Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年前期 第18節 プレビュー

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FCファレスに日曜日勝つことが不可欠だ:ミッチェル監督

 

「リギージャ(プレーオフ)進出争いは非常に接戦になっており、実際に今現在数チームが進出を決めていない状況だ。チャンピオンシップを通じて我々が探してきた状況だと理解しているが、進出を可能とするという目標は変わらない。それは、シーズン開幕当初から言い続けてきた。」と、PUMASのホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、チームのトレーニング後にアカデミー施設で行われた記者会見で述べた。

監督はトーナメント終盤について、こう語った。

 

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「FCファレスに日曜日勝つことが、絶対不可欠だと思う。昇格したばかりにもかかわらず良いシーズンを送り、良いサッカーをするチームが相手なので、タダで勝てるゲームにはならない。私にとって彼らが今までやってきたことは成功であり、簡単な相手であると思うことはできないが、我々は幸せで興奮している。」

 

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「シーズンの最終節となってリギージャ(プレーオフ)が近づくと、あらゆる結果が起き得るのは分かっている。チームの雰囲気の変化はピッチ内であっても不変であって、残り2試合で終わりではなくまずは対FCフアレス戦に全力を挙げる。そして間違いなく日曜日に勝たなければならないという願えば、それがそのあとの試合における結果を紡ぐチャンスを与えてくれるだろう。」と、付け加えた。

 

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どうやってPUMASが、次節の試合に臨むべきであるかについてコメントした。

「覚悟を決めたPUMASであって欲しい。唯一の心配は、改善することだけだ。それが、日曜日の試合にあるべき姿であって、上手くいくことのみを信じてトレーニングされた選手たちをピッチへ投入する。」

 

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「我々が高いレベルにいる多くの瞬間がある。対プエブラFC戦の最後の30分間でチームは意思を強く持ち、先行された試合を挽回するのは間違いないと確信し、それを成し遂げた。」と彼は言った。

 

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最後に感情の起伏がその日の他チームの結果を認識することによって、変化するかどうかを尋ねられたとき、彼は言った

「他の試合の結果に依存することなく、目の前の我々の試合に100%集中することだ。何故ならばポジティブなことが起きると、気が散ってしまうからだ。連勝すればリギージャ(プレーオフ)進出可能となるので、勝つこと以外は考えない。」

 

メキシコリーグ2019年前期 リギージャ(プレーオフ)進出予想-2

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先週一度レビューをしましたが、最後に書いた『何が起きるか?最後まで分からない』通り、モナルカス・モレリアがクラブ・レオン相手にアウェイゲームでドローを拾い、CFモンテレイがホームゲームで最下位ベラクルス相手にまさかのドロー。

 

ここに来て、ますます混迷を極めてきた感が強いです。毎シーズンそうですが、今シーズンはより最終節まで何が起きるか?分からない感じですね。それでは、第17節が終わった時点で、もう一度おさらいしておきましょう。

 

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こちらが、今日現在の順位表。

 

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リギージャ(プレーオフ)進出は近年の傾向からして最低勝ち点26がボーダーラインと言われているので、上位5位まではほぼ進出確定。残りの3席をこの7チーム(CFアトラスはあと1試合しか残っていないので除外)が争う構図です。それぞれのチームの残り試合数とライバル関係とで、

難易度をA(難しい)、B(やや難しい)、C(易しい)

で分けてみます。

 

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メキシコリーグ2019年前期 第17節 裏話

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ホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル監督は、対プエブラFC戦のドローを残念がる

 

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ミッチェル監督はビジターであった、対プエブラFC戦のドローを残念がる

 

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PUMASは先制されたものの、ビジターであった第17節のオープニングゲーム:対プエブラFC戦を1-1に追い付いた。記者会見でミッチェル監督は、ビジターであった対プエブラFC戦で勝ち点1しか獲得できなかったこと、そして選手たちの貧しいパフォーマンスを悔やんだ。

