2019年前期ステージは、PUMASにとってジェットコースター
メキシコサッカー1部リーグの新シーズンは、PUMASにとって浮き沈みが激しい
2019年前期ステージは、PUMASにとってジェットコースターである。最初の2試合(対アトレティコ・サンルイス戦、対クルブ・ネカクサ戦)でチームは希望を抱いたが、その後2試合(対UANLティグレス戦、対クラブ・ティファナ戦)で選手たちの雰囲気は盛り下がり、疑念が湧いてしまった。
新スポーツ・ディレクター:ヘスス・ラミレスの就任とミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督を信用するという彼の決断は、PUMASにとってトーナメントで主役を張るというシナリオを取り戻すために非常に特徴づけていたが、現実にはチームはまだ彼らにとってベストなサッカーを模索している。
開幕2戦で勝利を掴んだものの、初戦はアトレティコ・サンルイスに対して後半34分にカルロス・ゴンザレスが、43分にルイス・キンターナがそれぞれ得点するまでは、前半からずっと優位に試合を支配された。試合後の記者会見でミッチェル監督は「後半に見せた、より多くのコンビネーションプレーや相手に対するプレッシャー。相手に近づいてボールを奪い、ボール支配率を上げて守備陣のベストなポジショニングをするような試合をしようとしていた。」と、語った。
チームは対クルブ・ネカクサ戦でより輝きを増し、よりミッチェル監督の意図を理解し始めたサッカーを見せた。前半10分にファン・パブロ・ヴィゴンがPUMASに加入して初ゴールを、後半26分にはパブロ・バレーラがペナルティーキックを決め勝利を掴んだ。
対UANLティグレス戦、対クラブ・ティファナ戦で29本のシュート(うち5本は、ゴール枠内)を放ったものの、最後に挙げたゴールから199分無得点。精度を欠き、高い代償を払った。
守備陣の調子も今一つである。対アトレティコ・サンルイス戦ではミッチェル監督は、アラン・モソ、ルイス・キンターナ、ジェイソン・アングロとパブロ・ハケスをスタメン起用し、無失点でゴールを守った。続く試合ではニコラス・フレイレがパブロ・ハケスのポジションに入り、それまでで最も素晴らしいパフォーマンスを見せた。ニコラス・フレイレとジェイソン・アングロはこの良いスタートの立役者となり、クルブ・ネカクサに対して3本のシュート(うちゴール枠内は0本)に抑え、戦術スキームにバリエーションを与えた。
しかしながら、対UANLティグレス戦におけるジェイソン・アングロのイエローカード2枚による退場処分は、試合の大部分をコントロールしていたにも関わらず数的有利によってアンドレ・ピエール・ジニャクが決勝点を挙げ、それまでのチームによる完璧なステップにブレーキを掛けた。ジェイソン・アングロの欠場は対クラブ・ティファナ戦で大きく響き、前半10分にカミーロ・サンヴェッソが得点したことで、対UANLティグレス戦で失点をするまでの269分間ゴールを無失点で守り続け、2点目はその11分後に決められた。
未だシーズンは先が長いが、ミッチェル監督は急いでベストなチームを見つけて、最少得点差で負ける試合を止めなければならない。
アラン・モソは、北中米カリブ海・ネーションズリーグへ向けたFIFA国際マッチデー親善試合の9月6日の対米国戦と10日の対アルゼンチン戦を睨んだメキシコサッカー連盟のハイパフォーマンスセンター(サッカーメキシコ代表のトレーニングコート:メキシコシティ郊外)における、8月18日から21日まで行われるメキシコサッカー代表トレーニングに召集された。