ついに2015年前期ステージ10節連続観戦の最後、第14節対チアパス戦の日がやってきました。天気は、台風パトリシアの影響か??曇り空。でも観客にとっても、試合をする選手にとっても過ごしやすい気候でした。
家族同然のサポーター仲間たちとも、今日でお別れです。
でも、涙はありません。
なぜならば、それは悲願である8度目のリーグ優勝を果たした時までお預けだからです。
いつものように、同じ道を通ってスタンドへ。もうこうやって通ることが当分の間当たり前のように出なくなると思うと、非常に複雑な気持ちでした。
いつか、きっと戻ってくるからね。
だって、ここは我が家のようなものだから。
楽しかった思い出も、辛かった思い出も、みんな詰まった特別な場所だから。
少しだけ、お日様が顔を出してきました。やっぱり、日曜日のオリンピック・スタジアムはこうでないとね。
みんな分かっているけど、決して言葉にはしない。
だってこうやって出会えたのは、決して偶然ではないから。
離れ離れになっても、きっとどこかで繋がっているハズだから。
相手チームのチアパス・ハグァーレスは、ここまでアウェイゲーム7戦して3分4敗と酷い成績。ただホームゲームでクラブ・レオン相手に大勝したりと、決して侮れない相手でした。しかもプレーオフ進出に向けて、ここは何とか勝ち点を上げたい状況。
対するPUMASは主将ダリオ・ヴェロンが負傷から癒えて復帰可能という情報があったものの、監督があえて温存。加えて前節退場処分を受けた、ファンタスティック4の一翼を担うフィデル・マルティネスが出場停止。代わりに、ダンテ・ロペスが出場。
前半4分
自陣左サイド奥のルイス・フエンテスから、前方のイスマエル・ソーサへロングフィード。カウンターで抜け出したエドワルド・エレラと相手デフェンダー2人と2対2。ソーサが右サイドで相手を引き付けて、エレラへラストパス。エレラが、これを冷静に対処して先制点。
前半12分
相手陣地内で攻撃に参加していたハヴィエル・コルテスが、自陣でディフェンスしている際に座り込む。カートで一旦ピッチから退場し再び戻るも、その5分後の相手フリーキックの際に同じく座り込んでしまいプレー続行不可能に。交代でマルセロ・アラトーレが出場し、ホセ・カルロス・ヴァンランキンがいた左サイドバックへ入る。ヴァンランキンは、アレハンドロ・カストロと2人で真ん中のデフェンシブ・ハーフのポジションへ。
前半27分
アヴィレス・フルタードへ楔のパスを入れて、ペナルティエリアに侵入したシルヴィオ・ロメロがワンツーで抜け出してシュート。PUMASディフェンダーが3人いたのだが、お見合いをしているような感じで間隙を突かれた格好。あのホルヘ・カンポス(メキシコ代表キーパー)を拗して3回目のリーグ優勝をした、1990-91年シーズンにマークした578分無失点という記録へあと1分半というところで連続無失点記録が途絶える。
前半36分
右サイドからするすると抜け出したマシアス・ヴィダンゴッシィが、センタリング気味にエリア中央へフィードしたボールをマルセロ・アラトーレが間違って触れてしまいオウン・ゴール。
前節退場処分のフィデル・マルティネスに代わって出場したダンテ・ロペスが全く機能していない。ギジェルモ・ヴァスケス監督もそれに気が付いたのか、40分にダニエル・ルドゥェーニャをたまらず投入。
後半10分
相手ペナルティエリアの左サイドでボールを持ったイスマエル・ソーサが、真ん中でポストプレーを見せたマティアス・ブリトスとのワンツーで抜け出し、強烈な左足シュート。見事にゴール右隅へ突き刺さり、同点へ。
後半23分
ペナルティエリア外でヘラルド・アルコバが相手フォワードを不用意に突き倒し、フリーキックを献上。これをエミリアーノ・アルメンテロスが、壁左側すれすれを狙い澄ましてゴール左隅へ決める。再び、逆転。
後半26分
同じようなシチュエーションでペナルティエリア右サイドでフリーキックを獲得。キッカーが蹴ったボールに左サイドから、ヘラルド・アルコバが強烈なヘディングシュート。惜しくも、バー直撃で外れる。
後半41分
イスマエル・ソーサが、ペナルティエリア左サイドからシュート。惜しくも、相手キーパーのパンチングに阻まれる。
これでホームゲーム無敗記録も途絶え、初黒星を喫する。幸い上位陣が揃って負けたため、辛うじて首位は死守。