ロスタイムの得点で、UANLティグレスがオリンピック・スタジアムにおけるPUMASの無敗記録を断つ
PUMASが1人退場者を出し、アンドレ・ピエール・ジニャクがUANLティグレスのクラブ史上、最多得点者となるゴールで0-1で敗れる
アンドレ・ピエール・ジニャクにとって、夢が叶った午後となった。UANLティグレスの選手として通算105得点目をオリンピック・スタジアムにおける対PUMAS戦でマークし、1-0で勝利したことはミゲル・ゴンザレスがPUMASの監督となって初黒星を喫したことになる。
アトレティコ・サンルイスとクルブ・ネカクサ戦の連勝後、ホームでその連勝を伸ばすべく27,152人の観客の前で、リカルド・フェレッティ監督率いるUANLティグレスは固く守り、最後には勝利を掴んだ。
最初に得点チャンスを得たのは前半5分、UANLティグレスが右サイドのエネル・バレンシアからのセンタリングを送ろうとしたパスをイデケル・ドミンゲスがコーナーキックへ逃れた。その応酬として左サイドからパブロ・バレーラが抜け出して、放ったシュートは相手ゴールキーパー:ナウエル・グスマンの守るゴール脇をクロスオーバーしていった。少しずつPUMASが試合のリズムを掴み、相手ゴールへ到達し始めたのは前半15分、ヴィクトル・マルコラがサプライズで放ったシュートは惜しくもナウエル・グスマンの両手に収まった。UANLティグレス陣内にプレッシャーを掛け続け、カルロス・ゴンザレスが力強いシュートを放とうとしたボールは、ゴールポストへ直撃。前半22分には、改めてヘディングシュートを放ったが、ゴール傍を掠めていった。
UANLティグレス攻撃陣は、後方に留まることは嫌ってエドゥアルド・バルガスが放ったシュートは、PUMASのブーイングと共にゴールバーを越えていった。アンドレス・イニエストラはチームメイトと仕掛けたプレーもまたUANLティグレスのゴールから離れた場所へ飛んで行った。UANLティグレスは攻撃の主導権を取り始めた前半33分、エドゥアルド・バルガスのフリーキックはアルフレッド・サルディヴァルが守るゴールを掠めていった。もまた後方に留まることを嫌って、ダヴィッド・カブレラがお返しに放ったシュートは、ナウエル・グスマンの手に収まった。ハーフタイムの笛がなる前に、ルイス・ロドリゲスによるルイス・キニョネスへのスルーパスは、アルフレッド・サルディヴァルが先んじてトラブルを未然に防いだ。
後半に入って、UANLティグレスはさらにアグレッシブさを増した。後半2分、ルイス・キニョネスによるセンタリングから、エドゥアルド・バルガスのヘディングシュートはゴールポストを弾き、PUMASサポーターに冷や汗を掻かせた。対するPUMASはリズムを取り戻すのに時間が掛かったものの、後半20分にダヴィッド・カブレラによるペナルティーエリア外からのミドルシュートはゴールバーを掠めていった。何とか良い結果が欲しいミッチェル監督は、チームを活性化し終盤に勝利を掴むためにパブロ・バレーラに代えてファン・イトゥルベを投入。攻撃のバリエーションを増やそうと試みた。ヴィクトル・マルコラは動き続けて、2度のチャンスを作ったがいずれもUANLティグレスゴールを割ることはなかった。
PUMASの視界が複雑となったのは後半26分、ジェイソン・アングロが2度目のイエローカードを受け退場処分となった瞬間だった。リカルド・フェレッティ監督は、ハイル・ディアスに代えてユルゲン・ダムを投入。対するミッチェル監督は、ダヴィッド・カブレラに代えてケヴィン・エスカミージャをピッチへ送り込んだ。試合終盤になってファン・イトゥルベはナウエル・グスマンと1対1になる場面を創出したが、コーナーキックへ逃げられた。後半34分、そのセットプレーからルイス・キンターナが飛び込みヘディングシュートを放ったが、これも惜しくもゴールを割ることはなかった。
その3分後、左サイドからエネル・バレンシアが送ったセンタリングをアンドレ・ピエール・ジニャクがヘディングシュートで遂に試合の均衡は崩れた。彼は勝利を掴む決勝点を挙げ、クラブの歴史を塗り替えた。そしてそれは対戦するたびに、引き続きPUMASを苦しめ続けることを意味することになる。