウンドを再びシュートしたが、ゴールポスト脇をすり抜けてPUMASはピンチを逃れた。

 

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CDグアダラハラは再び試合の主導権を完全に握り、フェルナンド・ベルトランがボールを奪ってPUMAS守備陣を分断し、アラン・プリードとイサック・ブリスエラが鋭くゴールに迫った。CDグアダラハラの攻撃は得点にこそ結びつかなかったものの、ここまでは上手く機能していた。同点弾はPUMASにとって素晴らしい形であったが、CDグアダラハラが攻めあぐねて、前半は終了した。

 

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後半の入りはとても重々しく、ボールを支配していたCDグアダラハラは少しのチャンスしか作れず、その捌き方を分からずにプレーをしていた。まだ試合はとても残り時間があったにもかかわらず、お互いのチームが同点になっていることで満足していた。後半15分経ってもその構図は変わらなかったが、CDグアダラハラにとってはあまり良い状況とは言えなかった。

 

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しかしCDグアダラハラが一瞬の油断をした隙に、マルティン・ロドリゲスがホセ・カルロス・ヴァンランキンがマークに付いて複雑な状況であったペナルティエリア中央にいたフェリペ・モラへセンタリング。これを鋭いヘディングシュートで決め、素晴らしい逆転弾となった。試合は止まっていたかのように思えたが、PUMASが僅かなチャンスでこれをものにした。

 

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CDグアダラハラのホセ・カルドーソ監督は攻撃陣に対して、まずはホセ・ゴディネスに代えてアンヘル・サルディヴァルを、続いてワルテル・サンドバルに代えてアレハンドロ・センデハスとカードを切ったが、たった1度のチャンスしか巡って来ず弱々しいシュートを放っただけであった。PUMASがピッチの上で躍動し、CDグアダラハラはアイデア不足であった。

 

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試合はそのままCDグアダラハラがPUMASに対して危険な場面を作れず、ほんの僅かな機転しかきかずに後半は重くのしかかった。アレハンドロ・センデハスはCDグアダラハラに在籍する実力レベルが無いことを示すためにピッチに入り、イサック・ブリスエラは溺れ、アラン・プリードは力強さを失った。得点を決められず、攻撃のアイデアもなく、上手くマークしたPUMASはダヴィッド・カブレラとパブロ・ハケスを交代で途中出場させた。

 

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CDグアダラハラはメキシコ・ダービーで貴重なドローを得た後、ダヴィッド・パティーニョ監督率いるPUMAS相手にホームで敗れ、自力によるリギージャ(プレーオフ)進出の可能性が消えた。

 

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メキシコ杯 2018年前期 準々決勝 レビュー

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今シーズン最悪の内容の試合

今まで見た試合の中で、特にカップ戦は予選リーグから「本当に1部リーグのクラブなの??」という内容の試合は多かったですが(もちろん、レギュラー陣中心のスタメンではなく、下部組織出身選手たちを多く起用して1部リーグのスピードに慣らすという側面はあるものの)、ここまで酷い出来の試合は初めて見ました。

 

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特に後半に入ってからは目も当てられない場面の連続であったので、レビューを書く気も起きないというのが本音ですが、そこは備忘録なので何とか気持ちを切り替えて行こうと思います。仮に準々決勝を勝ち上がれたとしても、次の準決勝の相手はアウェイでの対クルス・アスル(現在、リーグ戦首位)のため、無理であっただろうとは思います。それでは、良かった点・悪かった点をそれぞれ挙げて行こうと思います。

 

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◆先制点の起点となった、ディエゴ・ロサレスによるドリブル突破

アンダー20から下部組織の宝という触れ込みで、今シーズンのカップ戦(予選リーグ︰8月28日のアウェイで対クルブ・ネカクサ戦)でデビューしたばかりの20歳。前半21分、ハーフウェーライン右サイドでボールを持つとそのままドリブルで突破。相手ディフェンダー3人に囲まれる寸前に、ペナルティエリア中央に入ってきたカルロス・ゴンザレスへアシスト。

 

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◆マティアス・アルスティサによる、ゴールバー直撃のミドルシュート

前半ロスタイム終盤、左サイドからのセンタリングを相手ディフェンダーと競り合ったこぼれ球を、ペナルティエリア外中央から左足一閃。カップ戦ベスト16では、ブライアン・フィゲロアによるこういうシュートが、効果的な追加点でした。

