Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

クラブ・アメリカの今シーズン・フォーメーション

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クラブ創設103年でリーグ優勝最多の13回、昨シーズンのリーグ王者。メキシコサッカー1部リーグで、最もファンが多いクラブです。

 

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特筆すべきは現ミゲル・エレラ監督(元メキシコ代表監督)が率いている(2012-13、2017-現在)際に、対PUMAS戦の首都ダービーには一度も(11戦9勝2分け)負けたことがありません。

 

 一番際どかったのは、昨シーズンの第7節におけるアステカ・スタジアムでのドロー(2-2)。しかも2人の退場処分を出しながらも、ロスタイムにコーナーキックから同点に追いついたものです。

 

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今シーズンの特徴は、下部組織出身選手の弱冠18歳でフル代表入りしたディエゴ・ライネスがリーガエスパニョーラのレアル・べティスへ、そしてパラグアイ代表のサイドハーフ:セシリオ・ドミンゲスがアルゼンチンリーグのCAインデペンディエンテへそれぞれ移籍。代わってチリ代表で元PUMAS得点王のFW:ニコラス・カスティージョと21歳のコロンビア代表MF:ニコラス・ベネデッティが新加入。補強選手登録をされたのが先月末であったので、未だチームで適応(メキシコシティは標高が2250mあるため、完全に適応出来るまでに約2~3週間かかる=PUMAS現ブルーノ・マリオーニ監督による実話)していない模様。

 

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まずは、今シーズンここまでの結果。 現在のところ、3勝2敗0分け(但し開幕節の対クルブ・ネカクサ戦は延期された為、他チームより1試合少ない)で勝ち点9の第8位です。昨シーズンから、基本的に4-4-2のシステムをベースにしています。

 

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では、まず最初に第2節アウェイでのCFアトラス戦から。
ディフェンス陣(4人)と攻撃陣(2TOP)は、昨シーズンから全く変わっていません。変わった点はそれまで先発出場していたディエゴ・ライネスが移籍したため、そのポジションにセシリオ・ドミンゲスが入った点。

 

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次に、第3節ホームの対CFパチューカ戦。この試合後から、平日はダブルヘッダー週でのメキシコ杯が行われています。この試合からセシリオ・ドミンゲスが移籍したため、そのポジションに下部組織出身のホセ・グアダルーペ・エルナンデスが入りました。

 

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続いて、第4節アウェイでのCFモンテレイ戦。この試合は相手が今季無敗で首位を走っているチームだったこともあり、早々とリギージャ(プレーオフ)決勝の前哨戦という下馬評でした。しかし主審のフェルナンド・ゲレロは両チーム2人の退場処分をするという非常に酷いレフェリングをしたため、翌節1試合出場停止という処分を受けました。

この試合で、ホセ・グアダルーペ・エルナンデスが前節占めていたポジションに交代出場した、パラグアイのセロ・ポルテーニョから昨シーズンより移籍したクリスティアン・インサウラルデが先発出場。しかし前述のような試合の流れであったため、途中から同じく昨シーズンCFアトラスより移籍したルイス・リカルド・レジェスが途中出場。

 

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続いて、第5節ホームの対ケレタロFC戦。
左サイドハーフのポジションにホセ・グアダルーペ・エルナンデスが、再び先発出場。そしてルイス・リカルド・レジェスも、左サイドバックのポジションで同じく先発出場。ボランチのポジションに、フランシスコ・セバスティアン・コルドバが先発出場。そのポジションを占めていたエドソン・オマル・アルバレスが、センターバックへと変更。

 

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最後に、第6節ホームの対クラブ・レオン戦。
前々節と全く同じ陣容。

 

注意すべき点は、昨シーズンまでFWで活躍していたコロンビア代表:アンドレス・マテウス・ウリベが、リギージャ(プレーオフ)決勝戦で負った怪我(捻挫)と、フランス代表:ジェレミー・メネスが一昨シーズンのリギージャ(プレーオフ)準決勝で負った怪我(左膝の前十字靭帯の破裂)でそれぞれ出場していない点です。

 

この穴を埋めるべくして、ディエゴ・ライネスやセシリオ・ドミンゲスが出場していたのですが、彼らがいなくなった今、下部組織出身のホセ・グアダルーペ・エルナンデスやクリスティアン・インサウラルデらではなく、本来であればニコラス・カスティージョとニコラス・ベネデッティが真価を発揮すべき陣容だということです。近い将来、そういう日がやってくるでしょう。そしてそれが確立された時、クラブ・アメリカのリーグ連覇が現実に限りなく近いものになると思います。