Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年後期 第16節 裏話

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自分が着任してから、ベストゲームだった:ブルーノ・マリオ―二

 

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対デポルティーボ・トル―カ戦における、チームの出来について強調

 

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2点の先制アドバンテージがありながらドローに終わったデポルティーボ・トル―カ戦について、ブルーノ・マリオ―二監督はチームの出来について彼が指揮を執るようになってベストゲームであることを強調した。

「ライン全般的に、PUMASの監督に就任以来のベストゲームだった。他の重要な試合で結果を出してきたが、サッカーにおける連係はとても良かった。プレッシャーの欠如は注目すべき点ではない。それは、日々ここにある。」と、記者会見で語った。

 

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前半3分にノーゴール判定されたことについて、第4審に実際にはオフサイドでなかったプレーをVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で確認したと言われたと述べた。
「我々は、ゴールは有効だったと知っていた。我々には、ベンチの上から通信でゴールは有効だったと知らされていたんだ。第4審に確認をしたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で確認をしてノーゴールだと言われたんだ。他に何と言えば良いんだ?」

 

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片方ベンチ入りすらしていなかったルイス・キンターナの欠場について、スタメン出場するしないに関係なく単純に技術的な決定であったことを示唆した。

 

Luis Fernando Quintana, separado por indisciplina

ルイス・キンターナは、秩序を乱すため隔離

2019/04/30 06:30

※現実には、体調不良で土曜日のトレーニングに不参加。これを重く見たコーチ陣は、対デポルティーボ・トル―カ戦でベンチ入りさせないと決定。

 

 

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今シーズンのホーム・ラストゲームでした。観客の入り具合は、キャパの3割程度。いつものたまり場も、ガラガラな状態でした。加えてサポータ仲間の誰もが、最終節であるトレオンには行かないと言っていました。それだけ今のチームがやっているサッカーに対して、仲間たち誰もが信頼を置けないということなのでしょう。

 

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スタンドには「現オーナー、辞めろ!」という叫び声やTシャツを着たサポーターがいるぐらいでした。(ここ直近の6シーズンで最悪の結果)

 

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ブルーノ・マリオ―二監督がベストゲームだと言っているのは、前半から終始押し気味に試合を進め、2点のリードを奪った点についてだとは思いますが、それはこれまでの特にホームゲームで常に先制を許す流れからビハインドを追い掛ける展開ばかりであっただけであって、それに加えて攻撃陣のアイデア不足であったり守備陣の連係プレーがメチャクチャであったりした結果だと思います。


この試合におけるPUMASの前半・得点チャンスを時系列で並べてみると、まず

 

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前半1分、ブライアン・フィゲロアがオフサイド判定でノーゴール(実際には、オフサイドポジションにいなかった誤審)

前半8分、ダヴィッド・カブレラによる、ペナルティーエリア外からのミドルシュート(相手ゴールキーパーが辛うじて触ってゴールポストへ直撃)

前半13分、カルロス・ゴンザレスがペナルティーエリア内中央でボールを受けたボールをシュート(またもや相手ゴールキーパーにセーブされる)

前半17分、フェリペ・モラがシュートチャンスにボールを持ちすぎて機会を逸する

前半27分、ヴィクトル・マルコラが放ったフリーキックが、ゴールバー直撃

前半31分、カウンターアタックから、ゴール前で3対2の数的優位だったにもかかわらず、カルロス・ゴンザレスが左サイドでフリーになっているチームメイトを無視してシュート(相手ゴールキーパーの正面を突き、ノーゴール)

 

ざっと数えただけでも6回、うち2回は決定的な場面でした。まぁよくもこれだけ決めきれないものだなぁと、隣にいたサポータ仲間と呆れて失笑していました。タラればを言ってもキリがないですが、普通に大量得点をして余裕を持って逃げ切れるだけの内容だったと思います。

 

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そもそも今シーズン、ダヴィッド・パティ―ニョ元監督から第4節にブルーノ・マリオ―二現監督がバトンを受けた際に「補強選手は、特に必要ない。現在の陣容で、十分戦える。」という発言には、正直言って驚きました。確かに、各アンダーカテゴリーにメキシコ代表選手がいるということは事実です。しかしPUMASは、もともと下部組織出身選手による若手中心のチームに数人のベテラン外国人選手が加わるのがベースのクラブです。

 

具体的に名前を挙げると、

ルイス・キンターナ(27歳、下部組織出身でずっとPUMAS。要するに、貰い手となるクラブがない)
アルフレッド・サルディヴァル(29歳、下部組織出身でずっとPUMAS。要するに、貰い手となるクラブがない)
ダヴィッド・カブレラ(29歳、一度モナルカス・モレリアへ移籍するも出戻り)
アレハンドロ・アリバス(29歳、リーガデビューも2部リーグのチームなどを転々としたあげくにメキシコへ)
パブロ・バレーラ(31歳、プレミアやリーガへ移籍するも数年後にメキシコへ戻って1部リーグのCFモンテレイでベンチ要員)
ヴィクトル・マルコラ(31歳、3年前にアルゼンチン1部リーグデビュー。メキシコ1部リーグへ来るも、3年目で特に際立ったテクニックがあるわけでもない)

 

Pablo Barrera no descarta llegar a Chivas - ESPN Video

パブロ・バレーラは、CDグアダラハラへの移籍もあり得ると示唆

2019/04/30 05:58

驚くべきことに、パブロ・バレーラはCDグアダラハラからオファーを受けているらしいです。確かに往年のスピードは無くなったとは言え、現にPUMASでサイドからチャンスを作ったり得点を決めているので、メキシコ人のみで構成されているCDグアダラハラにすれば、多少は魅力があるのかも知れません。