クルス・アスルはもう一押しだったが、PUMASと引き分ける
とても期待された試合でありクルス・アスルはもう一押しだったが、彼らの最高のチャンスを活かしきることなくプーマスUNAMとスコアレスドローで終わった。
選手としてデビューしたスタジアムで監督として最初の試合であった、フアン・フランシスコ・パレンシアは2016年メキシコリーグ前期ステージにおいて2節を終えて無敗を維持し勝ち点4を挙げた。
一方、クルス・アスルは今シーズン勝ち点2を挙げたものの何かが食い違っているような印象で、ホームゲームでは3月以来無得点。トマス・ボーイの戦略に対して、何か心配をすべきである。
クルス・アスルとPUMASは、今週注目を集めた2大チームの対決とあって高いクオリティの試合を期待されたが、結果的に両者ともにまだ改善するためにはいくつかのディテールが課題として残された。
しかし観衆に対してホームチームが示したのは、試合の主導権を握りパラグアイ人ストライカー:ホルヘ・ベニテスの復帰はPUMASゴールを守るキーパー:アレハンドロ・パラシオスを心配させたことであった。
『ラビット』ベニテスはビジターチームの守備陣にとって悩みの種であり、ディフェンダー3人を相手に抜け出した場面もあったが、今試合で通算500試合出場を達成したダリオ・ヴェロンの前にシュートはブロックされた。
エクアドル人ジョフレ・ゲロンもまた得点チャンスがあったが、彼のシュートミスはPUMASとアレハンドロ『ピコリン』パラシオスを助ける結果となった。それに対してPUMASはほんの少ししか攻撃する機会に恵まれず、前半唯一期待されたのは攻撃陣と相手キーパー:ヘスス・コロナとの間に生まれた隙間へのボールであった。
後半に入ってトマス・ボーイによるクルス・アスルの戦略は、前半最も動きが良かったラファエル・バカに代わって完全に攻撃重視の交代となった、最近チーム入りしたアルゼンチン人:ジョナタン・クリスタルドであった。
PUMASも後半に入ってからアクションが少し良くなり、フランシスコ・パレンシア監督はもっと中盤を厚くして早いボール回しをするためにエドワルド・エレラから前ギジェルモ・ヴァスケス監督からはあまり自信を与えられず、現監督によって見出されたヘスス・ガジャルドを投入した。
しかし試合は魅せるプレーが生まれることもない単調なものとなり、クルス・アスルはペナルティエリア内におけるホルヘ・ベニテスの反転シュートが目立ったくらいで、アレハンドロ・パラシオスのスーパーセーブによって得点を生むことは出来なかった。
終了間際クルス・アスルは敵陣ゴールをさらに目指したが、最終的に勝利を無得点で逃す苦い引き分けとなり、期待していた観衆をがっかりさせた。一方PUMASはまだパレンシアの時代にベストアバウトを示しているにも関わらず未だにそのレベルが健在であるピコリンとヴェロンによって救われた。
ホームチームのオマール・メンドーサとビジターチームのマルセロ・アラトーレ、マティアス・ブリトス、フィデル・マルティネスをそれぞれ警告した、主審ロベルト・ガルシアオロスコは許容可能なレフェリングであった。
スタメン:
クルス・アスル:ヘスス・コロナ、オマール・メンドーサ、フリオ・セサール・ドミンゲス、フリアン・ヴェラスケス、アドリアン・アンドレテ、ラファエル・バカ(後半1分、ジョナタン・クリスタルド)、アルド・レアオ、アリエル・ロハス(後半22分、リチャード・ルイス)、ヴィクトル・ヴァスケス、ジョフレ・ゲロン(後半35分、ヴィクトル・スニガ)、監督:トマス・ボーイ
PUMAS:アレハンドロ・パラシオス、マルセロ・アラトーレ、アレハンドロ・カストロ、ルイス・フエンテス、ハヴィエル・コルテス、アブラン・ゴンザレス、パブロ・バレラ(後半29分、サウル・ベルホン)、マティアス・ブリトス、フィデル・マルティネス、エドワルド・エレラ(後半12分、ヘスス・ガジャルド)、監督:フランシスコ・パレンシア