「結果として我々の意図はあったものの、現実にはその計画とは違った展開になった。勝つためにビジターとして遠征したが、達成することは出来なかった。勝ち点28(残り2節全勝すれば)あれば、リギージャ(プレーオフ)進出可能だと思う。」と、述べた。

 

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さらに彼は選手たちがピッチにおいて全てを出し切らなかったが、今シーズンのメキシコサッカー1部リーグで優勝争いするために上位8位に入れるという目標は変わらずにいると言った。

「我々はこの試合の重要性に対して、要求されたレベルではなかった。反応は論理的であり今は楽観的ではないが、勝ち点28を獲得すればどんなことでも起こりうる。」と言った。

 

 

◆リギージャ(プレーオフ)進出するに相応しいチームとそうでないチームの違い

 

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PUMASのスタメンは、4-3-3のフォーメーション。左サイドバックのジェイソン・アングロは2節続けてベンチ外だったので、前節に引き続きアラン・メンドーサが先発。相変わらず、スピード不足を露呈していました。同じく前節に引き続きスタメンだったのが、マルティン・バララガン。彼もまた、能力不足を露呈していました。

 

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こちらが、ベンチメンバー。上記アラン・メンドーサとマルティン・バララガンがそれぞれ機能していなかったため、自動的にそのポジションへファン・マヌエル・イトゥルベとブライアン・メンドーサが起用され、前節に引き続きファン・パブロ・ヴィゴンとダヴィッド・カブレラは、相変わらずベンチを温めるだけという始末。

 

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そもそもリギージャ(プレーオフ)進出するチームというのは、文字通り『リーグ優勝争いをする』チームです。そういうチームというのは、勝ち点26=9試合に勝利する=全19節のうち、約半分以上は勝つチームです。もっと分かり易く言えば、ホームゲームは絶対に落とさないチームです。万が一相手チームが強力すぎる場合にドローもしくは敗戦をしても、より組み易い相手チームとのアウェイゲームでそれをリカバリーするから、勝ち点26を挙げられる訳です。

 

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今シーズンのPUMASは、ホームゲームで5勝2敗1分け。負けた相手はいずれも実力上位であるUANLティグレスとクラブ・レオンでした。反対にアウェイゲームでは1勝4敗2分け。これではホームゲームで負けたもしくは引き分けた分を補えません。

 

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それより何よりもっと重要なのは、各試合における戦いぶりです。自分たちよりも実力的に上のチームに負けるのは致し方無いとしても負けっぷりというか、どれだけ相手チームに対して抵抗をするか?が非常に重要であると同時に、その戦いぶりでリギージャ(プレーオフ)進出するに相応しいか?どうかが測れると個人的に思います。

 

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その良い例が今シーズン素晴らしいサッカーを展開している、クルブ・ネカクサです。2016年前期ステージに1部リーグ昇格を果たしたネカクサは、毎年それまで無名だった選手たちを補強し、成績を残した後に売却するという繰り返しを行ってきましたが、今シーズンは前半こそ下位に甘んじていたものの、第9節には首位に立ちそれ以降首位争いを繰り広げています。

 

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 その象徴的な試合が、第13節の対モナルカス・モレリア戦(アウェイゲーム)でした。前半だけで2-0とリードされた後半、3得点を挙げ試合をひっくり返したのです。その立役者たちが、デビューシーズンからいきなり11得点をマークし、リーグ得点王争いを繰り広げているマウロ・ダニエル・キロガというアルゼンチンのストライカーと、同じくアルゼンチンのストライカーで母国リーグでデビューした後、チリ1部リーグを経て、やはり今シーズンから加入し、6得点をマークしているマクシミリアーノ・サラス。

 

