コロナ・スタジアム(別名:TSM=Territorio Santos Modelo サントス・ラグーナのテリトリー)に行くのは、2015年前期ステージ第7節以来でした。
その際に一緒に行っていた、サポーター仲間の中にハンター君という人がいました。悲しいことにその後自分が日本へ帰国している間に、事故で亡くなりました。彼は今の自分と全く同じで、PUMASの試合はホームゲームだろうがアウェイゲームだろうが、全て参戦していました。おそらくは旅費等の捻出も容易ではなかったであろうと想像しますが、よくアウェイゲームの帰りにバスターミナルで会うことが多かったです。3年半後に再びこのスタジアムへ訪れるとは想像出来ませんでしたが、改めて当時のことを思い出して「どうか安らかに」と心の声を掛けて来ました。
そして今回、スタジアムへ向かうルートバスのターミナルで思わぬ方々とめぐり逢いました。彼らはジョナタン・オロスコという、メキシコ代表でサントス・ラグーナの正ゴールキーパーのご両親でした。2005年メキシコサッカー1部リーグデビューを下部組織出身であるCFモンテレイで飾り、リーグ優勝2回・北中米カリブ海チャンピオンズリーグ優勝3回と輝かしい実績を残し、2年前の年末からサントス・ラグーナへ。FIFAワールドカップへの出場が、唯一の宿願といったところでしょうか。
CFモンテレイの下部組織では、彼はセンターフォワードだったらしいです。よって彼らの地元はヌエボレオン州の首都:モンテレイ市である訳ですが、ご両親は私と同様毎試合サントス・ラグーナの試合を観戦しており、今回も同様であったということです。もうご高齢なのでホテルに宿泊して明日朝飛行機でモンテレイへ戻るということでしたが、凄いなぁと感じ入りました。
さて試合の方ですが、サントス・ラグーナは今シーズン北中米カリブ海チャンピオンズリーグにも参戦しており、準決勝でUANLティグレスと戦い敗れました。ただその2ndレグにおけるホームゲームを見ていて、1stレグこそアウェイゲームで3-0と完敗でしたが、この試合は3-2と決して相手に見劣るサッカーをしていませんでした。よって、現在のPUMASのチーム事情を考えると少なくとも3点差で負けるだろうなというのが個人的な戦前の予想でした。
こうして苦く苦しい2019年後期ステージが終わった訳ですが、月曜日PUMASのスポーツディレクターにヘスス・ラミレスが就任という記者会見が行われ、早くも2019年前期ステージへ向けての立て直しが始まっています。一説には、ブルーノ・マリオ―二監督に代わって2004年にリーグ連覇したウーゴ・サンチェスが再び就任するという噂もあります。いずれにしても、今週から始まるリギージャ(プレーオフ)が終わってから行われるドラフト会議などの具体的な進展待ちという状況です。