PUMASがモナルカス・モレリア戦で躓き、レギュラーシーズン首位から転落する
PUMASがモナルカス・モレリアに破れ、レギュラーシーズン首位の座をクラブ・アメリカに奪われる
良いシーズンのスタートを切った、PUMASにブレーキが掛かった。平手打ちを食って、レギュラーシーズン無敗と首位を失った。オリンピック・スタジアムにおいてモナルカス・モレリアに敗れたPUMASは総合順位表の上位は維持しつつも、元気を失い良いサッカーを忘れてしまった。早い時間帯に得点を奪ったものの、アルフレッド・サルディヴァルの犯したミスが相手に息を吹き返させ、アディショナルタイムに逆転されアウェイゲームで勝利を挙げられた。
PUMASは前半からエンジン全開で先制点を挙げるまでに時間を要さず良いスタートを切ったが、それだけでは不十分であった。前半は左サイドでセバスチャン・サウセドが得たコーナーキックから、パブロ・バレーラが蹴ったボールを中央でヘディングで合わせたルイス・キンターナがゴールへ押し込んだ。
その後セーフティリードを得る為に追加点を狙ったが、モナルカス・モレリアは休まずにディフェンスしPUMASもまた良い得点チャンスを得られなかった。少しリラックスしたPUMASは相手チームの攻勢を受け、少しずつゴール前でボールを持たれるようになったが、それでもなんとか抑えていた。モナルカス・モレリアが同点に追い付いたと思われたゴールもVARでレビューをした結果、オフサイドの判定でノーゴールとなった。
試合は中盤におけるセカンドボールの奪い合いで終始し、 ゲームが激しさを増したのは前半終了間際までであり、両チームによるシュートの応酬は得点には繋がらなかったが、後半戦に何か起きそうな予兆は感じられた。1−0で前半を折り返したPUMASだったが、後半開始からモナルカス・モレリアの攻勢を受けた。ゴール前でのボールの奪い合いからクリア出来なかったディフェンス陣は、ロドリゴ・ハビエル・ミジャルが放った強烈なシュートはアルフレッド・サルディヴァルが弾いたものの、そのままボールは弧を描いてネットに突き刺さった。
これで追い付け追い越せムードとなったモナルカス・モレリアは、一気に攻勢に出た。ミチェル監督はセバスチャン・サウセドを下げてファン・ディネンノを投入したが、勢いに乗った相手に対してPUMASは突き放すことが出来なかった。相手チームはより安定して嵩にかかって、攻撃してきたからである。ミッチェル監督はさらにファビオ・アルバレスを下げてイグナシオ・マルコーラを投入。しかし勢い付いた相手の流れを止めることは出来なかった。最後にその結果を挙げたのは、モナルカス・モレリアであった。PUMASの必死のディフェンスも実らず、後半から途中出場したミゲル・サンソレスが両センターバックを振り切り、素晴らしいシュートで逆転に成功した。
PUMASはモナルカス・モレリアに破れ、レギュラーシーズン首位の座をクラブ・アメリカに奪われ、そしてこの後いよいよ真の力試しが待っている。最初の関門は次節アウェーゲームの対UANLティグレス戦、次にその翌節オリンピック・スタジアムにおいてメキシコシティダービーである対クラブ・アメリカ戦。ここで改めて今シーズンのチームの真価を問われ、持っている力を発揮出来るかどうかを評価されることとなる。