PUMASにも、そういう時期が過去にありました。リギージャ(プレーオフ)決勝戦まで進出した、2015年前期ステージの第7節サントス・ラグーナとのアウェイゲーム。激しい打ち合いとなり、一進一退を繰り返した試合でしたが、やはりこういう試合を出来るチームがリギージャ(プレーオフ)に進出しても、リーグ優勝争いを出来るチームなのです。そしていみじくも同じチームを率いているのは、当時のPUMAS監督であり現クルブ・ネカクサのギジェルモ・バスケス監督なのです。

 

メキシコリーグ2019年前期 第17節 Puebla 1-1 UNAM

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PUMASはプエブラFC相手にドローを拾ったものの、リギージャ(プレーオフ)進出が遠のく

 

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PUMASはクアウテモック・スタジアムにおける対プエブラFC戦で1-1のドローを拾う

 

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2019年前期ステージの第17節のオープニングゲームで、PUMASは先制されたものの1-1のドローを拾ったが、リギージャ(プレーオフ)進出が複雑となった。クアウテモック・スタジアムで行われたこの試合、後半15分にホルヘ・アレハンドロ・サラテが先制点を挙げたが、その後39分にはファン・マヌエル・イトゥルベが同点弾を放ち追い付いた。

 

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この結果、プエブラFCは勝ち点14に到達。PUMASは勝ち点22となり、現時点ではリギージャ進出圏外に留まった。もしPUMASが追いついた勢いそのままに勝ち越していれば話は違っていたかも知れないが、このドローは他の試合結果次第でリギージャ進出は持ち越された。プエブラFCはすでにリギージャ進出の可能性はなくなっていたが、彼らの目的は2部リーグ降格争いで何とか1部リーグ残留をすることであった。

 

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最初のチャンスを作ったのは左サイドからスルーパスで抜け出し、良いボールコントロールをしたクリスティアン・アレハンドロ・タボによるプレーだったが、フィニッシュをすることが出来ずそのシュートは外れた。最も決定的なチャンスであったのは後半2分、同じく左サイドの深いところからクリスティアン・タボがペナルティエリア内へ送ったセンタリングをアレハンドロ・サウール・チュマセロがフリーになり、後は決めるだけというシュートを外したシーンであった。

 

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状況はそこから完全に攻守交替し、PUMASはそれまでよりアグレッシブに攻めたものの危険なシーンを作ることが出来なかった。プエブラFCは後半15分、ホルヘ・サラテがリバウンドボールの跳ね返りをダイレクトボレーでゴールネットに突き刺した。先制したプエブラFCは試合を支配し、大半の時間帯で主導権を握った。

 

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その20数分後、プエブラFCのペナルティエリア内でこぼれたボールを、ノーマークとなったファン・マヌエル・イトゥルベが力強い左足のシュート一閃。相手ゴールキーパー:ニコラス・ビコニスが一歩も動けないまま、同点に追い付いた。

 

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その後PUMASは一方的な攻勢に出たが、確実性を欠いたまま試合終了。ドローを拾ったものの、リギージャ進出圏外に留まったまま次節以降の試合を迎えることになる。

 

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メキシコリーグ2019年前期 リギージャ(プレーオフ)進出予想

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毎シーズン恒例のリギージャ(プレーオフ)進出争いですが、ようやく絞られてきた感があるので、ここで現時点における可能性を探ってみたいと思います。

 

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こちらが、今日現在の順位表。

 

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リギージャ(プレーオフ)進出は近年の傾向からして最低勝ち点26がボーダーラインと言われているので、上位5位まではほぼ進出確定。残りの3席をこの7チームが争う構図です。それぞれのチームの残り試合数とライバル関係とで、

難易度をA(難しい)、B(やや難しい)、C(易しい)

で分けてみます。

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メキシコリーグ2019年前期 第16節 裏話

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PUMASはCFアトラスに対して大量得点していないし、ケレタロFC相手に苦しんでもいない

 

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ホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、CFアトラスに対する圧勝にも平静を装う

 

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ミッチェル監督は彼のチームの平均点を得るのに苦労しており、CFアトラスに対して大量得点で勝利した後に彼のチームは圧勝した訳でも、また先週の土曜日に対ケレタロFC戦で苦戦した訳でもないと述べた。

