Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年前期 第17節 裏話

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ホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル監督は、対プエブラFC戦のドローを残念がる

 

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ミッチェル監督はビジターであった、対プエブラFC戦のドローを残念がる

 

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PUMASは先制されたものの、ビジターであった第17節のオープニングゲーム:対プエブラFC戦を1-1に追い付いた。記者会見でミッチェル監督は、ビジターであった対プエブラFC戦で勝ち点1しか獲得できなかったこと、そして選手たちの貧しいパフォーマンスを悔やんだ。

「結果として我々の意図はあったものの、現実にはその計画とは違った展開になった。勝つためにビジターとして遠征したが、達成することは出来なかった。勝ち点28(残り2節全勝すれば)あれば、リギージャ(プレーオフ)進出可能だと思う。」と、述べた。

 

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さらに彼は選手たちがピッチにおいて全てを出し切らなかったが、今シーズンのメキシコサッカー1部リーグで優勝争いするために上位8位に入れるという目標は変わらずにいると言った。

「我々はこの試合の重要性に対して、要求されたレベルではなかった。反応は論理的であり今は楽観的ではないが、勝ち点28を獲得すればどんなことでも起こりうる。」と言った。

 

 

◆リギージャ(プレーオフ)進出するに相応しいチームとそうでないチームの違い

 

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PUMASのスタメンは、4-3-3のフォーメーション。左サイドバックのジェイソン・アングロは2節続けてベンチ外だったので、前節に引き続きアラン・メンドーサが先発。相変わらず、スピード不足を露呈していました。同じく前節に引き続きスタメンだったのが、マルティン・バララガン。彼もまた、能力不足を露呈していました。

 

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こちらが、ベンチメンバー。上記アラン・メンドーサとマルティン・バララガンがそれぞれ機能していなかったため、自動的にそのポジションへファン・マヌエル・イトゥルベとブライアン・メンドーサが起用され、前節に引き続きファン・パブロ・ヴィゴンとダヴィッド・カブレラは、相変わらずベンチを温めるだけという始末。

 

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そもそもリギージャ(プレーオフ)進出するチームというのは、文字通り『リーグ優勝争いをする』チームです。そういうチームというのは、勝ち点26=9試合に勝利する=全19節のうち、約半分以上は勝つチームです。もっと分かり易く言えば、ホームゲームは絶対に落とさないチームです。万が一相手チームが強力すぎる場合にドローもしくは敗戦をしても、より組み易い相手チームとのアウェイゲームでそれをリカバリーするから、勝ち点26を挙げられる訳です。

 

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今シーズンのPUMASは、ホームゲームで5勝2敗1分け。負けた相手はいずれも実力上位であるUANLティグレスとクラブ・レオンでした。反対にアウェイゲームでは1勝4敗2分け。これではホームゲームで負けたもしくは引き分けた分を補えません。

 

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それより何よりもっと重要なのは、各試合における戦いぶりです。自分たちよりも実力的に上のチームに負けるのは致し方無いとしても負けっぷりというか、どれだけ相手チームに対して抵抗をするか?が非常に重要であると同時に、その戦いぶりでリギージャ(プレーオフ)進出するに相応しいか?どうかが測れると個人的に思います。

 

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その良い例が今シーズン素晴らしいサッカーを展開している、クルブ・ネカクサです。2016年前期ステージに1部リーグ昇格を果たしたネカクサは、毎年それまで無名だった選手たちを補強し、成績を残した後に売却するという繰り返しを行ってきましたが、今シーズンは前半こそ下位に甘んじていたものの、第9節には首位に立ちそれ以降首位争いを繰り広げています。

 

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 その象徴的な試合が、第13節の対モナルカス・モレリア戦(アウェイゲーム)でした。前半だけで2-0とリードされた後半、3得点を挙げ試合をひっくり返したのです。その立役者たちが、デビューシーズンからいきなり11得点をマークし、リーグ得点王争いを繰り広げているマウロ・ダニエル・キロガというアルゼンチンのストライカーと、同じくアルゼンチンのストライカーで母国リーグでデビューした後、チリ1部リーグを経て、やはり今シーズンから加入し、6得点をマークしているマクシミリアーノ・サラス。

 

PUMASにも、そういう時期が過去にありました。リギージャ(プレーオフ)決勝戦まで進出した、2015年前期ステージの第7節サントス・ラグーナとのアウェイゲーム。激しい打ち合いとなり、一進一退を繰り返した試合でしたが、やはりこういう試合を出来るチームがリギージャ(プレーオフ)に進出しても、リーグ優勝争いを出来るチームなのです。そしていみじくも同じチームを率いているのは、当時のPUMAS監督であり現クルブ・ネカクサのギジェルモ・バスケス監督なのです。