 

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◆前回のベスト16における対CDグアダラハラ戦でも出来が目立っていた、アンドレス・イニエストラ

周りから絶賛されていた通り、今回の試合でも非常に安定したプレーが光りました。中盤の選手陣のレギュラーはヴィクトル・マルコラとケヴィン・エスカミージャですが、リーグ戦でもそろそろ起用されておかしくないと思います。惜しくもゴールとはなりませんでしたが、後半26分に左サイドからのサイドチェンジをペナルティエリア右かなり遠目からのロングシュートをピックアップ。

 

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◆攻撃におけるコンビネーションプレーが全く見られない点

上記で挙げたのは、全て単独の個人技プレー。以前にリーグ戦の第8節裏話でも書きましたが、同じアウェイのレオン・スタジアムにおける対クラブ・レオン戦。「基本的には個より集団で崩すしかないと思う」という答えを出したからこそ、勝てたゲームでした。反面、今回はそれがほとんど見られず終い。後半から中盤のレギュラー陣3人を交代出場させたのは逆転を狙ってのハズ。

 

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◆ブライアン・フィゲロアによるマイボール・ジャッジミスからの同点弾

後半15分、ペナルティエリアを左サイドへゴールラインに向かって流れるボールを追いつけるにもかかわらず、マイボールであると判断した結果、線審にコーナーキックの判定をされ、相手にセットプレーのチャンスを献上。おまけに、指の骨折明けの第2ゴールキーパー︰ミゲル・フラガが飛び出しのタイミングを誤り、チームメイトと接触した隙に同点弾を決められる。

 

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◆第2ゴールキーパー︰ミゲル・フラガの拙い飛び出し

後半43分、ジャン・ダビド・メネセスとの1対1の攻防をしていたセンターバック︰パブロ・ハケスが目に入らず、ただただボールウォッチャーとなった結果、激突。ハケスの脇腹に蹴りを入れた格好となり、主審がファールを取ったために得点には至らなかったものの、本来であれば相手ゴールとなっていた重大なミス。

メキシコ杯 2018年前期 準々決勝 León (5)1-1(4) UNAM

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PUMASはメキシコ杯敗退、クラブ・レオンがPUMASをサドンデスで破る

 

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審判団がレオンによる3つのゴールを誤審したため、試合は論争の対象に

 

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グアナファト州でPUMASを劇的に制したクラブ・レオンは、2018年前期ステージ・メキシコ杯ベスト4の座を勝ち取った。

 

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イグナシオ・アンブリス率いるジャン・ダビド・メネセスやマウロ・ボセッリのシュートによって危ない場面を作ったにもかかわらず、前半はPUMASが野心を示した。22分、カルロス・ゴンザレスが放ったシュートはウィリアム・ヤルブロが守るゴールを破り、一時的にPUMASが試合の主導権を握った。

 

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その2分後には、マウロ・ボセッリが放ったシュートは同点弾かと思われたが、主審によるオフサイドの判定で覆った。その後もクラブ・レオンは前掛かりに攻めるも、なかなか同点に追いつくことが出来ず、マティアス・アルスティサによるミドルシュートも惜しくもならないクロスバー直撃。前半は、PUMASリードでハーフタイムとなった。

 

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後半に入るとクラブ・レオンは追いつこうと攻勢を強め、PUMASはそのリードを保とうとしたが、16分ミゲル・アンヘル・フラガの拙い飛び出しを利用したワルテル・ロドリゴ・ゴンサレスがヘディングシュートで同点とした。8分後、この試合2度目のマウロ・ボセッリによる非常に疑わしいオフサイド判定で新たな議論が起きることとなった。試合の後半はクラブ・レオンが傘になって攻め、PUMASが防戦一方となった。

 

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試合終了間際には、線審︰オスカー・メヒアがPUMASゴールキーパーに対するファール(実際にはディフェンダーとキーパーが衝突しただけで、その隙きにゴールをしたレオンの選手には全く影響のないプレー)を3度目の誤審で、またもやクラブ・レオンの得点を奪った。最終的にタイムアップの笛が吹かれペナルティキックによる決着へと試合はもつれたが、ホームスタジアムの観衆からは主審に対する罵声が飛び交った。

 