「ウチのチームの真の姿は、対ケレタロFC戦でも今日の試合でもない。今日の試合を分析すると、おそらく5得点が多すぎるように思えるかもしれない。そのような現実の中で、選手たちは我々の目の前にいたライバルチームと戦っている。」

 

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彼は試合後の記者会見で、「正直なところ、対ケレタロFC戦は3-0で負けるような大して悪いレベルでプレーをしたとは思っていない上に、色々なことが起きて結果に対して非常に悩まされた。」と語った。

 

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彼の思惑はチームの良いバランスを見つけ、今日の圧勝を超えて勝ち点21によってリギージャ(プレーオフ)進出したことである。

「チームに関する私の考えと客観性は、これら2つの状況の中間を見つけることだ。5-1でも、0-3でもない。それが間違いなく、我々に安定性を与えることになる。」

 

 

◆これが、今現在のPUMASというチームの現実だ

 

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今週は第16節と第17節を1週間で行なう、ダブルヘッダー週です。したがってチームは同じスタメンを2試合とも使えない故に、ローテーションで選手たちを起用する必要性があります。

 

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フォーメーションは表面上は4-4-2でしたが、実質的には4-3-1-2に見えました。残り4節のホームゲーム2試合は絶対に落とせないので、ディフェンシブハーフを3枚並べ、相手の中央からの攻撃に対しては人数的に有利な状況を作り、バイタルエリアでもより安全に守備をすることで、攻撃する際に瞬時に人数をかけることはできないものの、カウンターアタックを主体とした失点を最小限にする狙いがあったと思います。

 

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ベンチメンバーのファン・パブロ・ヴィゴンとダヴィッド・カブレラを温存することで、次節のアウェイゲーム:対プエブラFC戦に備えると同時に、今日途中出場した選手たちもフルタイムプレーをしていないので、再び次節も起用することが出来ます。

 

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一つ心配になったのは、左サイドに流れたボールを追っていったヴィクトル・マルコラが、ゴールライン付近で足を捻って倒れたシーンです。幸いにもその後直ぐに戦列復帰しましたが、こういったローテーションをしているような状況で万が一離脱者が出るとさらに状況は悪くなるからです。

 

リギージャ(プレーオフ)進出に向けて一番重要なポイントは、現在の陣容は順位表の上位チームと実力的に大きな差があり、太刀打ちできないという点です。まずはサイドハーフ。ヴィクトル・マルコラやファン・マヌエル・イトゥルベは、厳密にはサイドハーフが専門ではありません。したがってTOPチームのサイドハーフらとスピード争いをしても、力負けするのが現状です。

 

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この試合リーグ戦初出場したマルティン・バララガンも、これまでカップ戦中心にプレーをしていましたが、それにはそれなりの理由がある訳でいきなり結果を出せるはずがありません。加えてアラン・メンドーサも全く同様で、サイドアタックにおける奥深さが全くない、相手ディフェンダーの目が馴れてしまう中央突破に頼らざるを得ない攻撃です。

 

たまたま相手ディフェンダーがイエローカード2枚で退場処分となり、数的優位に立ったホームゲームで一線級のスピードがあるサイドハーフのパブロ・バレーラを途中出場させ、彼によるセンタリングをフェリペ・モラが追加点を挙げたことで勝負があった試合でした。

 

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実際そこに至るまでは試合は均衡した内容でしたし、決め手を欠いたままドローもしくは最悪逆転負けまで覚悟させられる状況でした。相手が同じくリギージャ(プレーオフ)進出を争っている勝ち点を挙げているチームでしたし、実力的にそう差がないのでそういう流れになったであると理解しています。

 

これがすでにリギージャ(プレーオフ)進出を決めているようなサントス・ラグーナやクルブ・ネカクサ、クラブ・レオンのような相手では、そうはいかないでしょう。またクラブ・アメリカやUANLティグレスのような実力を備えているにもかかわらず、それに相応しい順位にいないチーム相手でも同様です。

