それでは、今節の対戦相手︰クルス・アスルのフォーメーションについて。
2018年前期の過去記事は、こちら。
昨シーズンのリーグ準優勝で、過去にリーグ優勝8回。特徴は1997年後期ステージ以降、21年間もリーグ優勝から遠ざかっている点です。最後にリギージャ(プレーオフ)決勝進出したのは2013年後期ステージの対クラブ・アメリカ戦で元PUMASの監督でもあったギジェルモ・ヴァスケスが率いるチームでした。
まずは、今シーズンここまでの結果。監督は元サントス・ラグーナを率いていた、ペドロ・カイシィーニャ(3シーズン目)です。
現在のところ、6勝3敗5分けで勝ち点23の第7位です。
注目すべき選手は、クラブ・ティファナやCFアトラスでプレーをしていた元アルゼンチン代表のミルトン・カラグリオ、2013年前期ステージと2014年後期ステージでPUMAS以来のリーグ連覇をクラブ・レオンで果たしたエリアス・エルナン・エルナンデス、補強選手として移籍して4シーズン目のマルティン・カウテルシオに加え、長年クラブ・アメリカでプレーをしていたパラグアイ代表で守備の要︰パブロ・セサル・アギラルです。
まずは第1節、アウェイで対プエブラFC戦。4-2-3-1のフォーメーションが基本形。
最前線にマルティン・カウテルシオが1TOP。TOP下の右サイドに以前リーガエスパニョーラでプレーをしていて、3シーズン前から移籍したエドガル・メンデス。真ん中に、若きメキシコ代表:ロベルト・カルロス・アルバラド。左サイドに、メキシコ代表:エリアス・エルナンデス。
中盤の右サイドに今季CDグアダラハラから移籍してきたメキシコ代表:オルベリン・ピネダ、左サイドにかつてFCポルトへの移籍の噂もあったメキシコ代表の攻撃的なMF:オルベリン・ピネダ。左サイドにアルゼンチン1部リーグのアルセナルFCやCAラヌースで活躍していた、元アルゼンチン代表:イバン・マルコーネ。
センターバックに以前にクラブ・アメリカで活躍していたパラグアイ代表で、メキシコ帰化したパブロ・アギラルと、弱冠19歳のホスエ・ミサエル・ドミンゲス。右サイドにクラブ・ティファナからデビューして、クラブ・アメリカで2014年にリーグ優勝を経験しているホセ・アントニオ・マドゥエーニャ、左サイドに2015年後期ステージにおいてサントス・ラグーナでリーグ優勝に貢献した、元メキシコ代表:アドリアン・アルドレテ。
続いて第2節、ホームで対CDグアダラハラ戦。同じく、4-2-3-1。
第1節から唯一の変化は左サイドのイバン・マルコーネに代わって、ハビエル・アルバン・サラスが先発出場した点。
続いて第3節、アウェイで対UANLティグレス戦。この試合の前から、メキシコ杯が始まっています。ここでのフォーメーションは、4-4-2。
この試合でマルティン・カウテルシオと2TOPを組んだのは、今季の補強選手で以前にデポルティーボ・ラ・コルーニャでプレーをしていたウルグアイ代表:ホナタン・ハビエル・ロドリゲス。TOP下の真ん中から、左サイドにロベルト・アルバラド。
中盤の右サイドに米国のMLS:サンノゼ・アースクエイクスでデビューした、ラファエル・バカ。左サイドにオルベリン・ピネダと代わって、ハビエル・サラス。センターバックの左サイドに今シーズンから移籍したスポルティング・デ・ヒホンやレアル・バリャドリードでプレーをしたチリ代表:イゴール・リチノフスキー。センターバックから右サイドにホスエ・ミサエル・ドミンゲス。
続いて第4節、ホームで対クラブ・ティファナ戦。同じく、4-4-2。
先発メンバーは第3節と全く同じだったが、1-0で今季初勝利。
続いて第5節、アウェイで対クラブ・レオン戦。同じく、4-4-2。
前節と変った点を挙げると中盤の左右が入れ替わったことと、パブロ・アギラルに代わってセンターバックで先発出場したホスエ・ドミンゲスと右サイドバックにホセ・マドゥエーニャ、左サイドバックにCRヴァスコ・ダ・ガマやスウェーデン1部リーグのマルメFF、米国のMLS:オーランド・シティでプレーをした、ペドロ・カイシィーニャ監督がその潜在能力を絶賛する今シーズンの補強選手でペルー代表:ビクトル・ヨシマル・ヨトゥン。
