2019年後期ステージ第12節にPUMASがCDグアダラハラを2-1で破る
PUMASはホームでCDグアダラハラを2-1で倒し、まだリギージャ(プレーオフ)進出圏内まで程遠いものの、勝ち星をまた1つ挙げた。CDグアダラハラは、ここ5試合勝ち星無しである。
オリンピック・スタジアムで行われた第7節対クラブ・アメリカ戦の勝利以来勝ち星が無かったPUMASであったが、第12節の対CDグアダラハラ戦でリギージャ(プレーオフ)進出には時すでに遅しの感もあるものの勝ち点3を挙げた。
両チームともにここ4節勝ち星が無く勝利が必須であった対決は、オリンピック・スタジアムにおける熱い戦いとなった。PUMASは序盤から本来は左サイドが定位置のマルティン・ロドリゲスにしては珍しく右サイドからセンタリングによる空中戦を仕掛けたものの、フェリペ・モラやカルロス・ゴンザレスらがゴールへの方向へ向かったシュートが出来なかった。
得点チャンスをより多く作ったのはホームチームであったが、CDグアダラハラも少ないながらもチャンスを作ろうとしていた。前半24分CDグアダラハラがPUMASゴールへ最初の警告を放ったのは、イサック・ブリスエラがゴール前でセンタリングパスを待つアレクシス・ベガへ何度か送った瞬間であったが、上手くボールをコントロール出来ず放ったシュートは逸れた。
PUMASが先制点を挙げたのは、左サイドを突破したヴィクトル・マルコラの素晴らしい個人技の後に、センタリングパスを受けたカルロス・ゴンザレスが右足をニアサイドで合わせたもので、それに対して相手ゴールキーパー:ラウル・グディーニョは成す術がなかった。
オリンピック・スタジアムはたちまちお祭り騒ぎとなり、PUMASが試合の主導権を握るかに見えたその後に、ペナルティーエリア左サイドを突破したイサック・ブリスエラをルイス・キンターナがスライディングタックルをした時、主審:フェルナンド・ゲレロはCDグアダラハラにペナルティキックを宣告した。ワルテル・サンドバルがキッカーとなり、放ったシュートはアルフレッド・サルディヴァルが守るゴールの真ん中に突き刺さり、1-1の同点となった。
CDグアダラハラに対するPUMASの集中力不足は同点に追いつかれる結果を招いたが、PUMASはトーナメント終盤でリギージャ(プレーオフ)進出の夢とホームゲームで勝ち点3を諦めた訳ではなかった。ここ数節疑問を抱かせるパフォーマンスをしていたラウル・グディーニョは、前半32分フェリペ・モラやカルロス・ゴンザレスが放ったシュートをセーブして自身に才能があることを示した。
更なる空中戦による攻防は両チームにとって決定的なチャンスであったが、前半42分のそれは試合の行方を決めることになった。ペナルティーエリアの外右サイドでファールによるフリーキックから、ケヴィン・エスカミージャの頭で逸らしたボールはCDグアダラハラ守備陣の乱れを生じさせ、ペナルティキックを献上するミスを犯したルイス・キンターナが汚名返上のゴールを決め、スコアを2-1とした。
後半は前半ほど多くのゴールチャンスはなく、PUMASは試合を決めるダメ押しを出来ず、CDグアダラハラはアレクシス・ベガのクロスシュートをアルフレッド・サルディヴァルが弾いたこぼれ球をホセ・カルロス・ヴァンランキンがディフェンダーに阻まれて同点に追いつく唯一のチャンスを活かせなかった。
CDグアダラハラはリギージャ(プレーオフ)進出はほぼ不可能な状況となり、来シーズンは降格争いを始めざるを得なくなった。一方のPUMASも、残り5節をほぼ全勝しないとリギージャ(プレーオフ)進出が難しくなっている。