サントス・ラグーナは、昨シーズンのレギュラーシーズンを首位でプレーオフ進出した、最も良い内容のサッカーをしていたチームです。しかし準々決勝でリーグ優勝したCFモンテレイに敗れ、早々と敗退。原因として、就任1年目のウルグアイ人ギジェルモ・アルマダ監督がメキシコサッカー1部リーグの戦い方を熟知していなかったせいだと思われます。その兆候は今シーズンでも引き続き見られ、リーグ戦とカップ戦における選手起用が今一つ理解し難い部分があるのが現状です。
サントス・ラグーナの基本的なフォーメーションは、両サイドからのサイドアタックを有効に使用する4-4-1-1です。ただこのメキシコ杯ではレギュラー陣をリーグ戦に起用し、主にサブメンバー中心であったためセカンドレグでは4-4-2を使用していました。では、まずファーストレグ(1月16日)で起用されたスタメンについて触れていきます。
正ゴールキーパーはメキシコ代表のホナタン・オロスコであるため、サブメンバーのカルロス・アセベドでした。両センターバックがフェリックス・トーレスとウーゴ・ロドリゲス。両サイドバックがダビド・アンドラーデと下部組織出身選手であるホナタン・ディアス。両センターハーフがアラン・セルバンテスと下部組織出身選手であるエドガー・ガメス。両サイドハーフがカルロス・オランティアと下部組織出身選手であるアドリアン・ロサノ。2トップがオクタビオ・リベロとエドゥアルド・アギーレという布陣でした。
その後、リーグ戦第3節(1月25日)のアウェイゲーム対クルス・アスル戦では、本来の4-4-1-1に戻して、ゴールキーパーがホナタン・オロスコ。両センターバックがマテウス・ドリアと連戦のフェリックス・トーレス。両サイドバックがホセ・カルロス・ファン・ランキンとヘラルド・アルテアガ。両センターハーフがフェルナンド・ゴリアランとウリセス・リバス。両サイドハーフがエリック・カスティージョとブリアン・ロサノ。トップ下にディエゴ・バルデスで1トップがフリオ・セサル・フルチでした。この試合後のインタビューでギジェルモ・アルマダ監督は、昨年就任して以来最悪の内容(0-3)であったと回顧していました。
最後に先日行なわれたメキシコ杯セカンドレグのスタメンですが、フォーメーションを4-4-2にして、ファーストレグでほぼすべて同じメンバーを起用。ただし選手交代では、リーグ戦でスタメンだったホセ・カルロス・ファン・ランキンとディエゴ・バルデスらを途中出場。後半21分にエドガー・ガメスが一発退場したため、修正せざるを得なくなりました。これはファーストレグでも同じで後半29分にブリアン・ロサノを、後半30分にエリック・カスティージョをそれぞれ起用。唯一の違いは、センターバックのマテウス・ドリアをスタメンでフル出場させた点です。守備の要とも言える重要な選手なので、おそらく失点を最小限に抑えようという意図があったのだと思われます。
今週末の土曜日に行なわれるリーグ戦第4節は、前節のスタメンがおそらく起用されると思われますが、カップ戦でもスタメンでフル出場したマテウス・ドリア。途中出場とは言え、リーグ戦からの連戦で出場したブリアン・ロサノとエリック・カスティージョらレギュラー陣が、疲労を回復して本来のプレーが出来るか?が最大の焦点となるでしょう。そしてPUMASにとってカップ戦2試合とリーグ戦を約半月間で行うという、今シーズンの序盤戦最大のポイントとなる試合になることも想像に難くないと思われます。