あまりよく知られていないメキシコサッカー1部リーグですが、今までこのブログでご紹介した若手起用ルール(メキシコ1部リーグのルール『20/11』)の他に、外国人選手の起用制限などについて詳しく触れている記事がありましたので、ここにご紹介します。
何が言いたいか?というと、メキシコサッカーA代表は現在最新FIFAランキングで第11位であり、ここ近7回のワールドカップでは全てベスト16止まりであるものの、過去2度の自国開催ではベスト8に進出しており、第1回大会より全21回中16回出場している強豪国である。さらにはここ数年のアンダー世代による成績は下記のような理由によって目ざましく、あと6年後に行われる3ヶ国共催による3度目の自国開催大会では今まで以上の成績をあげるであろうということです。
「本番に強い選手を育てる」 メキシコのタフな"育成ピラミッド"、現地日本人コーチが解説 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
「本番に強い選手を育てる」 メキシコのタフな"育成ピラミッド"、現地日本人コーチが解説 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
◆アンダー世代とはいえ、3人もの日本人指導者がメキシコでは活躍している
リーグ1部のケレタロFCでアンダー20アシスタントコーチとアンダー14監督を務める塩沢拓也氏、同じくケレタロFCでアンダー16アシスタントコーチを務める給田洋右氏、そしてアンダー23メキシコ代表でコーチを務める西村亮太氏
◆メキシコでは年代別代表選手のほとんどが、国内1部クラブに所属している
これは国内1部リーグのルールで、1部のクラブはアンダー17と20はトップチームと同じ日程で同じ相手とリーグ戦を戦う。そして、その年齢区分も国際大会の基準と同じと徹底している。
リーグ戦だけでなく、18チーム中上位8チームが進むことができる「リギージャ」と呼ばれるプレーオフも、アンダー17と20も同様にホーム&アウェーで行われる。若い時から負けられない戦いをより多く経験させることで、代表チームにも本番に強い選手が集まってほしいというメキシコサッカー連盟の意図が反映されている。
リーグは前後期の年2回。ひずみなく、年代ごとに若手が育つようにとトップの1部リーグ、アンダー17と20ではそれぞれ若手起用ルールが設けられており、一つの年代にだけチャンスが与えられることはない。コンスタントに若手を育て、将来的にA代表でも結果を残せるようにするために設けられているのが、若手起用ルール。
メキシコの1部ではベンチ入り18人のうち、外国人選手が9人までベンチ入り可能というルールがあり、チームは12人まで外国人選手を保有できる。つまり若手起用ルールは、外国人偏重になり、若手が育たないことを懸念してのルールでもある。また、14チームで構成される2部リーグにも同様のルールがあり、試合数の違いから、設定されている出場時間は計722分とされている(※ただし今回の5年間で消滅という決定により、今後は未定)。