自分が最初にメキシコに来たきっかけは、海外で日本では経験できないような仕事をして将来的に役立てるという名目でした。叔父が立ち上げた現地法人の会社で、3年間働いていました。そこはメキシコシティの真ん中、レフォルマ大通りに面したクアウテモック像と独立記念像の間にあるロータリーで、徒歩5分の位置にあるアパートから通っていました。
以前から三菱ダイヤモンドサッカーでドイツブンデスリーガにおける奥寺選手の活躍を見ていたので、海外サッカーには興味がありました。そこに加えてそのアパートの管理人が大のサッカー好きであったため、すっかりメキシコリーグの虜になりました。
スペイン語は会社からやはり徒歩5分の場所にある、ソナロッサという繁華街の片隅の主に外国人に英語で教える学校へ半年ほど通いました。そこで知り合った女の子の家族がPUMASの大ファンであったので、オリンピック・スタジアムへ連れて行ってもらい自分も同じように好きになったという訳です。
1年半くらい後に、会社から徒歩15分くらい離れたコロニア・サンラファエルという場所へ引っ越ししました。街は20年以上経つとすっかり変わってしまい、以前は静かな住宅街だったのですが、今ではオフィス街に隣接している関係で平日は慌ただしい感じになってしまいましたが、自分にとっては青春時代を過ごした思い出がたくさん詰まった、今でも大切な場所です。