アステカ・スタジアムの手痛い敗北
雨の土曜日の午後、PUMASは第2のホームグラウンドとも言えるアステカ・スタジアムで憎きライバル、クラブ・アメリカと対戦するために到着していた。レーベル(PUMAS最大のサポーター集団)はいつものように沢山の入場をして、2階スタンドのモニタースクリーン下へぎゅうぎゅう詰めになって陣どり、ゴージャを合唱しながらエキサイティングになりそうな試合前ウォーミングアップを始めた。PUMAS選手は、ブルーの激しく美しい大学の紋章が付いた2ndユニフォームを纏ってピッチへ飛び出した。
しかしながら前半たった2分、クラブ・アメリカはセットプレーから雨で濡れたピッチでアレハンドロ・パラシオスが弾いたところを押し込んで先制した。さらにその2分後、攻撃陣のトライアングルから繰り出されたサインプレーで相手のマークがずれたところを追加点を奪われた。これらの得点で数分間PUMASは驚かされた形となったが、良い形でリアクションをした。
PUMASはボール支配を独占し、クラブ・アメリカを圧倒した。前半17分ハヴィエル・コルテスが相手キーパー:モイセス・ムニョスが守るゴールに向かって放った力強いミドルシュートはこぼれてエリア中央をさまよったが、マティアス・ブリトスは押し込めずアメリカ守備陣によって掻き出された。
諦めることなくPUMASは攻撃し、奥深くエリアに留まった。アブラハム・ゴンザレスは個人的なダービーのように試合を取り各ボールをこれがまるで最後であるかのように争い、ヘスス・ガジャルドはサイドで得意な攻撃を見せ恐れることなく相手と対面した。その努力が実ったのは前半ロスタイム、マティアス・ブリトスがセンタリングをヘディングで叩きつけムニョスを制して2-1としハーフタイムに入った。
後半PUMASは、ケヴィン・エスカミージャのポジションにフィデル・マルティネスを入れた。開始3分ボールが相手エリアで誰かが押し込むのを待っているかのようにこぼれたが、パブロ・バレラは同点にすることが出来なかった。PUMASは諦めることなくチャンスを作り続けたが、クラブ・アメリカは得点を与えることはさせなかった。送り込んだセンタリングが計37本に対して、アメリカはたった7本であった。
後半30分、ハヴィエル・コルテスがフリーキックから放ったボールはパブロ・バレラに当たって得点とはならず、エドワルド・エレラとサウル・ベルホンが途中から入ったが現実にはほんの少ししか実らず、ロスタイム5分が経って審判が試合終了の笛を吹いたところがタイムアップであった。