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PUMASの第1キッカー︰フェリペ・モラが外し、対するクラブ・レオンの第1キッカー︰マウロ・ボセッリはきっちりと決めたため、ペナルティキック決着はダヴィッド・パティーニョ監督にとってリードを奪われるという悪い形で始まった。クラブ・レオンの第3キッカーのシュートがミゲル・アンヘル・フラガに止められ、PUMASは一瞬助かったように思えたが、続くアラン・メンドーサが外してしまった。試合がドラマティックになったのは、クラブ・レオンの第4キッカー︰アンドレス・フェリペ・モスケラが放ったシュートがクロスバー直撃。PUMASに試合を続ける可能性を再び与えたときであった。

 

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PUMASの第5キッカー︰アンドレス・イニエストラのシュートは完璧なものであった。ここからはまさにサドンデスで、ルイス・キンターナもしっかりと決め、対するレオンのホルヘ・ロベルト・ディアスもきっちりと決め返した。PUMASの第7キッカー︰マルティン・ロドリゲスのシュートがウィリアム・ヤルブロに止められ、ペドロ・アキーノがクラブ・レオンに準決勝進出の切符をもたらすことで、この試合は決着が付いた。

 

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CDグアダラハラの今シーズン・フォーメーション

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次節の対戦相手︰CDグアダラハラがどうも毎試合フォーメーションや先発メンバーが違うようなので、気になって調べてみました。クラブ・アメリカと並ぶリーグ優勝12回、特徴はメキシコ人選手のみで構成されている点です。最後の優勝は2017年後期ステージでマティアス・アルメイダ監督が率いるチームでした。

 

まずは、今シーズンここまでの結果。ちなみに、今シーズンより元デポルティーボ・トルーカを率いていた、ホセ・カルドーソ 監督の最初のシーズンです。

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現在のところ、4勝4敗3分けで勝ち点15の第9位タイです。

個人的にキーマンと考える選手は、FWのアラン・プリード、MFのイサック・ブリズエラとハヴィエル・ロペス、右サイドバックのホセ・カルロス・ヴァンランキンです。

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10月度の予定について

さて虫歯の治療も、時間的にも費用的にも漸く目処が立ったので、ぼちぼちスタジアムへ戻って観戦して行こうと思います。

 

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第12節 10月6日(土)午後9時キックオフ

対CDグアダラハラ戦(アクロン・スタジアム)

 

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第13節 10月21日(日)午後4時キックオフ

対UANLティグレス戦(オリンピック・スタジアム)

 

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第14節 10月27日(土)午後7時キックオフ

クラブ・ティファナ戦(カリエンテ・スタジアム)

 

 
改めて、以前の参戦結果と比較してみると

 

2013年前期ステージ︰第2,4,6,8,10,12,13,15,17節の計9試合

2014年後期ステージ︰第1,3,5,7,8,9,11,12,14,16節の計10試合

2014年前期ステージ︰

2014年後期ステージ︰それまで無職であったのに加えて、その後は就職したばかりであったので、ほとんどスタジアムへ行けず

2015年後期ステージ︰第1~10節まで計10試合
2015年前期ステージ︰第5~14節まで計10試合

2018年後期ステージ︰第5,7,9,10,11,13,14,17節の計8試合
2018年前期ステージ︰第2~5,7,8,12~17節の計12試合

一応、今までで一番多い参戦数となります。

 

11月の3試合は以前にも書いたとおり、メキシコサッカー1部リーグでも有数の強豪なので、今月の3試合は今シーズンの正念場となる見通しです。ここでしっかりと結果を出して、11月は半ばリギージャ(プレーオフ)の予行演習くらいの余裕が欲しいものです。

メキシコリーグ2018年前期 第11節 レビュー

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◆2-0とリードしていた後に、2-2のドローとなった試合︰カルロス・ゴンザレス

 

彼は、彼のスタイルでチームが経験不足であると語った。そして、交代選手たちが得点できなかったことを批判した。

 

「僕らは、とても傷ついている。またもやリードを維持することが出来ずに、追いつかれたんだ。ボールをキープする経験不足が足りないことで、非常に具体的なミスが失点に繋がるのは明らかだね。考え方の一致の問題なんだけど、みんなも知っているようにサッカーで2-0というスコアが最も偽りなんだ。その意味で今、僕らは改めて苦しんでいる。」

 

