Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

サントス・ラグーナの今シーズン・フォーメーション

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それでは、今節の対戦相手︰サントス・ラグーナのフォーメーションについて。

 

リーグ優勝6回、一昨シーズンのリーグ王者。そして、今シーズンにおいてメキシコメキシコサッカー1部リーグで1番良いサッカーを展開しているチームです。これまでに喫した1敗は、同じく良いサッカーをしているクルブ・ネカクサ相手にアウェイゲームで、さらに守備の要であるマテウス・ドリアがその前の試合で退場処分のため、欠場したという明確な理由があります。2分けのうちの1試合も同じく良いサッカーをしているクラブ・レオン相手にアウェイゲームにおける結果であり、今シーズン最もリーグ優勝に近い存在であると言えるでしょう。

 

まずは、今シーズンここまでの結果。

現在のところ、7勝1敗2分けで勝ち点23の首位です。

 

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注目すべき選手は、アルゼンチン出身で過去にメキシコ1部リーグ・ベストイレブンにも2度選ばれたフリオ・セサル・フルチ(現在8得点で、リーグ得点王)、クラブ・アメリカからウルグアイ1部リーグのナシオナル・モンテビデオを経て、現在に至るウルグアイ代表︰ブリアン・アベリノ・ロサノ、リーグ・アンのオリンピック・マルセイユやリーガエスパニョーラのグラナダCF、トルコ1部リーグのイェニ・マラティヤスポルなどで活躍したブラジル人ディフェンダー:マテウス・ドリア、CAリーベルプレートでデビューし、ハンガリー1部リーグのフェレンツヴァーロシュTCから移籍したウルグアイ代表のミッドフィルダー:フェルナンド・ゴリアランなどです。

 

基本的なフォーメーションは今シーズン第5節までは4-4-2でしたが、第6節から前節まで4-2-3-1に変更しています。

 

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まずは、開幕節のホームゲーム対CDグアダラハラ戦。両センターバックにマテウス・ドリアとウーゴ・イサーク・ロドリゲス、左サイドバックに下部組織出身のヘラルド・ダニエル・アルテアガ、右サイドバックに元PUMASで最後のリーグ優勝を経験し、ここ最近の成長著しいカルロス・エミリオ・オランティア。ボランチの位置にフェルナンド・ゴリアランと下部組織出身のウリセス・リバス、左サイドハーフにエクアドル代表のエリック・レオネル・カスティージョ、右サイドハーフにブリアン・ロサノ。2TOPにやはり下部組織出身の今シーズンにデビューしてすでに2ゴールをマークしているアドリアン・ロサノとフリオ・セサル・フルチという、非常に若いながらも勢いのある選手たちが多いチームです。

 

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ここから第4節まで、全く同じスタメン。サイドアタックが有効な戦術で、中央に人数をかけているわけではないので、オフェンス時はサイドハーフ、サイドバックのオーバーラップによりサイドを攻略し、クロスやセンタリングでフォワードの得点をアシストする形。サイドハーフ、サイドバックがそれぞれサイドアタックに大きな役割を課せられており、若くてスピードがありかつスタミナも十分な選手たちがそれぞれ担っています。フォワードは万能でヘディングの得意なフリオ・フルチと俊敏なアドリアン・ロサノの組み合わせです。

 

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それでは、第5節のアウェイゲーム対クルブ・ネカクサ戦。前述の通りマテウス・ドリアが第4節ハーフタイム寸前に一発退場してしまったため、かつてリーグ優勝を経験している下部組織出身のホセ・ハビエル・アベージャと若きエクアドル代表のフェリックス・エドゥアルド・トーレスが入り、後はすべてそのまま。しかし3-0の完敗を喫した、かつてはCAリーベルプレートを率いていたギジェルモ・アルマダ監督は、第6節からシステムを4-2-3-1に変更。

 

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それがホームゲームの対CFモンテレイ戦。ボランチまでは開幕節からのメンバーをそのままで、中盤を3枚にしてTOP下にアドリアン・ロサノ、左サイドハーフにブリアン・ロサノと右サイドハーフにエリック・カスティージョ、1TOPにフリオ・フルチという布陣。基本的にサイドバック、サイドハーフによるサイドアタックがメイン。とくにサイドハーフは、ウィングの役割も求められ、縦への直線的な突破やセンタリング、中へ絞ってのシュートが有効な形。サイドバックとサイドハーフによる連携で、若さとスピードに任せてサイドを攻略するのが最大の特徴。フリオ・フルチが前線で孤立することを避けるために、サイドハーフの2人とアドリアン・ロサノが積極的に前線に飛び出します。

 

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その後はほぼそのままのスタメンで、第6節からセンターバックのマテウス・ドリアが、第8節にウーゴ・ロドリゲスがそれぞれ復帰。前節にフェリックス・トーレスが入れ替わったりしていますが、基本的にはすべて同じです。

 

こうやって見ると、現在のPUMASに必要なもの=失点が少ないセンターバックとサイド攻撃が可能な優秀でスピードのあるサイドバックとサイドハーフによる攻撃が可能というチームであることが分かります。戦前から弱気な見方をするのはあまりに酷いという意見が聞こえてきそうですが、果たしてPUMASがホームゲームで失点を幾つで抑えられるか?が個人的な焦点です。なおかつこの日は日曜日出勤をする予定になっており、ライブで見ることは叶わない状況です。