Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年前期 第1節 裏話

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アグアスカリエンテスの東隣の州・サンルイスポトシにあるアルフォンソ・ラストラス・スタジアムを訪れたのは、初めてでした。車で約2時間、日帰りするのにちょうどいい距離でした。

 

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スタジアムは収容人数が約28,000人で、ちょうどクラブ・ティファナの本拠地であるカリエンテ・スタジアムに似た構造と大きさでした。アトレティコ・サンルイスは昨年2度にわたるシーズンで共に2部リーグ優勝を決め、本来であれば前後期の勝者による1部リーグ昇格決定戦で総合王者を決めるところ自動的に昇格したチームで、それだけ実力が安定した基盤を持っています。

 

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よって地元のファンは待ち焦がれた1部リーグ昇格のホームゲーム初戦ということもあって、インターネットによるチケット発売は早くも売り切れ。スタジアム入り口にあるチケット発売所も当週水曜日に売り切れと、まずはチケットを確保することが必須となりました。午後3時くらいに現地到着。スタジアム周辺でダフ屋を探して、定価の倍くらいで購入。日陰と日向を事前に確認しておいたのですが、座席番号通りに座らない形であったのに加えて運悪く相手サポーターが陣取る場所に当たってしまい、日向側の相手チームベンチに向かって左サイドにやむを得ず座ることに。

 

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まず注目すべきスタメン選手ですが、今シーズンから新たに補強選手として加入したセンターバックのニコラス・フレイレが就労ビザを取得出来ていなかったため、ベンチ外。さらにフォワード陣のマルティン・バララガンはベンチスタート、フェリペ・モラは個人的な事情で、マルティン・ロドリゲスは自身の負傷を癒すために、それぞれ母国チリへ帰国と、ミッチェル新監督がベストメンバーを組めないという頭を悩ませる状況となりました。いずれにしても彼ら3人は各々の問題を解決して、今週末に行われる第2節のホームゲームには出場可能ということです。

 

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よって当日のフォーメーションは、4-3-3というよりもカルロス・ゴンザレスが1トップの4-5-1に近い形。右サイドにブライアン・フィゲロアと左サイドにヴィクトル・マルコラがそれぞれ位置して、センターハーフにダヴィッド・カブレラ。両ボランチに新加入のファン・パブロ・ヴィゴンとアンドレス・イニエスタラ。両センターバックにルイス・キンターナとパブロ・ハケス、左サイドバックにジェイソン・アングロと右サイドバックにアラン・モソ。

 

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1部リーグ昇格のホームゲーム初戦ということで、アトレティコ・サンルイスのイレブンは張り切って序盤から攻め立てる展開に。対するPUMASは終始受け身で、両サイドから攻めあがる場面も少なく、ゲームメーカーとして期待されているファン・パブロ・ヴィゴンは、その存在感を全くと言っていいほど消されました。加えて弱冠20歳のブライアン・フィゲロアも本来であればトップ下でその実力を発揮するタイプなのに対して、不慣れな右サイド。加えて以前にメキシコサッカー1部リーグのCDグアダラハラやスペイン2部リーグでプレーをしていたベテランのディオニシオ・エスクランテに1対1でマンマークされる厳しい展開に。

 

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よく言えばうまく無失点で、前半を何とか切り抜けた形。後半に入って前半から飛ばし気味でプレーをしていたアトレティコ・サンルイスが息切れをはじめ、加えてミッチェル新監督は後半16分にブライアン・フィゲロアとダヴィッド・カブレラを下げ、ファン・イトゥルベとパブロ・バレーラを投入し、中央から縦へ鋭くボールをキープしながらチャンスを作ったり、持て余し気味であった右サイドからも攻撃を加えられるようになり、漸くPUMASが攻勢に回る場面が増えました。先制点は左サイドのコーナーキックからのセットプレー。ボールを受けたヴィクトル・マルコラが、落ち着いてペナルティーエリア内のカルロス・ゴンザレスへ巧みなセンタリングを供給。

 

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追加点も同じような形でヴィクトル・マルコラのコーナーキックから、ペナルティーエリア内のルイス・キンターナがコースを狙ったヘディング。結果的にこれまで1度も2部リーグ降格を経験したことのないメキシコサッカー1部リーグの強豪:PUMASが、1部リーグ昇格したばかりのアトレティコ・サンルイスに対して貫録を誇示した形ではありますが、前半で何度も危ない場面からチームを救ったゴールキーパー:アルフレッド・サルディヴァルの目立たない活躍は、大きかったなと思います。

 

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アトレティコ・サンルイスとはメキシコ杯グループリーグでもグループ8で同組なので、今後もしのぎを削るライバルチームとなります。