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さらに追いつかれて、オフェンス陣の交代選手たちが結果を出さなかったことにも言及した。

 

「それは相手チームを完全に倒さないうちは、まだ生きているんだということが分からないという態度の変化が欠けているんだ。そして今再び過ちを犯したけれど、悲しいよね。リードをして追いかけられているときは、試合を終わらせないといけないんだ。僕らは守備が最大の武器ではなく、攻撃こそ最大の防御だと分かっている。この試合の途中交代は、攻撃のカードだったんだ。そういう意味では、守備が少し軽視された感じだったね。」

 

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最後にスコアが2-1であった場面で自分自身が決め切れなかったことを非難し、経験が浅い選手たちの見直しもした。

 

「もう少し自分たちの批判をすると、もし自分がチャンスで得点していればこういう話にはならなかったね。ある選手は穏やかでも、他の選手がそうでないとこうなるんだ。ウチのチームには、たくさんの若手選手たちがいる。もしチームにおいて経験が豊富でないと、こういうことが起きるんだ。それは、とても悲しいことだね。」

 

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◆試合後の記者会見でダヴィッド・パティーニョ監督が激怒

 

チームは、2-0でリードしていた試合を引き分けに終わった。彼は、短い答えで彼の不満をすべて示した。オリンピック・スタジアムの会見場に入った彼は、2-0でリードしていた後に2-2のドローであったことに怒っていた。

 

「非常に不満だ。なぜならば素晴らしい前半をプレーをして、チームの優位さが反映されたんだ。後半は、緊張感が不足していた。勝つべき試合を引き分けたことで、イライラしている。」

 

さらにチームが後半、守りに入った可能性を指摘した。

「自分の指示はリードを広げ、主導権を握れということだった。そして、交代選手たちを送り出した。」

 

守備の機能に関しては、明確だった。

「このチームは全員で守って、全員で攻撃するんだ。攻撃のみとか、守備のみという選手はいない。我々は、物事を改善しなければならない。」

 

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積み上げた勝ち点19については、次のように述べた。

「リギージャ(プレーオフ)進出に必要な勝ち点を目指す。」

 

アレハンドロ・アリバスは、まだ回復していないと答えた。

「100%まで、回復していない。ただ、良くなって来ているよ。」

メキシコリーグ2018年前期 第11節 UNAM 2-2 Puebla

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プエブラFCが追いかける展開で、PUMASからドローを勝ち取る

 

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PUMASはオリンピック・スタジアムのピッチにおいて、プエブラFCにアドバンテージを取ったが、プエブラFCが引き分ける

 

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2018年メキシコサッカー1部リーグ・前期ステージ第11節のゲームにおいて、メキシコシティのオリンピック・スタジアムのピッチでプエブラFCが先制されたものの、2-2の価値あるドローを勝ち得た。

前半開始早々の5分、PUMASはフリーキックからアラン・メンドーサのヘディングシュートによる先制ゴールで、試合の主導権を握った。

 

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プエブラFCは反撃の兆しが見えない前半12分、ペナルティエリア内においてルイス・キンターナに対してルーカス・カヴァリーニがファールを犯してしまい、ペナルティキックを献上。これを蹴ったフェリペ・モラであったが、相手ゴールキーパー︰ニコラス・ビコニスによるセーブでポストに直撃。しかし、このリバウンドを再びモラが蹴り込み2-0とした。

 

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さらにリードを広げるチャンスが巡ってきた前半35分、カルロス・ゴンザレスがセンターライン付近からワンツーパスでカウンターで、キーパー︰ニコラス・ビコニスとの1対1となったが、放ったシュートは惜しくもゴールから逸れた。

 

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前半終了も間近であった38分、ルイス・ロブレスからのロングパスを受けたクリスティアン・タボが、PUMASデイフェンス陣の間隙を縫ってペナルティエリアの外中央から放ったシュートは、ゴールキーパー︰アルフレッド・サルディヴァルの左脇をすり抜けポストに直撃。惜しくも、反撃開始とはいかなかった。

 

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後半に入ると、PUMASはリードを広げる新たなチャンスを掴んだ。47分、ペナルティエリア外左からのフリーキックからパブロ・バレーラの放ったシュートは、キーパー︰ニコラス・ビコニスに阻まれ、3点目とはならなかった。

 

