Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年後期 第12節 レビュー

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CDグアダラハラは第11節の対クラブ・アメリカ戦では、4-4-2のシステムでした。2TOPにアラン・プリードとエルネスト・ベガ、センターハーフにディーテル・ビジャルパンドとヘスス・モリナ、サイドハーフにイサーク・ブリスエラとアレハンドロ・センデハス、センターバックにイラム・リカルド・ミエルとハイル・ペレイラ、サイドバックにミゲル・ポンセとホセ・カルロス・ヴァンランキンというフォーメーションでした。

 

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しかしながら今節は負傷者が3名(アラン・プリード、ヘスス・モリナ、ミゲル・ポンセ)いたため、4-2-3-1にシステム変更。エルネスト・ベガの1TOPに、負傷が癒えて先発出場したハビエル・エドゥアルド・ロペスをTOP下に据えて、左サイドハーフにワルテル・サンドバル。左サイドバックにトニー・アルファロを起用という布陣でした。ただ今シーズン好調だったトーナメント前半戦のCDグアダラハラは、左サイドハーフにカルロス・シスネロスが常に先発出場しており、システムも基本的に4-4-2でした。


そのカルロス・シスネロスも負傷気味(後半途中出場しましたが)ということで、本来の攻撃力を発揮出来ていないように見えました。全般的に中盤の人数を生かしたゾーンプレスは効いていましたが、肝心なサイドアタックが十分に機能せず、攻撃が停滞する場面が多く見受けられました。直近の4節を3敗1分けで、勝ち点15の総合順位第11位。いわゆるリギージャ(プレーオフ)進出圏内の第8位以内に入っておらず、圏内である勝ち点24まで残り5節で最低3勝以上しないとならない厳しい状況でした。

 

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対するPUMASも現在やっと勝ち点13で残り5節で最低4勝以上しないとならないのはほぼ変わりませんが、明日水曜日にはメキシコ杯準決勝が控えており、勝てば来週の水曜日に行われる決勝戦へ進出可能。逆にCDグアダラハラは、来シーズンからクラブ創設以来1度もない2部リーグ落ちの危険性がある降格争いが始まります。こういった状況を踏まえて、ホームゲームで勝つことはもちろん、今後の試合のためにも内容のあるサッカーを期待していました。

 

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サイドアタックを敵陣のより奥深いところから仕掛けるために、マルティン・ロドリゲスが本来の左ではなく右サイドから、またその代わりにヴィクトル・マルコラが左サイドから仕掛け、後者のセンタリングが先制点に繋がったところまでは及第点でした。しかしながらその後に相手のカウンターアタックを許し、不用意なスライディングタックルからペナルティキックを献上。直後に追いつかれるという状況は、いただけませんでした。相手が順位表の上位チームであったら、その後に生まれた追加点はおろか逆転されていてもおかしくなかったでしょう。

 

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自分で犯したミスを自らのゴールで汚名挽回したルイス・キンターナは、後半25分にロドリゴ・ゴンザレスと交代。最近痛めていた右足首捻挫の治療及びリハビリのため、明日ファレス市で行われるメキシコ杯準決勝には遠征せず。またメキシコ代表アンダー20に招集されていていた、ブライアン・フィゲロアは背中を痛めたため同様に遠征せずとのことです。

 

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ベンチメンバーとして後半19分にマルティン・ロドリゲスとケヴィン・エスカミージャに代わって途中出場したパブロ・バレーラとダヴィッド・カブレラは、正味25~30分しかプレーをしておらず、最終的にフルタイム出場しなかったファン・マヌエル・イトゥルベやベンチ入りすらしなかったパブロ・ハケスやイドゥケル・ドミンゲスらを含めて、おそらく水曜日に行われるメキシコ杯準決勝に出場するため温存したものと思われます。

 

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この試合の結果、CDグアダラハラはホセ・サトゥルニーノ・カルドーソ監督を更迭。1993年から13シーズン、ミッドフィルダーとして97年後期ステージのリーグ優勝に貢献したエクトル・アルベルト・コヨーテが臨時監督として就任とのことです。