 

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遅かれ早かれ、それが実証される日はやってくるでしょう。私はもう何年も同じような悔しい思いをしてきているので、シーズンが終わる前に予想が出来ます。根本的な問題は全く解決していないまま、今シーズンも終盤を迎えることになりそうです。

メキシコリーグ2019年前期 第16節 UNAM 5-1 Atlas

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生き返った!PUMASがCFアトラスを下し、リギージャ(プレーオフ)進出圏内へ

 

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クルブ・ネカクサを5-3で破った2018年以来、決めたことがなかった5得点をマーク

 

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トーナメントで滅多に大量得点を決めたことのないPUMASは、ゴールを決めることを実証したのみならず、5-1でCFアトラスを倒しリギージャ(プレーオフ)でプレーをするために、その爪を研いだ。勝利を得たばかりではなく、リギージャ(プレーオフ)進出のための順位を上げるための戦いにおいて生き返った。

 

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全てが今シーズン初めてであった。1試合5得点、フォワードのマルティン・バララガンがリーグ戦で先発し、そしてフェリペ・モラとアラン・モソがリーグ戦初得点をマークした。

 

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早い時間帯に先制したのは、PUMASだった。前半11分、チームの得点王:カルロス・ゴンザレスが左サイドに位置していたヴィクトル・マルコラからのセンタリングを決めて、1-0とした。

 

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PUMASはプレスを掛け、多くのオプションを持っていたが、リードを拡げることは出来なかった。前半27分、ファクンド・バルセロによるプレーから ヘスス・アントニオ・イシハラがカウンターアタックによって1-1の同点に。

 

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しかし、最後のカードまでは切っていなかった。PUMASは後半、前半よりインテンシブにプレーをし、相手ディフェンダーのアンデルソン・サンタマリアが7分間の間に2枚のイエローカードで退場処分になったことを上手に利用した。

 

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数的有利になったミッチェル監督はリスクを冒すことを厭わず、直ちにディフェンダー:アラン・メンドーサに代えてパブロ・バレーラを、その5分後にはマルティン・バララガンを下げてフェリペ・モラをそれぞれ投入した。

 

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PUMASが追加点を欲しかった時間帯に、フェリペ・モラが得点し2-1に。彼はピッチに入って30秒後にペナルティエリア内へ侵入し、パブロ・バレーラからの良いセンタリングを右足のダイレクトボレーで合わせ、2019年前期ステージの初得点をマークした。

 

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もはやオプションもアイデアもないCFアトラスに対し、PUMASは容赦なく襲い掛かり3点目を決めた。セットプレーからのロングシュートを相手ゴールキーパー:カミロ・アンドレス・バルガスが弾いたリバウンドボールは、ちょうどニコラス・フレイレがいた正面に。それを難無く押し込み、3-1に。

 

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これに留まることなく、後半43分にはアンドレス・イニエスタラがセンタリングを半回転させて、シュート。カミロ・バルガスを制して、4-1とした。

 

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ロスタイムに入ってもなおアラン・モソはサイドを駆け上がり、センタリングを挙げようとしたボールが相手ゴールキーパーのファンブルを誘発して、5-1のダメ押し弾となった。

 

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PUMASがリーグ戦で5点を決めたのは、2018年前期ステージの第2節にオリンピック・スタジアムにおいてクルブ・ネカクサ相手に5-3と勝利した時以来であった。この勝利でPUMASは勝ち点21に到達、まだ他のチームによる残り試合があるものの、第7位へと躍り出た。

 

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メキシコリーグ2019年前期 第15節 裏話

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PUMASがリギージャ(プレーオフ)進出圏外にいるということは、ある意味予想外の出来事だ:ミッチェル監督

 

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PUMASのホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、現在の勝ち点のまま留まることなく、トーナメントの締め括りに向けてリギージャ(プレーオフ)進出を願うばかりだと述べた。

