カルロス・ゴンザレスのハットトリックは、PUMAS対UANLティグレス戦で唯一ドローの価値しか生まず
逆転に次ぐ逆転のエキサイティングな試合で、カルロス・ゴンザレスが3得点
メキシコシティ南部を襲った嵐の中、PUMAS対UANLティグレスの1戦はゴールの雨となり、加えて3-3のスコアはスタジアムを興奮のるつぼとした。
まさしくリギージャ(プレーオフ)さながらの1戦は、両チームともにこのスポーツのエンターテイメントである得点の意味を知り、試合開始早々から攻撃に対して1歩も引かずに、持てる力を惜しまずに発揮した。
まずはこのクラブにいることが夢であることをもう一度示し、かつてのニコラス・カスティージョのゴールを忘れさせる、カルロス・ゴンザレスの1点目でPUMASが先制した。彼は、相手ゴールキーパー︰ナウエル・グスマンが弾いたリバウンドを見事ネットに突き刺した。
出鼻をくじいた一撃が相手に対して致命傷を負わせたかのように思えたのもつかの間、エドゥアルド・ヴァルガスがエリアの外から放ったアルフレッド・サルディヴァルが必死に食らいつこうとするも届かない見事なミドルシュートで、UANLティグレスがすかさず同点に追い付いた。
リカルド・フェレッティ監督がリギージャ(プレーオフ)進出を賭けたこの一戦で起用せざる得なかった、メキシコサッカー1部リーグのルールに則って出場時間を費やさなければならないUANLティグレスの下部組織出身選手︰ラファエル・ドゥランが反転し右足でコントロールしながら放った左足のシュートは、見事にその期待に応える逆転弾となった。
今シーズン中ダヴィッド・パティーニョ監督が示し続けてきた逆境を跳ね返す力を、前半終了間際に再びカルロス・ゴンザレスが見事なボレーシュートで示した。
後半は得点チャンスが訪れず、ほぼ45分間強い雨も降り始めたが、このエンターテイメントショーは両チームのゴールエリアで続いた。
対PUMAS戦には何かを持っている感があるアンドレ・ピエール・ジニャクが、新たにボールをゴールネットに叩き込んだゴールで、UANLティグレスがこの試合2度めのリードを奪った。
追いかける展開となったPUMASにとって、諦めないために励ましの注入となったのは、またしてもカルロス・ゴンザレスが順位表の第4位にPUMASを留まることにさせた3点目だった。そして、その輝かしい一日の午後を締め括った。
試合はさらなる得点を挙げる機会もあったが、両チームイレブンは折からの雨でびしょぬれとなり、乳がん防止月間によるピンク色のTシャツで染まったスタンドに対して、3-3のドローによるエンターテイメントショーは終わった。