Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

クルス・アスルの今シーズン・フォーメーション

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それでは、今節の対戦相手︰クルス・アスルのフォーメーションについて。

 

リーグ優勝8回、特徴は1997年後期ステージ以降、21年間もリーグ優勝から遠ざかっている点です。最後にリギージャ(プレーオフ)決勝進出したのは2013年後期ステージの対クラブ・アメリカ戦で元PUMASの監督でもあったギジェルモ・ヴァスケスが率いるチームでした。


まずは、今シーズンここまでの結果。ちなみにサントス・ラグーナを率いて2018年後期ステージでリーグ優勝した、ロベルト・ダンテ・シボルディ監督の最初のシーズン(前節より新監督に就任)です。特記事項として、以前までホームスタジアムであったアスル・スタジアムが移転・新設のため、今シーズンからクラブ・アメリカとホームスタジアムとしてアステカ・スタジアムを共用しています。

 

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現在のところ、2勝2敗5分けで勝ち点11の第13位です。

 

注目すべき選手は、クラブ・ティファナやCFアトラスでプレーをしていた元アルゼンチン代表のミルトン・カラグリオ、ウルグアイ代表のフォワードで以前にサントス・ラグーナでリーグ優勝を経験しているホナタン・ハビエル・ロドリゲス、ペルー代表のミッドフィルダーで以前にスウェーデン1部リーグのマルメFFやMLSのオーランド・シティSCで活躍していたビクトル・ヨシマル・ヨトゥンなどです。

 

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まずは第1節、アウェイゲームで対クルブ・ネカクサ戦。基本的なフォーメーションは、4-2-3-1です。

両センターバックにクルス・アスル一筋でベテランのフリオ・セサル・ドミンゲスと長年クラブ・アメリカでプレーをしていたパラグアイ代表で守備の要︰パブロ・セサル・アギラル、左サイドバックに2015年後期ステージにおいてサントス・ラグーナでリーグ優勝に貢献した、元メキシコ代表:アドリアン・アルドレテ、右サイドバックにパラグアイ1部リーグのクラブ・スポルティーボ・ルケーニョでデビューし、クラブ・セロ・ポルテーニョを経て、今シーズンから移籍したパラグアイ代表のファン・マルセロ・エスコバル。

両ボランチの位置にヨシマル・ヨトゥンと昨シーズンから移籍したスポルティング・デ・ヒホンやレアル・バリャドリードでプレーをしたチリ代表:イゴール・リチノフスキー。TOP下にメキシコ代表:ロベルト・カルロス・アルバラド、左サイドハーフに2013年前期ステージと2014年後期ステージでPUMAS以来のリーグ連覇をクラブ・レオンで果たしたエリアス・エルナン・エルナンデス、右サイドハーフに以前リーガエスパニョーラでプレーをしていたエドガル・メンデス。1TOPにミルトン・カラグリオという布陣。

 

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次に、第2節のホームゲーム・対デポルティボ・トルーカ戦。フォーメーション自体はそのままで、センターバックがフリオ・セサル・ドミンゲスに代わってファン・マルセロ・エスコバル、開いた右サイドバックにクラブ・ティファナからデビューして、クラブ・アメリカで2014年にリーグ優勝を経験しているホセ・アントニオ・マドゥエーニャ。左サイドハーフがエリアス・エルナン・エルナンデスに代わって、デポルティーボ・ラ・コルーニャでプレーをしていたウルグアイ代表:ホナタン・ハビエル・ロドリゲス。

 

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次に、第3節のアウェイゲームで対ケレタロFC戦。ディフェンス陣は、第1節と全く同じ。右サイドハーフがエドガル・メンデスに代わってホナタン・ロドリゲス。開いた左サイドハーフにかつてFCポルトへの移籍の噂もあったメキシコ代表の攻撃的なMF:オルベリン・ピネダ。この試合が今シーズン最も内容が悪かった1つで、3-0と完敗。

