PUMASは悲しみに包まれ、ヴェラクルスが浮上することを許す
リギージャ(プレーオフ)進出圏内を確保するのにあと2点にも関わらず、勝ち点18のまま
もしPUMASがリギージャ(プレーオフ)進出圏内を確保し直したいのであれば、勝利することが義務である試合の一つであったが、ホームゲームとして最悪のパフォーマンスでオリンピック・スタジアムにおいて2部リーグ降格争い最下位であったヴェラクルス(この結果、モレリアが代わって最下位へ)相手に0-2と敗れた。
この敗戦は、2017年後期ステージにおいてPUMASに教訓を残した。なぜならば、ファン・フランシスコ・パレンシア監督がリギージャ(プレーオフ)進出するオプションを削ってしまい、13試合で7敗目を喫し2月からたった2勝4引き分けしか出来ておらず、さらにはレフェリーに対するクレームし過ぎで退場処分を受けたのである。
PUMASは、試合開始早々災難に見舞われた。ダリオ・ヴェロンはそのスピードの無さとエラーの多さに批判を沢山受けているが、対ヴェラクルス戦では恐らく最悪のパフォーマンスをそのプレーではなく、チームの置かれた状況によってしてしまった。前半33分、アドリアン・ルナに対する強いファールチャージによって、よりチームが主将を必要とする時にも関わらず1発退場処分を受けてしまったのである。
その瞬間からヴェラクルスは傷ついたPUMASを血祭りに挙げ、攻撃よりも守備により心配なチームを攻撃した。パレンシア監督はアレハンドロ・カストロをセンターバックに据え、中盤をアブラハム・ゴンザレス1枚にせざるを得なかった。これによってビジターチームは、ラインを上げやすくなったのである。
その5分後の前半38分、ヴェラクルスはペナルティーエリア内のリバウンドとアルフレッド・サルディヴァルの無駄な飛び出しを利用した、レアンドロ・ヴェラスケスが先制点をマークした。
パレンシア監督にとって唯一無二の交代選手であったが、右足首を負傷して未だ100%回復しておらず試合中完全にその存在が埋もれてしまった、ニコラス・カスティージョを後半から投入した。
アントニオ・ルナ監督は攻撃を一旦落ち着かせ、得点をマークしたレアンドロ・ヴェラスケスを下げ、中盤を固めこの結果のまま終え、未だ2部リーグ降格争いの離れた最下位を走っているにも拘わらず勝ち点3を挙げるためにヘウ・チアパスを投入した。
もう攻撃する手立てもないPUMAS相手にカウンターアタックを狙ったヴェラクルスは、後半40分クリスティアン・ペジャラーノが追加点を挙げ、2004年前期ステージ以来13年ぶりに大学都市において勝利を収めたのであった。