Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年前期 第9節 プレビュー2

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今回の首都ダービーにおけるポイントは、クラブ・アメリカがどれだけの陣容で臨んで来るか?です。先日更新した今シーズンのフォーメーションにもあるように、主力選手たちが相次いで移籍。加えて、試合中の怪我によって戦線離脱。代わって出場している選手たちが下部組織出身の若手選手たちなので、メキシコサッカー1部リーグにおける経験不足によるそれまで展開していたサッカーから明らかに質が下がっており、リーグ中断前の試合では3-0と完敗。並行して新補強選手たちが公表されたものの、チーム合流からメキシコシティの高地順応など、一足飛びに補充がままならずおそらく今節からベンチスタートして、徐々にメキシコサッカー1部リーグのレベルを体でフィットしていく段階にあります。

 

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クラブ・アメリカはメキシコサッカー1部リーグにおいて一番リーグ優勝の回数が多いチームです。クラブの義務として、毎シーズン優勝をするのが当たり前。よってミゲル・エレラ監督は、レギュラーシーズンよりも来るべきリギージャ(プレーオフ)に重点を置いて常にメンバー起用をしています。なのでレギュラーシーズンの対戦ではあまり優劣が明確に決着しませんが、リギージャ(プレーオフ)ともなると戦い方自体がそれまでと全く変わるため、昨シーズンやその前のシーズンのように大差が着くという訳です。まずは今週のトレーニングからそれまで負傷をしていたエンリ・ホスエ・マルティンとジョバニ・ドス・サントスがFIFA国際マッチデーによるリーグ中断で回復し、その姿を見せております。

 

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逆にセンターバックのブルーノ・バルデスが第7節の対CFパチューカ戦前に受けた頬骨骨折の後、手術からまだ完全に回復しておらず、フォワードのニコラス・ベネデッティは、第5節の対モナルカス・モレリア戦で負った捻挫から回復する最終段階。同じくフォワードのアンドレス・イバルグエンは、第6節の対UANLティグレス戦で負った捻挫のため、個別メニューによるトレーニング。同じくフォワードのニコラス・カスティージョは第3節の対クラブ・ティファナ戦で負った腓骨骨折で残り2ヵ月の治療中です。

 

予想されるスターティングメンバーは、両センターバックにエマヌエル・アギレラとブルーノ・バルデスに代わってカルロス・バルガス、両サイドバックにホルヘ・サンチェスとパウル・アギラル。両ボランチの位置にマテウス・ウリベとギド・ロドリゲス、TOP下にセバスティアン・コルドバ、両サイドにロヘル・マルティネスとレナト・イバーラ、1TOPにエンリ・ホスエ・マルティンという布陣。ベンチメンバーがジョバニ・ドス・サントス、新補強選手であるリチャルド・ラファエル・サンチェスとフェデリコ・ヴィーニャスが高地順応が終わっていれば、そして捻挫の治療が回復していればニコラス・ベネデッティといった面々が途中出場する機会がある可能性が想定されます。

 

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対するPUMASは先日の記者会見でもあったように、右サイドハーフのパブロ・バレーラ(左膝の負傷)と左サイドハーフのマルティン・ロドリゲス(母国パラグアイにおける家族の不幸)が、それぞれ欠場予定。ミッチェル監督は、翌週とその翌週にホームゲームで対クルス・アスル戦、サントス・ラグーナ戦がそれぞれ控えているため、パブロ・バレーラに関しては100%回復するまで、中途半端な状態で試合に出場させない方針だそうです。代わってスタメン出場が予想されるのが、ファン・マヌエル・イトゥルベ。90分間を通してパフォーマンスが一定しないという理由でスーパーサブ的な起用をこれまでされてきましたが、この大一番で持っている能力を存分に発揮して欲しいところです。