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後半57分、左サイドを駆け上がったクリスティアン・タボをノーマークにしてしまったPUMASディフェンス陣は容易くセンタリングをさせてしまう。これを空振りシュートをした後のこぼれ球を、ルーカス・カヴァリーニに振り向きざまにシュートを放たれ2-1。リード奪った後のPUMASのゲームコントロールが、不十分であったことを示す警告であった。

 

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時計が後半35分を回った時、ペナルティエリア右サイドからワンツーパスで侵入したフランシスコ・アクーニャがそのままドリブルで突破。ゴールキーパーと1対1となり、左サイドにフリーとなった味方にパスをしたボールが、不運にもアラン・メンドーサに当たってそのままオウンゴールに。2-2のドローとなり、そのまま試合終了のホイッスルが鳴った。

 

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メキシコ杯2018年前期 ラウンド16 裏話

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◆メキシコ杯、リーグ戦、親善試合をCDグアダラハラと3連戦

 

メキシコ杯ベスト16の組み合わせが決定した際に書きましたが

PUMASは、メキシコ杯、リーグ戦、親善試合をCDグアダラハラと3週連続で戦う予定になっています。カップ戦で勝ち上がることも重要ですが、個人的に今シーズンこのCDグアダラハラ戦(特にアウェイで)は、中盤に差し掛かったリーグ戦でも非常に重要な分岐点であると思います。

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現在第10節まで終わって、5勝2敗3分けで勝ち点18の第4位タイ。メキシコサッカー1部リーグにおいて、リギージャ(プレーオフ)進出圏内の第8位までに入るには最低勝ち点26が必要であると言われています。よって、残り7節で勝ち点8を上げなければなりません。

26 puntos, la cifra mágica para estar en la Liguilla de la Liga MX | MARCA Claro México

勝ち点26,メキシコサッカー1部リーグのリギージャ(プレーオフ)進出のためのマジックナンバー

2018/09/28 06:06

第11節 対プエブラFC(ホーム)
第12節 対CDグアダラハラ(アウェイ)
第13節 対UANLティグレス(ホーム)
第14節 対クラブ・ティファナ(アウェイ)
第15節 対クルス・アスル=現在首位(ホーム)
第16節 対デポルティーボ・トルーカ=現在第3位︰昨シーズンリーグ準優勝(アウェイ)
第17節 対サントス・ラグーナ=現在第5位︰昨シーズンリーグ優勝(ホーム)

 

最終節までの3連戦はいずれも強豪チームなので、この前までに出来れば達成しておきたいと考えると次節から4戦で2勝2分けする必要があり、ホーム2戦で2勝&アウェイ2戦で2分けが理想的です。しかしアウェイで勝てればそれに越したことはないので、やはりこのCDグアダラハラ戦はポイントとなると思います。


◆ブライアン・フィゲロアの素晴らしいミドルシュート

 

 

彼は今シーズンの選手紹介でも触れておりますが、現在19歳の下部組織出身選手。昨年からメキシコサッカー1部リーグでプレーをしていますが、鳴り物入りでデビューしたもののやはりTOPレベルのスピードに慣れるのに苦労している印象が強いです。

得点をしたあとのゴールパフォーマンスを見ても、ベンチメンバーと一緒に喜んでいる姿は苦労を分かち合ってきた仲間と喜びを共有したいという想い半分、それほど派手に感情を表に出していないところを見ると、自分の実力はこんなものではないんだというが込められている気がしました。今後ますます活躍をして欲しいと同時に、レギュラーポジションを早く勝ち取って欲しいものです。


ダヴィッド・パティーニョ監督の思惑

 

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スタメン発表を見た際に真っ先に心配したのが、やはり両センターバックです。特にロドリゴ・ゴンザレスは下部組織出身で1部リーグの経験がほとんど無いからです。加えて中盤のダヴィッド・カブレラアンドレス・イニエストラ。前者はベテランですが全盛時の勢いが感じられず安定感がなく、後者は2部リーグから今季加入してきた選手でやはり経験が浅い感じがします。おまけに左サイドバックのディエゴ・ロサレスは、昨シーズン(今年2月)のカップ戦でデビューしたばかりの選手です。

 

