Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年前期 第14節 裏話

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チームはしばしば彼らの可能性を超えるぐらい、非常にハードな仕事をしている。:ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督

 

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“ミッチェル”・ゴンザレスは、チームが持っている困難さと制限のために、目標を達成するため一生懸命ハードな仕事をしていると理解している

 

「リギージャ(プレーオフ)進出は、我々の結果次第だ。これから対戦するCFアトラスやケレタロFCのようなライバルチームとプレーをしなければならない。チームはしばしば彼らの可能性を超えるぐらい、非常にハードな仕事をしている。」と、PUMASのホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、試合後の記者会見で述べた。

 

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試合について攻撃における態度の欠如を批判したが、特に後半は悪い内容の試合ではなかったと述べた。

「前半は試合の主導権を握るのに非常に苦労をしたが、ボール支配を奪うことに対しては確かではないが、相手ゴールへダメージを与えたことは間違いない。その後の後半はボール支配を大きく上げ、チャンスを作った。」と、言った。

 

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彼はまた、クラブ・レオンは「ミスを犯すことを許さない」非常にタフな対戦相手であり、チームは残念ながらミスを犯し、それがスコアと相手と対峙する上でのバランスを崩してしまったことを強調した。

 

”監督の自信が揺らぐことはない。彼は、ホームゲームで対クラブ・レオン戦における敗戦に苦しんだにもかかわらず、リギージャ(プレーオフ)進出は手の届くところにあることを指摘し、自分のチームが逆境との戦いに慣れていることを強調した。

「敗北は快くはないが逆境を克服するために、それを利用するのがこのチームの特徴だ。」

 

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◆カルロス・ゴンザレスとルイス・キンターナの負傷退場について

ルイス・キンターナは、監督に退場を依頼した。カルロス・ゴンザレスはふくらはぎに痛みを感じ、限界に達していると判断し交代させた。

 

 

◆今シーズンのリギージャ(プレーオフ)進出について

 

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スタメンが発表になった時点で、まずは現在のPUMASのベストメンバーだなと感じました。怪我で欠場が続いていたサイドハーフのパブロ・バレーラ、それから奥深いサイドアタックが出来ない攻撃陣の救済措置として、中央からのドリブル突破が可能なファン・マヌエル・イトゥルベとカルロス・ゴンザレスの2TOP。加えて、クラブ・レオンは不動のセンターバック:アンドレス・フェリペ・モスケラの欠場。ホームアドバンテージも加味して、何とか勝ち点を挙げられるだろうという見立てでした。

 

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しかし蓋を開けてみれば相変わらず弱点である右サイドを徹底的に攻められ、ジェイソン・アングロとアンヘル・メナによる攻防は惨い内容でした。前半終了間際のホセ・ファン・マシアスによるセンタリングからアンヘル・メナがゴール前でフリーになったにもかかわらず、押し込むだけのボールをゴールバー直撃の信じられないシュートミスを犯していなければ、さらに大量失点に繋がっていたことでしょう。

 

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今シーズンの最優秀ディフェンス陣と言われているPUMASの守備陣ですが、やはりメキシコサッカー1部リーグの順位表上位のチーム相手では、スピード争いになった際にどうしても見劣りする感が否めません。私の知り合いも「最優秀ディフェンス陣というのも、怪しい感じがする」と言っておりました。勝ち越しゴールの起点となったコーナーキックは、もともとアラン・モソが相手フォワードとの競り合いからマイボールだったものを主審による誤審でゴールラインを割ったものでしたが、あくまでも集中力不足が原因でしょう。

 

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この敗戦によって、残り5節(ホームゲーム2試合、アウェイゲーム3試合)で勝ち点8がリギージャ(プレーオフ)進出の絶対条件となります。ホームでダブルヘッダー週のナイターゲームによる対CFアトラス戦と、今シーズンから1部リーグ昇格を果たしたばかりにも関わらずPUMASと勝ち点差わずか1のFCファレス戦。アウェイで、今シーズンの躍進が目立つケレタロFC戦、下位争いをしているもののホームゲームでは滅法強いプエブラFC戦、そして勝ち点差で並び同じような状況にある対CFパチューカ戦。ホームゲーム全勝+アウェイゲームでドロー2つという極めて高いハードルが立ちはだかります。

 

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今後の観戦予定としては現在住んでいるアグアスカリエンテスから約2時間半の距離にあって、今シーズンにリニューアルされたコレヒドーラ・スタジアムにおけるケレタロFC戦に行って来るつもりですが、一方であまり気が済まないのも事実です。