クラブ・アメリカとPUMASは、激しい首都ダービーで引き分ける
クラブ・アメリカとPUMASは、アステカ・スタジアムにおける1-1の引き分けで勝ち点1を分け合った
首都ダービーかどうかは別にして、クラブ・アメリカとPUMASは1-1のドローに終わったアステカ・スタジアムにおける大きな歓声が上がった試合で、お互いに全てを出し切った。あたかも点取り屋のようにデビューしたフェデェリコ・ヴィーニャスが途中出場して30秒でゴールを決めれば、反対に下部組織出身のブライアン・メンドーサもチームを救う同点弾で応えた。試合は激しく、期待された通りの内容だった。試合開始直後の前半2分、ファン・パブロ・ヴィゴンがシュートを放ったが、ボールははじき返されサイドラインへこぼれた。その応酬として、クラブ・アメリカの攻撃陣は前面へ押し出し最初のチャンスを作ったが、ギド・ロドリゲスのシュートはアルフレッド・サルディヴァルにはじき返された。リバウンドボールがエンリ・マルティンの前にこぼれたが、そのシュートはゴール脇をすり抜けていった。
前半11分、ヴィクトル・マルコラがクラブ・アメリカのペナルティエリア内へパワフルなセンタリングを送ったが、ギド・ロドリゲスの良い反応でPUMASによる攻撃を食い止めた。ミゲル・エレラ監督の視界が曇ったのは、前半17分にセバスティアン・コルドバがファン・パブロ・ヴィゴンを止めようと危険なスライディングで一発退場のレッドカードを受けた時だった。PUMASは1人少ない相手を利用しようとしたが、クラブ・アメリカはそれを許さなかった。
前半27分、エンリ・マルティンとニコラス・フレイレによる衝突は一見イエローカードかと思われたが、そのプレーはクリーンであった。PUMASはボールを回して主導権を握ったが、クラブ・アメリカ陣内における奥深く攻撃することに苦心した。ファン・パブロ・ヴィゴンがミドルシュートを試したり、アラン・モソがセンタリングを挙げたりしたが、ギジェルモ・オチョアに容易くコントロールされた。ハーフタイムに入る前に、ヴィクトル・マルコラによるスルーパスで相手ゴールキーパーと1対1になる場面で、カルロス・ゴンザレスが先制する明確なチャンスを潰した。PUMASサポーターは歓喜の声を挙げようとしたが、そのボールはゴールポスト脇をすり抜けていった。
後半に入っても両チーム監督はスタメンそのままで臨んだが、彼らはいよいよフィニッシュを準備していた。クラブ・アメリカは後半3分、ロヘル・マルティネスがペナルティエリア内にドリブル突破してシュートを放ったが、主審:オルティス・ナバはハンドの判定でゴールを取り消した。その5分後、アルフレッド・サルディヴァルがレナト・イバーラの強烈なシュートをセーブした。
ミッチェル監督がファン・パブロ・ヴィゴンに代えてファン・マヌエル・イトゥルベを投入して最初に動けば、ミゲル・エレラ監督はロヘル・マルティネスを下げてジョバニ・ドス・サントスを投入した。後半18分、アラン・モソが何か閃きを感じてロングシュートを放てば、ヴィクトル・マルコラもまたペナルティエリア内にいたルイス・キンターナへセンタリングを送るも、うまくシュート出来ずに終わった。
時間は進み、両チームとも忍耐が切れかかっていた。後半26分、エマヌエル・アギレラがファールを受けて得たフリーキックは、ゴールバー上を大きく外れた。PUMASは良いトライアングルでヴィクトル・マルコラが放ったシュートは、ゴールポストの左側をすり抜けていった。PUMASはこれ以上抵抗することができずその代価を支払ったのは、後半33分にエンリ・マルティンがフェデェリコ・ヴィーニャスへ壁パスして、メキシコメキシコサッカー1部リーグデビュー戦でゴールを決めた。
しかしその2分後には、ブライアン・メンドーサが素早く反応してペナルティエリアの外から放ったロングシュートは、ギジェルモ・オチョアの守備をかいくぐって見事にゴールネットへ突き刺さった。後半38分にはパウル・ニコラス・アギラルがリードを再び奪おうとしたが、ルイス・キンターナのヘディングによって危うく逃れた。
最後のチャンスにカルロス・ゴンザレスがダイレクトでシュートを放ったが、エマヌエル・アギレラがこれを制しボールは遠くに外れていった。こうしてPUMASは勝利を収めることが出来ず、ただアステカ・スタジアムにおいて望みを繋ぐ勝ち点1を得たのであった。