2017年前期ステージ開幕を迎えるにあたって
ここ数シーズンのPUMASのリーグ戦ならびにリギージャ(プレーオフ)における成績ですが、まずリギージャ(プレーオフ)決勝まで進出した4シーズンまえの2015年前期ステージが内容ならびに成績ともに最優秀であったのは、疑う余地もない。
陣容としては、正GKにアレハンドロ・パラシオス、両CBに主将ダリオ・ヴェロンとヘラルド・アルコバ、両ディフェンシブハーフに近年のPUMASにおける数少ないメキシコ代表:ルイス・フエンテスと2部リーグから上がってきた経験豊富なマルセロ・アラトーレ、中盤の真ん中に生粋のユース出身選手だったハヴィエル・コルテスといぶし銀のベテランだったアレハンドロ・カストロ、TOP下にはこれまたベテランのダニエル・ルドゥエーニャがタクトを握り、両サイドにマティアス・ブリトスとエースだったイスマエル・ソーサ、1TOPにエドゥアルド・エレラというものだった。
守備陣は鉄壁で、あのホルヘ・カンポス(メキシコ代表キーパー)を拗して3回目のリーグ優勝をした、1990-91年シーズンにマークしたホームゲーム578分無失点という記録へあと1分半まで迫った。結果的に対ティグレス戦においてアウェイの1stレグで0-3と敗れ、ホームの2ndレグで4-1とイーブンになりPK戦で敗退というものだった。
翌シーズンはその守備陣が前シーズンほど維持されず、最終的にリーグ戦を全節終了して、第11位(リギージャ(プレーオフ)進出圏の8位より下位・5勝5敗7分けの勝ち点22)であった。
続く2016年前期ステージでは、エースだったイスマエル・ソーサやルイス・キニョネスをここ数シーズン当面のライバルであるティグレスに引き抜かれ、攻撃力がガタ落ち。代役としてかつての名選手であるパブロ・バレラを中盤に据えたり、チリ代表の得点屋:ニコラス・カスティージョ、同じく代表のMF:ブライアン・ラベージョなどを補強したが、続くシーズンも勝ち点18で総合順位ブービーの17位と近年稀に見るスランプに陥った。
さらに追い打ちをかけるように、ミスターPUMASであった主将:ダリオ・ヴェロンや正GKの座を長年維持してきたアレハンドロ・パラシオス、生粋のユース出身選手であったハヴィエル・コルテス、さらには得点源の1人であったFW:マティアス・ブリトスらが今シーズンより抜けた。
いよいよここ数年間を見据えた本格的なテコ入れが必要とされているチームに対して、首脳陣は相変わらずその場限りの補強を繰り返すのみであり、一番の悩みの種である守備陣は、怪我続きのヘラルド・アルコバとおそらく主将の背番号を引き継いだルイス・キンターナやホセ・アントニオ・ガルシア、さらにはここ数年で一部リーグデビューを果たしたばかりのパブロ・ハケスらユース出身の若手選手たちを起用するつもりだろうが、結果が物語っている通りメキシコ1部リーグのTOP選手たちは各国代表を張っているバリバリの一流選手たちであり、ホセ・カルロス・ヴァンランキン辺りのサイドバックなど赤子の手をひねるように軽く抜き去っていく。
そういう背景があるので、地道に更新を続けてきたこのブログも一時期ほど頻繁に更新はしておらず、今後もこのペースが変わることは当面ないだろう。いずれにせよ、自身のライフワークであるPUMASのリーグ優勝を目の前で(スタンド観戦して)見るまでは続けるつもりである。