Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年前期 第9節 裏話2

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PUMASのミッチェル監督は、クラブ・アメリカとのドローは良い後味を残さないと述べた

 

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ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、クラブ・アメリカとのドローで全く満足するところがなかった

 

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アステカ・スタジアムにおける複雑な状況下で勝ち点1は獲得したものの、PUMASのミッチェル監督はチームはもっと出来たと考えていた。セバスティアン・コルドバの1発レッドカードによる退場で生じた数的有利を活かし、勝ち点3を挙げられなかったからだ。

「試合の大部分において、ボールを支配しながらコントロールすることが出来ていた。2,3度明らかなチャンスがあった。後半の立ち上がりに、ほんの少しだけ相手へのマークを怠たったが、苦労しながらもそこからチャンスを維持出来ていた。本当に最後のラストパスを失敗し、試合を決めきるためのほんの少しの平静を保てなかった。クラブ・アメリカは彼らの時間帯にそれを狙って、決めきった。個人的に、納得がいかない結果だ。」

 

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彼はチームがこのトーナメントにおいて、最後のラストパスとフィニッシュを決めきることに手を焼いていて、それが結果に反映していると考えている。

「我々は、ほんの少し奥深い攻撃と精度を欠いた。それをコントロールしていたなら、間違いなく結果は内容だけでなく得点はもっと良かっただろう。」

 

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見た目イライラしていて、また自分自身で擁護するように言った。

「PUMASのサポーターに対しては、ノーコメントだ。」

ドローに対して、彼は彼のための選手たちであることを示唆した。

 

 

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今シーズンにおけるクラブ・アメリカのフォーメーションについてこれまでの試合分は既に掲載しましたが、この試合4-4-2で臨んでいました。試合前に予想したものに対して、少し違っていたのはボランチがフェルナンド・ゴンサレス。セバスティアン・コルドバがTOP下ではなく左サイドハーフ、フォワードがロヘル・マルティネスとエンリ・ホスエ・マルティンの2TOPという形。基本的に4-2-3-1だったのをこの形にしたのは中盤を厚くして、特に両サイドから奥深い攻撃を仕掛けて得点力のある2人にセンタリングを上げる狙いがあったように思います。

 

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事実、前半早々にセバスティアン・コルドバが退場する前まで、クラブ・アメリカの両サイドハーフに対して、PUMAS守備陣はほとんどマークに付けられない状態が非常に多く見受けられました。逆に言えば、セバスティアン・コルドバが退場していなければ相当な失点をしていた可能性が高かったと思います。もう一つ注目していたのは、ベンチメンバー。ジョバニ・ドス・サントスは予想通り、負傷が癒えて途中出場。そして新補強選手のフェデェリコ・ヴィーニャスとリチャルド・サンチェス。特に前者は交代出場した直後に、メキシコメキシコサッカー1部リーグ初得点となる貴重な先制点を挙げました。

 

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PUMASのスタメンで注目であった右サイドハーフですが、ミッチェル監督は思い切って前節決勝点をマークした下部組織出身選手:ブライアン・メンドーサをスタメン起用しました。メキシコサッカー1部リーグにおける経験の少なさを露呈する場面が試合全体を通して多く見受けられましたが、結果的に先制された直後に同点弾を叩き込んでおり、采配は間違っていなかったことになります。試合の終盤には足がつってしまい、後半43分にフェリペ・モラと交代しましたが、良い経験を積んだのは間違いないですしチームの武器となって、今後も得点力不足である攻撃陣を支えてくれることでしょう。

 

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逆に今後の課題として数的有利を活かせなかった最大の原因は、やはり両サイドからの奥深い攻撃が出来なかったことに尽きると思います。おそらく今現在のチームでそれが出来るのはパブロ・バレーラぐらいしかいないでしょう。少し気の早い話になりますが、来季の補強で一番重点を置くべきポイントになると思います。試合の翌週に行われたトレーニングでは、パブロ・バレーラもブライアン・メンドーサも個別メニューをこなしているようなので、改めて次節ホームゲームで期待しています。