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いろいろ思うところはあるものの、試合前のインタビューでアラン・メンドーサが答えていたように、PUMASの下部出身選手たちのことを一番良く知っているのは現︰ダヴィッド・パティーニョ監督であり、長所・短所から実力まで知り尽くしているのでしょう。前述のブライアン・フィゲロアではありませんが、ある程度やれる算段で起用しているハズですし、またこのようにしてプレーをしないことにはゆくゆく1部リーグで戦っていく上で少しでも早くスピードに慣れる必要があるということなんだと思います。

 

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加えてベンチメンバーにも途中出場したレギュラー陣が3選手いたように、前半からこのスタメンで行けるところまで行ってみて、試合展開次第ではこういう起用を前もって考えていたのでしょう。マティアス・アルスティサはもうベテランなので、フルタイム出場することはほぼ今までありません。しかも今週末ホームゲームの対プエブラFC戦が控えている以上、芳しくない内容であれば途中出場した3選手たちを起用しないことも半分計算していたように思います。結果的にこの試合は、ほぼ考えていたとおりの結果であったでしょう。あとは日曜日のリーグ戦でも、改めて良い結果を期待したいと思います。


◆CDグアダラハラの置かれていた状況

 

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メキシコサッカー1部リーグをご存知の方であれば、おそらくはご存知毎シーズン目玉の1戦︰メキシコダービーの対クラブ・アメリカ戦が今週末に控えています。PUMAS同様、リーグ戦でもまだリギージャ(プレーオフ)進出争い可能なポジション(現在︰勝ち点14の第10位)ですし、実際温存されたレギュラー陣もいました。

 

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先発したフォワードのアラン・プリードとハヴィエル・ロペスは、クラブが誇るエースです。よってスタメン発表された時点で、ある程度の失点を覚悟しました。しかしながら彼らが見せたプレーは、本来の実力の半分以下でした。おそらく温存された選手の1人であるイサック・ブリスエラのように、彼らへのパス供給源がいなかったことがそのような結果にさせたのではないでしょうか。前半で交代させられたハヴィエル・ロペスは、戻ったベンチで悔しさをあらわにしていました。

 

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PUMASの先制点を献上してしまった左サイドバックのセサール・エルナンデスや、ダメ押し弾のオウンゴールをしてしまったベンハミン・ガリンドJrは、それぞれ下部出身選手たちです。本来であらばこのポジションには、元PUMAS下部組織出身のホセ・カルロス・ヴァンランキンやジャイル・ペレイラが占めるでしょう。いずれにしても今回の結果が両チーム本来の実力通りではないので、約2週間後のリーグ戦における対戦が改めて楽しみです。

メキシコ杯 2018年前期 ラウンド16 Guadalajara 1-3 UNAM

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PUMASがCDグアダラハラを制し、メキシコ杯準々決勝へ進出

 

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PUMASがアクロン・スタジアムで3-1で勝利を収め、次戦に進む

 

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CDグアダラハラは、またしてもホームゲームで敗れた。呪いは続き、今度はメキシコサッカーの最大の父親とも言えるチバスが36年間ハリスコ州における公式戦で負けたことがなかったPUMAS相手に倒れたのである。

CDグアダラハラは前半こそ戦っていたものの、後半に入るとガス欠となり勢いを失い終いにはベンハミン・ガリンドのオウンゴールまで献上し、涙ながらの悲惨な夜を締め括った。

チバス1-PUMAS3。PUMASは準々決勝でクラブ・レオンと相対することとなり、CDグアダラハラは何もせぬままホームで再び失敗を犯したのであった。

 

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試合開始早々、チバスは問題に直面した。ゲームの早い時間帯に連携ミスを犯し、前半3分に綱渡りを始めることになった。キックオフから1分も経たないうちにセットプレーから相手に襲いかかったが、PUMASはサイドへ展開しチバスのビルドアップにプレッシャーを掛けたことで、不用意なディフェンダーのパスを誘発。それを狙っていたマティアス・アルスティサが、容赦ない左足のシュートで先制。

チバスはすかさず反撃し、追い付いた。前半7分、ハヴィエル・ロペスの右サイドからのコーナーキックにヘディングで合わせたボールをファーサイドにいたアラン・プリードが押し込んだもののオフサイドとなり、その2分後に左サイドからのセンタリングに今度はニアポストにいたアラン・プリードが頭で合わせ今度は文句無しの同点弾。

 

