クラブ・アメリカは、PUMASとパレンシアの悪夢
クラブ・アメリカは追いかける展開となって、暫定的なドローに耐えPKまでも失敗し、後半になって勝ち越し・・・PUMASに対し主導権を握るのは、すでに伝統的になりつつある
PUMASが勝利を挙げる幸運を掴みそうになった時、もしくは対クラブ・アメリカ戦で試合の大半を優勢に進め最低でもドローを得ようとした時、全てにおいて運がなく攻撃的なプッシュに耐えるためのパラメーターを欠いていた。自らの集中力不足による2度目のPKを決められ、2-1とされたのである。知的なコンビネーションによるヘディングシュートを決めたニコラス・カスティージョによるPUMASの得点の後に、コーナーキックからのハンドによるPKをホームゲームであったクラブ・アメリカに勝ち越された。クラブ・アメリカの得点者は、オリベ・ペラルタとセシリオ・ドミンゲスであった。
試合はミゲル・エレラ監督率いるクラブ・アメリカが、試合開始直後からエンジン全開でボール支配をした。PUMASの最初の明確なチャンスは、ニコラス・カスティージョの軽く逸れたシュートだった。相手陣内で放ったオーバヘッドキックは威力が籠っていなかったが、観客席のサポーターに期待を抱かせた。ダーウィン・キンテロとセシリオ・ドミンゲスのコンビネーションで、クラブ・アメリカはすぐさま応酬した。
前半15分、マウロ・フォルミカが犯したファールの後にリードを奪おうとしたセシリオ・ドミンゲスによる差し迫った危険をストップした。両チームの監督が選手たちに、ピッチで感知したことを完璧な指示を与えた。クラブ・アメリカはすでにゴールラインに達しPUMASのサプライズに主導権を握ろうとする試みを乗り越えつつあった。主審のジャイール・ミランダは、前半の20分間で6選手にイエローカードを示していた。
そして前半21分、PUMAS守備陣のほんの少しの隙を突いたダーウィン・キンテロによるスルーパスを受けたオリベ・ペラルタが先制点を挙げた。この得点以前にすでにパレンシア監督の陣容は忠実に指示に従わず、全てにおいて反撃をする力を削がれていた。その賭けは困難や危険な状況に直面して勇気と不屈の精神であったが、ほんの少しの時間しか持たなかった。クラブ・アメリカは最高の攻撃陣を披露し、ライバルに対してついに勝ち越した。
PUMASの反撃は前半33分、彼らにとって実を結ばないようにも見えたプレーだった。ネストル・カルデロンはゴールラインに達しシュートを打てる味方を探したところ、マウロ・フォルミカただ1人であった。そして正確なタッチでゴールへ向かってニコラス・カスティージョへパスをし、ホームゲーム以外で初めてヘディングシュートを決めたのであった。PUMASはまるでリードをして前半を終えようとした時、ハーフタイム直前の45分アルフレッド・サルディヴァルはペナルティキックを止めた。
PUMASの反撃は未だ同点でありペナルティキック失敗というクラブ・アメリカ攻撃陣のミスがあったにもかかわらず、後半は前半と全く違うぼやけた勝ち越すには程遠いチームのようであった。相手チームにジレンマを与え、奥深く危険な場面を作り出した。相手より冷静に、PUMASはその憎らしいライバルを倒す適切なタイミングであると分かっていた。
PUMASが優勢であった後半20分、アグスティン・マルチェシンが勝ち越し弾を防いだ時、ミゲル・エレラはレナト・イバーラを交代投入し相手チームに対して新たな攻勢を掛けた。その5分後には、ニコラス・カスティージョのシュートが惜しくもゴールを逸れた。PUMASはフォルミカに代わってホフレ・ゲロンまで投入し、攻撃陣の切り札としてすぐさま効果を上げることを期待した。
そしてその瞬間、全てが変わってしまった。ニコラス・カスティージョがピッチでまるで映画のヒーローになろうとした時、逆に悪役となってしまった。何の変哲もないコーナーキックにペナルティーエリア内で手を挙げてボールがその指に当たってしまったのだ。主審はペナルティキックの判定をし、今回はその前に外したシルヴィオ・ロメロに代わってセシリオ・ドミンゲスが決めて、その最もアンチが多いライバルチームの1つに対して勝利をその手中に収めた。PUMASにとっては、悪夢のような試合であった。