メキシコリーグ2016年前期ステージ通算400ゴール目が、サンティアゴ・パラシオス自身のリーグ初得点
前日練習の様子を見て、おそらくパレンシア監督は少なくとも早い時間帯からサンティアゴ・パラシオスを起用するつもりだろうなと思いました。
PUMASの番記者は、前節対ヴェラクルス戦の時も
https://twitter.com/Brian_BA9/status/792210539971616768
「この状況下で、本当にサンティアゴ・パラシオスがプレー出来る時間は残ってないのか?」というツィートをしていて、直後のロスタイムに3人目の交代で出場し、4点目アシストに繋がる1部リーグデビューを果たした訳です。
https://twitter.com/Brian_BA9/status/795342680662405120
今回後半から出場となった交代者:フィデル・マルティネスが「交代を告げられた際に、メチャクチャ苛立ってベンチを立ち去った。スタンドのファンに振り返りもせず、スタジアムからロッカーに向かう通路で怒鳴っていた。チームメイトのアレハンドロ・カストロは、彼を引き留めていた。」と、ツィートしていました。
彼もPUMASへ移籍した前年シーズンは活躍していたものの、最近のスランプは周知の事実であり、それでもエクアドル代表というプライドを持っているので、或いはこういった言動となったのでしょう。
後半23分、エドワルド・エレラが途中出場したところでPUMASは攻撃のフォーメーションを4-1-3-2(4DF、4MF=1ディフェンシブハーフ:アブラハム・ゴンザレス、3オフェンシブハーフ:サンティアゴ・パラシオス、パブロ・バレラ、ヘスス・ガジャルド、2TOP:マティアス・ブリトス、エドワルド・エレラ)の陣形にして攻撃に多くの人数をかけ、センターアタックやサイドアタックを有効に機能させ、まずは同点に追い付くことを狙いました。
3分後、中央にいたマティアス・ブリトスが左サイドのヘスス・ガジャルドへ叩き
そこからセンタリングを狙ったボールが相手DFに当たり
その跳ね返りが右サイドのパブロ・バレラのちょうど目の前に転がったボールを
モレリア守備陣のオフサイドトラップの一瞬の隙を狙って再びセンタリング。
相手DFに当たった幸運はあったものの、この一連の動きを後方から上がって
トラップ・反転してシュートを決めたのは、サンティアゴ・パラシオスでした。
テレビ解説者も「非常に自然な動きだった。さらりと躊躇なく線審の旗も気にせず、あの状況下に置かれ決めなければならないプレーヤーが決めた。」と絶賛していました。
ラ・アフィシオン(La Afición)誌は『最も切望された報酬』というタイトルで「サンティアゴ・パラシオスは、PUMASにとってリギージャ(プレーオフ)進出のために貴重なドローをもたらした。対モナルカス・モレリア戦は、彼にとってリベンジだった。」という見出しで大きなスペースを取って記事を書いています。
試合後のインタビューで、パレンシア監督はハヴィエル・コルテスが欠場した理由について「膝の筋肉痛で、全治未定」と述べていました。2枚の警告を受け退場したアブラハム・ゴンザレスとチームのキーマン2人を欠いて、最終節でアウェイのプエブラFC戦でリギージャ(プレーオフ)進出を賭けることになります。