メキシコで、1月6日は『Dia de los Reyes Magos (レジェスマゴス) の日』
レジェスマゴスとは、日本語で東方の三賢人や三博士と呼ばれる人物
メルキオール Melchior (黄金。王権の象徴、青年の姿の賢者)
バルタザール Balthasar (乳香。神性の象徴、壮年の姿の賢者)
カスパール Casper (没薬。将来の受難である死の象徴、老人の姿の賢者)
で、新約聖書に登場し、星に導かれて馬やラクダ、象に乗り、三つの贈り物(黄金、乳香、没薬)を持ってキリストの誕生をお祝いするため、キリストの生地ベツレヘムに行った人物だと言われています。
国民の約9割がキリスト教であると言われるメキシコでは、その言い伝えからこの「三賢人の日」は子ども達にとって特別な日なのです。なぜなら、6日の朝にはレジェスマゴスからプレゼントが届くと言われているからです。通常、子ども達は5日の夜までにレジェスマゴスに手紙を書き、6日の朝起きるとクリスマスツリーの下にプレゼントが置かれています。クリスマスのようですが、メキシコにはクリスマスプレゼントもレジェスマゴスからのプレゼントも両方あるそうです。日本で言うところの、お年玉に似た習慣でしょうか。
さて、この日にはもう1つ欠かせない習慣があります。それは、ロスカと呼ばれる大きな甘いパンを食べることです。パンは直径50センチくらいで輪の形をしており、皆で切り分けて食べます。そしてロスカの中にはニーニョヘスス(子供のイエスキリスト)と呼ばれる小さなムニェコ(人形)が5つくらい入っており、これに当たった人は2月2日にタマーレス(メキシコでポピュラーな朝食で、蒸しパンのようなもの)を皆にご馳走しなければいけません。
という訳で、この日のサポーターらはほとんどが正月休みや子供たちの相手などで、試合を見に来る人たちもまばら。相手がベラクルスという2部リーグ降格を争っているチームということも、あったのでしょうか。
クリスマス休暇をメキシコシティ近郊などで家族たちと過ごした人たちが、スタジアムで新年の挨拶をサポーター同士でする。それが、毎年の後期ステージ開幕戦における見慣れた風景です。今日ばかりは、ちびっ子たちは家でプレゼントをもらうためにお留守番。お母さんたちだけが、観戦です。
とは言え、ガエル君(太鼓の右側)のようにPUMASを心から応援している子供たちは、キチンとスタジアムへ来ています。まぁ彼らを含め、大人たちにとってはチームの開幕戦勝利が何よりのプレゼントであるという訳です。
このところよく思わされるのが、4~5年前とはずいぶんサポーターたちのたまり場である駐車場の風景が変わったなぁということです。アントニオ
のように彼女と結婚して、仕事がメキシコシティではなく地方になり、そのまま家族と移住するパターン。
それまで陣取っていた場所が、パロマール(グラウンドを挟んで各チームのベンチがある側:2階席)からカベセラ・ノルテ(北側の電光掲示板下付近)に移動してしまった
ことで、来なくなった(もしくは、他の座席スタンドへ行ってしまった)パターン。いろいろな理由が考えられますが、時代は確実に変わっていくことを肌で感じます。
ということで、この日の試合後は久しぶりにイスラへ。
とは言え、ここもスタジアム同様様変わりしていて、自分が所属しているサポーター『ラ・プルス』の連中はほとんどおらず、主にペベテロという選手たちのベンチと反対側のスタンドに陣取るサポーター『ラ・レーベル』の連中しかいないので、その下にある広場でまったり。
ここだけの話ですが、PUMASがリギージャ(プレーオフ)決勝に進出したら、このイスラで自分が所属しているサポーター『ラ・プルス』のみ参加可能な日本食のバンケットを貸し切りで、リーグ優勝を祝うというのが夢です。