 

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PUMASは2019年前期ステージにおける6敗目を喫し、レギュラーシーズン残り4節を残して順位表の第11位に位置しているが、リギージャ(プレーオフ)進出を達成することに自信を持っているミッチェル監督にとって予想外の状況である。

「それは、心配だ。我々にとって(リギージャ進出圏外にいるということは)予想外のことだ。我々は、もう少し上にいるだろうと思っていた。現在のチームが持っている勝ち点に対して、我々はそれを受け入れ、それに向き合い、あらゆる手段を試さなければならない。終わった試合は過去のこととして、残り4試合に我々は勝つオプションがある。」と、トーナメントの締め括りに向けて語った。

 

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彼はクラブのパフォーマンスが失敗であったと述べることは避け、今シーズンが終わった時点で改めて分析をするために先送りすることを好んだ。しかしながら、力強さの欠如が現在のPUMASが苦労していることを受け入れた。

「その点について、説明することは出来ない。しばしば不安であったり、得点への欲求が我々を緊張させると思う。これは、1TOPもしくは2TOPでプレーをすることとは関係ない。実はサッカーはシンプルであって、どれだけ上手くプレーをしたり提案をしようが正しく評価されなければ無意味だからだ。」と述べた。

 

 

◆ミッチェル監督の采配ならびに各選手たちの出来について

 

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今後の観戦予定としては現在住んでいるアグアスカリエンテスから約2時間半の距離にあって、今シーズンにリニューアルされたコレヒドーラ・スタジアムにおけるケレタロFC戦に行って来るつもりですが、一方であまり気が済まないのも事実です。

というわけで、結局アグアスカリエンテスに居たまま、スタジアムへは行きませんでした。現在のPUMASのサッカーを見ていて、これなら見に行きたいなと単純に思わなかったからです。

 

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前節のスタメンとは打って変わって、再びブライアン・フィゲロアを左サイドハーフに、ファン・パブロ・ヴィゴンをTOP下に据え、右サイドハーフにファン・マヌエル・イトゥルベという布陣。パブロ・バレーラ、ヴィクトル・マルコラ、フェリペ・モラらがベンチスタートでしたが、ブライアン・フィゲロアは完全に伸び悩んでおりプレーに冴えが見られませんでした。一度カテゴリーを下げて、自信を取り戻すなどの工夫が必要ではないか?と思います。

 

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心配になったのは、完全に左サイドバックのレギュラーを不動のものとし、メキシコ代表にも召集されるようになったアラン・モソがそれまでの輝きを失ってしまい、昨年のホームゲームで見せたようなプレーを全く見せなくなった点です。


 

何が直接の原因であるかは分かりかねますが、ここまでチームのムードメーカーというかイレブンにはっぱをかけるような存在であったのが、そのプレー1つをとってもまるで別人であるかのような精彩を欠く出来で、仮に今後リギージャ(プレーオフ)進出したとしても活躍できるとは思えない内容でした。

 

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逆サイドのジェイソン・アングロも、後半開始早々にヴィクトル・マルコラと交代させられた通り、まるで役割を果たしていない状況。ダヴィッド・カブレラも、いかにカップ戦でスタメンであったとはいえ、同じ時間帯にフェリペ・モラと交代させられたように、出来云々以前にメキシコサッカー1部リーグで一流の対戦相手と対峙した場合には太刀打ちできないのが現実です。

 

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残り4節を残して、最低限必要な勝ち点は8。ホームゲームで全勝し、加えてアウェイゲームでもドロー以上が求められるこの状況は、リギージャ(プレーオフ)進出がはるか遠くにかすんで見えると言っても過言ではないし、百歩譲って仮に出れたとしても初戦で敗退するのは目に見えているでしょう。

 