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引き続き、得点チャンスを作ったのはチバスであった。またもやアラン・プリードがセンターライン付近から左サイドをドリブルで駆け上がり、4対3という数的優位であったにもかかわらず右側のアンヘル・セプルベダにはパスをせず、自らシュートを放ったのだ。これに対してゴールキーパー︰アルフレッド・サルディヴァルが正面から止めに行ったボールが股間を転がり、一見ゴールラインを割ったように見えたがロシア・ワールドカップにも出場したメキシコが誇る線審︰マルヴィン・トレンテラ曰く、ボールは完全に中へ入っていないとの判定で得点とはならなかった。

試合のペースは次第に遅くなり、チバスは何とか展開をしなければならなかったが、それをすることが出来なかった。PUMASの追加点が入るまでは、両チームの選手たちが中盤に集まりボールを奪い合った。

 

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ゴールエリアの左サイドからフェリペ・モラが対角線のパスを送ったブライアン・フィゲロアがボールを受け、ワンフェイクした後にゴールキーパー︰マリオ・デ・ルナの守るゴール右隅に見事なミドルシュートで逆転。フィゲロアは、自分の手前にディフェンダー︰ミゲル・ヒメネスを置くことで、デ・ルナに対して複雑なアングルを作ったのだった。

この得点がチバスに対して非常に激しい打撃となり、凍りつかせた。ホセ・カルドーソ監督は攻撃陣に息を吹き入れるために、後半に入る前の前半終了間際にハヴィエル・ロペスを下げて、エドソン・トーレスを投入した。

 

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後半に入るとPUMASはより良いマーキングとポジショニングをし、チバスが同点ゴールを阻むために立ちはだかった。予想外に守備に重点を置かなかったので、カルドーソ監督は次の手を打つのが困難となった。たった1度のチャンスも作ることが出来ないまま時間は経過し、試合はPUMASが主導権を握る形となった。

チバスが3回連続成功のパスが出来ない間、PUMASはマルティン・ロドリゲスとカルロス・ゴンザレスをピッチに送り込んだ。ダヴィッド・パティーニョ監督の狙いは、決定的な場面を作らせないままダメ押し弾を決めることであった。

 

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後半35分、カルドーソが3人のフォワードを置いて奇跡を起こそうとしていた時、カルロス・ゴンザレスが惜しくもその3点目を決めそうになった。45分には、アラン・プリードのセンタリングにファーサイドにいたホセ・ゴディネスが合わせたが、ボールは浮いてしまった。ロスタイムに入って、ベンハミン・ガリンドの息子がブライアン・フィゲロアが右サイドからセンタリングしたボールをオウンゴールとしてしまい、万事休す。チバスはホームゲームで失敗を犯し、対PUMAS戦の無敗記録を途絶えたのであった。

 

メキシコ杯 2018年前期 ラウンド16 プレビュー2

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試合前のダヴィッド・パティーニョ監督の談話

 

首位争いをしているにもかかわらず、PUMASは2018年前期ステージを通じてその指揮に対して厳しい批判がされている。

 

深刻な疑念が生まれたのは、第7節のアウェイにおける対クラブ・アメリカ戦。サポーターらとの間に問題が起きたのは、PUMASが9人の選手に対して数的優位があったのにそれをピッチで活かすことが出来なかったからだ。

 

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メキシコ杯ベスト16の対戦相手︰CDグアダラハラと戦うにあたって、ダヴィッド・パティーニョ監督は過去の対戦成績はさておき、当面の戦いに対してアピールをした。

 

「CDグアダラハラは良いチームでとても強く、各選手が非常に良いサッカーをする。良い試合になるだろう。我々がしたいのは、試合に勝つことだ。良いサッカーをするために遠征したきたつもりだし、勝てるようにゲームコントロールする。今、メキシコ杯で対CDグアダラハラ戦で勝利することを目指す。」と、語った。

 

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「自分の仕事により集中をする。チームの指揮を執るうえで我々は素晴らしいコミュニケーションを取っていて、何か起きたときには雑音をシャットアウトして自分の仕事をするだけだ。」と、質問に対して付け加えた。

 

勝利を勝ち取るための鍵は何か?という問いに対し、強調して答えたのは

 

「ライバルチームより多くの得点を入れることが、鍵だ。人それぞれスタイル・やり方があるが、秩序のある力強いチームで全般に良いサッカーをする。」