 

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次に、第4節のホームゲーム・対FCファレス戦。ここで攻撃陣に、大きな変化が。TOP下にアルゼンチンのCAボカ・ジュニアーズ出身で、CDゴドイ・クルス・アントニオ・トンバからラシン・クラブ・デ・アベジャネーダを経て、今シーズンから移籍したギジェルモ・マティアス・フェルナンデスが先発出場。右サイドハーフにロベルト・アルバラド、左サイドハーフにエリアス・エルナンデスという形。相手チームが昇格したばかりとは言え、良い内容で2-0と完勝。

 

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次に、第5節のアウェイゲーム・対CFアトラス戦。ここでも中盤より前線において、大きな変化が。フォーメーション自体を4-3-3にシステム変更。TOP下にギジェルモ・フェルナンデスと代わってイゴール・リチノフスキー、右サイドハーフにロベルト・アルバラド、左サイドハーフにヨシマル・ヨトゥン。前線の3枚がそれぞれオルベリン・ピネダ、ミルトン・カラグリオ、エドガル・メンデス。この試合も前節に引き続き、アウェイゲームとは言え3-1で連勝。

 

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次に、第6節のホームゲーム・対プエブラFC戦。ここで、更にフォーメーションを4-4-1-1へ。両センターハーフの位置にヨシマル・ヨトゥンとギジェルモ・フェルナンデス。その両サイドにホナタン・ロドリゲスとエリアス・エルナンデス。TOP下にオルベリン・ピネダ、1TOPにミルトン・カラグリオ。

 

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次に、第7節のアウェイゲーム・対クラブ・ティファナ戦。ここは第5節同様、4-3-3へ戻す。起用されたメンバーも全く同じだったが、後半11分にアドリアン・アルドレテが2枚目のイエローカード(試合トータルで計12枚飛び交う乱戦だった)を受けて退場処分。前半常に先行する形だったのが、これで一気に形成逆転。直後に追い付かれた後、ロスタイムに逆転されて3-2と敗戦。

 

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次に、第8節のホームゲーム・対CDグアダラハラ戦。ここで、改めて基本形だった4-2-3-1へ。エクアドル1部リーグのCSエメレクで146試合64ゴールの得点王:ブラヤン・デニス・アングロが移籍してスタメン初出場。結果的に、試合は1-1のドローと終わった。

 

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最後に、リーグ戦中断後に再開した第9節。アウェイゲームの対CDティブローネス・ロホス・デ・ベラクルス戦。ここから、指揮官がロベルト・ダンテ・シボルディへ変わりました。フォーメーションは基本形のまま、起用する選手たちがボランチにイゴール・リチノフスキーと代わって、ラファエル・バカ。TOP下がロベルト・アルバラドに代わって、マルティン・カウテルシオ。1TOPにホナタン・ロドリゲスという、かなり奇をてらった形。そのせいかどうかはともかく1年間も勝利がない相手にアウェイゲームとは言え、スコアレスドローに終わる。

 

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特別編として、今シーズンから新たにリーグスカップというメキシコサッカー1部リーグとMLSのクラブ同士が争うトーナメントが生まれ、初年度である今季は昨シーズンのベスト4のチームが7月23日と24日に準々決勝、8月20日に準決勝、9月18日にクルス・アスル対UANLティグレスで決勝戦が行われました。

フォーメーションは4-2-3-1のまま、TOP下にオルベリン・ピネダ、両サイドハーフにホナタン・ロドリゲスとロベルト・アルバラド。1TOPにミルトン・カラグリオという布陣。前半から終始試合のペースはクルス・アスルが握り、2-1と勝利。特に慣れないポジションを任された左サイドハーフのホナタン・ロドリゲスが決勝点を挙げるという、リーグ戦前節の対CDティブローネス・ロホス・デ・ベラクルス戦から改善が目立つ1戦となり、4日後にリーグ戦第10節の対PUMAS戦を迎えることになります。