Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

大学都市 (メキシコ国立自治大学)の内部へ潜入

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2007年6月28日は、大学都市 (メキシコ国立自治大学)がユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された日であるため、PUMASのサポーター全員が記憶に留めておかなければいけない日であります。この結果、PUMASのホームスタジアムがその日に登録されたことになります。

 

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大学都市 (メキシコ国立自治大学)

シウダ・ウニベルシタリア(Ciudad Universitaria, 大学都市)は、メキシコシティ南部のコヨアカン地区にあるメキシコ国立自治大学(UNAM)のメインキャンパスである。建築家マリオ・パニ(Mario Pani)とエンリケ・デル・モラル(Enrique del Moral)によって設計された。オリンピック・スタジアムを含み、計40の学部・研究所、文化センター、生態系の保全区域、中央図書館、博物館などが設置されている。この大学都市は、当時メキシコシティに点在していた建築物群をまとめて移転するために、かつての固まった溶岩層の上に建造された。工事は1950年代に始まり、1954年に完成した。

 

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UNAMは、メキシコシティの他の地区(主として大学院や教養目的)や、他の州にも建物を持っているが、単に"C.U."として知られるこの大学都市が、大学の一番のシンボルになっている。

 

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環境
シウダ・ウニベルシタリアは開かれた場所であることが企図されている。かつては火山岩盤あり、鬱蒼と茂った植生ありといった状況だったので、まっすぐ伸びた道などはほとんどない。道路は同心円状にめぐらされ、そこに各建物が配置されている。建物には徒歩5 - 10分程度の間隔で配置されているものもある。かつて転がっていた火山岩はどかされ、建物の部屋、小道、壁面などの建材に転用された。建物それ自体は、コンクリートと煉瓦を主体とする共通の建材が用いられている。建物の多くは数階建てで、窓が大きくとられ、内外に庭園が配置されている。

 

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建築様式は異なっていても、庭園の存在と火山岩の使用はほぼすべての建物に共通であるが、注目すべき例外がある。それは学長塔(the Rectorate Tower)と中央図書館である。これらの長身で四角い建物は、他に比べていささか孤立しており、壁画で飾られているという特色がある。手がけたのはともにメキシコの著名な壁画家で、学長塔の方はダビド・アルファロ・シケイロス(David Alfaro Siqueiros)が、中央図書館のほうはフアン・オゴルマン(Juan O'Gorman)が、それぞれ担当した。
中央図書館のほうは、壁画としては世界最大で、全面にアステカ人とスペイン人をモチーフにした絵やUNAMの学章などが描かれている。このことが、中央図書館を大学都市内で最も図像的な建築物にしている。

 

学長塔

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中央図書館

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運動施設

オリンピック・スタジアム
エスタディオ・オリンピコ・ウニベルシタリオ(オリンピック・スタジアム)は、1952年に建設されたもので、1968年のメキシコオリンピックではメイン会場として使われた。また、1986年にメキシコで開催された第13回サッカー・ワールドカップでも使用された。現在は、メキシコの都市大学サッカーリーグの試合に使われており、UNAMのクラブ「プーマ」のホームグラウンドにもなっている。
競技場には、学生や少年サッカーの練習場もあり、スタジアムの近くには、主に学生向けのマーシャル・アーツやボクシングなどの練習ジムも設置されている。

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世界遺産

60人以上の建築家や技師が統一性を持って作り上げたこの大学都市は、その顕著に普遍的な価値を認められ、2007年にユネスコの世界遺産に登録された。

登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用)。
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

昨日(8月19日)はワールドフォトデーでしたので、この後は引き続きPUMASの選手たちが毎日を過ごしているオリンピック・スタジアムとその周辺をミニフォトギャラリーとして皆さんへご紹介致します。説明不要のこれらの画像は、我々のキャンパスとその周辺の美しさを雄大に物語っています。

それでは、どうぞ!

 

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競技場の一方の側に位置する壁画は、有名なメキシコの壁画家:ディエゴリベラによって設計されました。オブジェは大学、メキシコの家族、平和と青年アスリートを表現していると言われております。自然な色の石で作られたオブジェは、大学の紋章、白い鳩を息子に手渡している母親と父親は平和のシンボルを表し、カップルの選手たちが聖火台に点灯している様子と、最後に羽毛の蛇の暗示は神ケツァルコアトルを表現しています。

 

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アカデミックな活動のほか、UNAMのスポーツ・レクリエーション事務局はスポーツ高等研究継続教育センターによって、大学内コミュニティのスポーツ活動を促進することに寄与しています。これらの建物は、敷地内の南側に位置しております。

 

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スタジアムから第2グラウンドへ続く道は、いつもTOPチームがトレーニングをしている場所であり、うっそうと茂った美しい植生と大学都市の特徴でもある火山岩に覆われています。

 

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第2グラウンド 

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最後になりましたが、UNAMの中央図書館。今年のチームユニフォームのデザインにはこの建物の外側を飾る壁画の一部が含まれていました。これは印象的でとても美しいデザインです。