◆メキシコ杯、リーグ戦、親善試合をCDグアダラハラと3連戦
メキシコ杯ベスト16の組み合わせが決定した際に書きましたが
PUMASは、メキシコ杯、リーグ戦、親善試合をCDグアダラハラと3週連続で戦う予定になっています。カップ戦で勝ち上がることも重要ですが、個人的に今シーズンこのCDグアダラハラ戦(特にアウェイで)は、中盤に差し掛かったリーグ戦でも非常に重要な分岐点であると思います。
現在第10節まで終わって、5勝2敗3分けで勝ち点18の第4位タイ。メキシコサッカー1部リーグにおいて、リギージャ(プレーオフ)進出圏内の第8位までに入るには最低勝ち点26が必要であると言われています。よって、残り7節で勝ち点8を上げなければなりません。
26 puntos, la cifra mágica para estar en la Liguilla de la Liga MX | MARCA Claro México
勝ち点26,メキシコサッカー1部リーグのリギージャ(プレーオフ)進出のためのマジックナンバー
2018/09/28 06:06
第11節 対プエブラFC(ホーム)
第12節 対CDグアダラハラ(アウェイ)
第13節 対UANLティグレス(ホーム)
第14節 対クラブ・ティファナ(アウェイ)
第15節 対クルス・アスル=現在首位(ホーム)
第16節 対デポルティーボ・トルーカ=現在第3位︰昨シーズンリーグ準優勝(アウェイ)
第17節 対サントス・ラグーナ=現在第5位︰昨シーズンリーグ優勝(ホーム)
最終節までの3連戦はいずれも強豪チームなので、この前までに出来れば達成しておきたいと考えると次節から4戦で2勝2分けする必要があり、ホーム2戦で2勝&アウェイ2戦で2分けが理想的です。しかしアウェイで勝てればそれに越したことはないので、やはりこのCDグアダラハラ戦はポイントとなると思います。
彼は今シーズンの選手紹介でも触れておりますが、現在19歳の下部組織出身選手。昨年からメキシコサッカー1部リーグでプレーをしていますが、鳴り物入りでデビューしたもののやはりTOPレベルのスピードに慣れるのに苦労している印象が強いです。
得点をしたあとのゴールパフォーマンスを見ても、ベンチメンバーと一緒に喜んでいる姿は苦労を分かち合ってきた仲間と喜びを共有したいという想い半分、それほど派手に感情を表に出していないところを見ると、自分の実力はこんなものではないんだというが込められている気がしました。今後ますます活躍をして欲しいと同時に、レギュラーポジションを早く勝ち取って欲しいものです。
スタメン発表を見た際に真っ先に心配したのが、やはり両センターバックです。特にロドリゴ・ゴンザレスは下部組織出身で1部リーグの経験がほとんど無いからです。加えて中盤のダヴィッド・カブレラとアンドレス・イニエストラ。前者はベテランですが全盛時の勢いが感じられず安定感がなく、後者は2部リーグから今季加入してきた選手でやはり経験が浅い感じがします。おまけに左サイドバックのディエゴ・ロサレスは、昨シーズン(今年2月)のカップ戦でデビューしたばかりの選手です。
いろいろ思うところはあるものの、試合前のインタビューでアラン・メンドーサが答えていたように、PUMASの下部出身選手たちのことを一番良く知っているのは現︰ダヴィッド・パティーニョ監督であり、長所・短所から実力まで知り尽くしているのでしょう。前述のブライアン・フィゲロアではありませんが、ある程度やれる算段で起用しているハズですし、またこのようにしてプレーをしないことにはゆくゆく1部リーグで戦っていく上で少しでも早くスピードに慣れる必要があるということなんだと思います。
加えてベンチメンバーにも途中出場したレギュラー陣が3選手いたように、前半からこのスタメンで行けるところまで行ってみて、試合展開次第ではこういう起用を前もって考えていたのでしょう。マティアス・アルスティサはもうベテランなので、フルタイム出場することはほぼ今までありません。しかも今週末ホームゲームの対プエブラFC戦が控えている以上、芳しくない内容であれば途中出場した3選手たちを起用しないことも半分計算していたように思います。結果的にこの試合は、ほぼ考えていたとおりの結果であったでしょう。あとは日曜日のリーグ戦でも、改めて良い結果を期待したいと思います。
◆CDグアダラハラの置かれていた状況
メキシコサッカー1部リーグをご存知の方であれば、おそらくはご存知毎シーズン目玉の1戦︰メキシコダービーの対クラブ・アメリカ戦が今週末に控えています。PUMAS同様、リーグ戦でもまだリギージャ(プレーオフ)進出争い可能なポジション(現在︰勝ち点14の第10位)ですし、実際温存されたレギュラー陣もいました。
先発したフォワードのアラン・プリードとハヴィエル・ロペスは、クラブが誇るエースです。よってスタメン発表された時点で、ある程度の失点を覚悟しました。しかしながら彼らが見せたプレーは、本来の実力の半分以下でした。おそらく温存された選手の1人であるイサック・ブリスエラのように、彼らへのパス供給源がいなかったことがそのような結果にさせたのではないでしょうか。前半で交代させられたハヴィエル・ロペスは、戻ったベンチで悔しさをあらわにしていました。
PUMASの先制点を献上してしまった左サイドバックのセサール・エルナンデスや、ダメ押し弾のオウンゴールをしてしまったベンハミン・ガリンドJrは、それぞれ下部出身選手たちです。本来であらばこのポジションには、元PUMAS下部組織出身のホセ・カルロス・ヴァンランキンやジャイル・ペレイラが占めるでしょう。いずれにしても今回の結果が両チーム本来の実力通りではないので、約2週間後のリーグ戦における対戦が改めて楽しみです。