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こういう状況を生み出した張本人とも言える、ロドリゴ・アレス・デ・パルガ会長の辞任が先週の木曜日に発表されました。後任の候補者にはリーグ優勝をした2004年に首脳陣の一員であった、メキシコの大手通信業者:テレフォノス・デ・メヒコ(西: Teléfonos de México、通称テルメックス)社長や世界最大の食品・飲料会社、Nestlé(ネスレ、正式名称 仏語: Nestlé S.A., 独語: Nestlé AG, 英語: Nestlé Ltd.)の取締役会長など5人の名前が上がっておりますが、願わくばせめて毎シーズン優勝争いを繰り広げられるようなクラブの再興をして欲しいものです。

メキシコリーグ2019年前期 第15節 Querétaro 3-0 UNAM

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対ケレタロFC戦の敗戦で、PUMASのリギージャ(プレーオフ)進出が複雑に

 

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PUMASがコレヒドーラ・スタジアムで行われた、対ケレタロFC戦で3-0の大量失点

 

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PUMASはコレヒドーラ・スタジアムで行われた、対ケレタロFC戦で3-0と苦戦し、勝ち点18のまま2019年前期ステージのリギージャ(プレーオフ)進出が複雑となった。試合開始後少しずつリズムを取り、ボール支配率を占めピッチで優位に立った。両サイドから奥深い攻撃でゴールを目指し、前半4分コーナーキックからニコラス・フレイレがこぼれ球を押し込もうとしたが、ボールはゴールバーに直撃した。

 

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ケレタロFCの攻撃陣はすぐさまエンリケ・ロペスがヘディングシュートで応酬したが、ボールはアルフレッド・サルディヴァルが守るゴールを大きく上に外れた。前半15分、PUMASはファン・マヌエル・イトゥルベやファン・パブロ・ヴィゴンらによるシュートで攻勢に出たが、ヒル・エサウル・アルカラが守るゴールに大した危険をもたらさなかった。

 

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試合が動いたのは前半24分、ジェイソン・アングロがペナルティエリア内でハンドを犯し、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で見直した後に、主審:オスカル・マシアス・ロモの判定によってペナルティーキックとなり、その2分後にホルダン・スティーブン・シエラが蹴ったボールを一度はアルフレッド・サルディヴァルが弾いたものの、そのリバウンドボールを押し込まれ、ケレタロFCが先制した。

 

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痛い打撃を受けたPUMASは巻き返すことが出来ないまま、その3分後にはアケ・アルノー・ロバがアラン・モソのマークを手で振り切り、そのプレーをVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で見直したものの、ファールの判定とならずゴール左サイドのポストを直撃するゴールで追加点を挙げた。

 

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その後PUMASはボールを支配し反撃を試みたが、ファン・マヌエル・イトゥルベが相手ディフェンダーとの1対1となった場面でも、ルイス・フランシスコ・ロモが間に入ってボールをカット。カルロス・ゴンザレスもまたシュートを放ったが、ボールはゴールを掠めていった。

 

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後半に入ってミッチェル監督はよりアグレッシブに攻撃するために、ジェイソン・アングロとダヴィッド・カブレラに代えてフェリペ・モラとヴィクトル・マルコラを投入したが、大した反撃も出来ないまま逆にケレタロFCのエンリケ・トリベリオにダメ押しとなる3点目を決められ、万事休す。PUMASのリギージャ(プレーオフ)進出が遠くなる、痛い敗戦となった。

 

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メキシコリーグ2019年前期 第14節 裏話

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チームはしばしば彼らの可能性を超えるぐらい、非常にハードな仕事をしている。:ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督

 

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“ミッチェル”・ゴンザレスは、チームが持っている困難さと制限のために、目標を達成するため一生懸命ハードな仕事をしていると理解している

 

「リギージャ(プレーオフ)進出は、我々の結果次第だ。これから対戦するCFアトラスやケレタロFCのようなライバルチームとプレーをしなければならない。チームはしばしば彼らの可能性を超えるぐらい、非常にハードな仕事をしている。」と、PUMASのホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、試合後の記者会見で述べた。