続いて第6節、アウェイで対デポルティーボ・トル―カ戦。同じく、4-4-2。
前節と変った点を挙げると、2TOPがマルティン・カウテルシオとロベルト・アルバラド。ホナタン・ロドリゲスが1列下がって右サイド、オルベリン・ピネダが左サイド。イゴール・リチノフスキーとコンビを組むセンターバックがパブロ・アギラル、右サイドバックにホスエ・ドミンゲスと左サイドバックにアドリアン・アルドレテ。
続いて第7節、ホームで対サントス・ラグーナ戦。同じく、4-4-2。
前節と変った点を挙げると、2TOPがミルトン・カラグリオとホナタン・ロドリゲス。ロベルト・アルバラドが1列下がって右サイド。中盤の右サイドにハビエル・サラス、それまで左サイドだったラファエル・バカに代わってヨシマル・ヨトゥン。
続いて第8節、アウェイで対CDティブローネス・ロホス・デ・ベラクルス戦。同じく、4-4-2。この試合の前でメキシコ杯予選リーグ敗退により、リーグ戦一本に集中する形へ。
前節と変った点を挙げると、中盤の右サイドにエリアス・エルナンデスが復帰。
続いて第9節、ホームで対クルブ・ネカクサ戦。
ここまで1勝5敗2分けとリーグ戦の成績が振るわず、ペドロ・カイシィーニャ監督が再三にわたり試合後の記者会見で「シーズン戦で勝ち点合計26挙げれば、リギージャ(プレーオフ)進出へ可能だろう。」と慌てず強がっていた結果、この試合からフォーメーションを4-3-3へ変更。
前線の真ん中にミルトン・カラグリオ、右サイドにエドガル・メンデス、左サイドにホナタン・ロドリゲス。中盤の真ん中にハビエル・サラス、右サイドにオルベリン・ピネダ、左サイドにロベルト・アルバラドという攻撃的な布陣にスタイルを変えたことで、2-1と勝利すると3連勝。その後も強敵との対戦が多かったにも関わらず1勝2分けと、その言葉通りにリギージャ(プレーオフ)進出を現実のものと状況を打開した。
続いて第10節、アウェイで対CFアトラス戦。同じく、4-3-3。
前節と変った点を挙げると、前線の右サイドにエドガル・メンデスから代わってロベルト・アルバラド。中盤の真ん中に、この試合得点をマークしたヨシマル・ヨトゥン。その両サイドにハビエル・サラスとラファエル・バカ。
続いて第11節、ホームで対CFパチューカ戦。同じく、4-3-3。
前節と変った点を挙げると、中盤の真ん中をハビエル・サラスとその左サイドにヨシマル・ヨトゥン。結果ミルトン・カラグリオの2ゴールと開始早々にミドルシュートを決めたラファエル・バカ、オウンゴールで今季最大の4得点。
続いて第12節、アウェイで対CFモンテレイ戦。同じく、4-3-3。
前節と変った点を挙げると、前線の右サイドにロベルト・アルバラドから代わってエドガル・メンデス。守備の4バック・右サイドに、ホスエ・ドミンゲス代わってホセ・マドゥエーニャ。試合は2点を先制されて追いかける展開であったが、後半30分相手のメキシコ代表:ロドルフォ・ピサロがペナルティーエリア内で倒されたファールをレフェリーが取らず、その後のカウンターアタックからミルトン・カラグリオがヘディングシュート。さらにロスタイムにイゴール・リチノフスキーが同点弾を放って劇的なドローを拾った。
続いて第13節、ホームで対ケレタロFC戦。同じく、4-3-3。
前節と変った点を挙げると中盤の真ん中にラファエル・バカ、その右サイドにロベルト・アルバラド。試合は、今シーズン未勝利の相手に3-0の完勝だった。
最後に第14節、アウェイで対クラブ・アメリカ戦。同じく、4-3-3。
前節と変った点を挙げると、前線の左サイドにオルベリン・ピネダから代わってマルティン・カウテルシオ。中盤の真ん中にラファエル・バカに代わってヨシマル・ヨトゥン、空いた左サイドにオルベリン・ピネダ。試合は互いに勝ち点が同じ22同士のリギージャ(プレーオフ)進出を賭けた一戦だったが、前後半を通して単調なスコアレスドローに終わった。