 

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試合について攻撃における態度の欠如を批判したが、特に後半は悪い内容の試合ではなかったと述べた。

「前半は試合の主導権を握るのに非常に苦労をしたが、ボール支配を奪うことに対しては確かではないが、相手ゴールへダメージを与えたことは間違いない。その後の後半はボール支配を大きく上げ、チャンスを作った。」と、言った。

 

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彼はまた、クラブ・レオンは「ミスを犯すことを許さない」非常にタフな対戦相手であり、チームは残念ながらミスを犯し、それがスコアと相手と対峙する上でのバランスを崩してしまったことを強調した。

 

”監督の自信が揺らぐことはない。彼は、ホームゲームで対クラブ・レオン戦における敗戦に苦しんだにもかかわらず、リギージャ(プレーオフ)進出は手の届くところにあることを指摘し、自分のチームが逆境との戦いに慣れていることを強調した。

「敗北は快くはないが逆境を克服するために、それを利用するのがこのチームの特徴だ。」

 

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◆カルロス・ゴンザレスとルイス・キンターナの負傷退場について

ルイス・キンターナは、監督に退場を依頼した。カルロス・ゴンザレスはふくらはぎに痛みを感じ、限界に達していると判断し交代させた。

 

 

◆今シーズンのリギージャ(プレーオフ)進出について

 

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スタメンが発表になった時点で、まずは現在のPUMASのベストメンバーだなと感じました。怪我で欠場が続いていたサイドハーフのパブロ・バレーラ、それから奥深いサイドアタックが出来ない攻撃陣の救済措置として、中央からのドリブル突破が可能なファン・マヌエル・イトゥルベとカルロス・ゴンザレスの2TOP。加えて、クラブ・レオンは不動のセンターバック:アンドレス・フェリペ・モスケラの欠場。ホームアドバンテージも加味して、何とか勝ち点を挙げられるだろうという見立てでした。

 

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しかし蓋を開けてみれば相変わらず弱点である右サイドを徹底的に攻められ、ジェイソン・アングロとアンヘル・メナによる攻防は惨い内容でした。前半終了間際のホセ・ファン・マシアスによるセンタリングからアンヘル・メナがゴール前でフリーになったにもかかわらず、押し込むだけのボールをゴールバー直撃の信じられないシュートミスを犯していなければ、さらに大量失点に繋がっていたことでしょう。

 

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今シーズンの最優秀ディフェンス陣と言われているPUMASの守備陣ですが、やはりメキシコサッカー1部リーグの順位表上位のチーム相手では、スピード争いになった際にどうしても見劣りする感が否めません。私の知り合いも「最優秀ディフェンス陣というのも、怪しい感じがする」と言っておりました。勝ち越しゴールの起点となったコーナーキックは、もともとアラン・モソが相手フォワードとの競り合いからマイボールだったものを主審による誤審でゴールラインを割ったものでしたが、あくまでも集中力不足が原因でしょう。

 

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この敗戦によって、残り5節(ホームゲーム2試合、アウェイゲーム3試合)で勝ち点8がリギージャ(プレーオフ)進出の絶対条件となります。ホームでダブルヘッダー週のナイターゲームによる対CFアトラス戦と、今シーズンから1部リーグ昇格を果たしたばかりにも関わらずPUMASと勝ち点差わずか1のFCファレス戦。アウェイで、今シーズンの躍進が目立つケレタロFC戦、下位争いをしているもののホームゲームでは滅法強いプエブラFC戦、そして勝ち点差で並び同じような状況にある対CFパチューカ戦。ホームゲーム全勝+アウェイゲームでドロー2つという極めて高いハードルが立ちはだかります。

 

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今後の観戦予定としては現在住んでいるアグアスカリエンテスから約2時間半の距離にあって、今シーズンにリニューアルされたコレヒドーラ・スタジアムにおけるケレタロFC戦に行って来るつもりですが、一方であまり気が済まないのも事実です。