Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2020年ガーディアンズ 第13節 América 2-2 UNAM

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1本のペナルティーキックで、クラブ・アメリカがPUMAS相手に首都ダービーのドローを拾う

 

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クラブ・アメリカがアステカ・スタジアムにおいてフェデリコ・ビニャスによるPKで、首都ダービーをドローに持ち込む

 

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クラブ・アメリカとPUMASによる首都ダービーは、その2節前から行われたメキシコダービー(クラブ・アメリカ対CDグアダラハラ、1−0)やもう1つの首都ダービー(クラブ・アメリカ対クルス・アスル、0−0)と違って、その試合に相応しい得点の奪い合いで期待された通りの良い試合であった。順位表における上位4位以内のチーム同士によるドローは感動を与えたものの、結果として首位のクラブ・レオンから勝ち点差が遠ざかり始めた。

 

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メキシコ・サッカーA代表による親善試合やコロナウィルス の感染で両チーム共に欠場者が多かったが、一度試合開始のホイッスルが鳴れば彼らの存在は忘れられた。良い流れの時間帯があったりそうでない時間帯があり、両チーム監督はその都度攻撃の仕方を再考させられた。クラブ・アメリカが試合序盤に攻勢を掛け、エンリ・マルティンは幾つかの得点チャンスを得たものの、それを決めることが出来なかった。

 

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クラブ・アメリカはその攻撃の意図を明確に示したものの、最後の詰めが甘かった。そしてそれに対してPUMASは、相手にダメージを当てる反撃をした。この試合で初めてメキシコ サッカー1部リーグの先発出場を果たしたファクンド・ワジェルは、ペナルティーエリア内で鋭いシュートを放ったものの惜しくも相手ゴールキーパーの好守に阻まれた。エンリ・マルティンが掴んだチャンスを決めようとしたので、試合は徐々に動き始めたかのように見えたがそれを活かすことが出来ず、ジョバニ・ドス・サントスが彼にボールを集めたものの失敗に終わった。

 

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ボール支配率が多かったクラブ・アメリカが押し気味に見えた前半28分、カルロス・グティエレスが右サイドから上げたセンタリングをペナルティーエリア内の逆サイドにいたファン・パブロ・ビゴンが胸でボールをトラップして、マークが甘かったラモン・フアレスの隙を突いて放ったシュートはゴールの右隅に決まり、PUMASが先制点を挙げた。こうしてPUMASがクラブ・アメリカのディフェンス陣による不均衡な部分を突くという構図になったものの、これに対するジョバニ・ドス・サントスやニコラス・ベネデッティらは精彩を欠き、ファクンド・ワジェルやファン・マヌエル・イトゥルベらもまた同様であった。

 

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前半終盤の39分、ようやくリズムを掴んだエンリ・マルティンは、リバウンドボールをニコラス・ベネデッティにアシストし、これを右足一閃。放たれたシュートはPUMASのゴールキーパー:フリオ・ゴンサレスが必死に止めようとしたが、同点弾となった。これで一気に逆転というムードになったクラブ・アメリカはフェデリコ・ビニャスによるカウンターアタックを試みたが、ノーマークだったジョバニ・ドス・サントスのセンタリングから放ったシュートはゴールポストを直撃。両チームともに、チャンスと失敗をそれぞれ得たのだった。

 

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後半開始早々、再び試合の流れを掴んだPUMASは、セットプレーからの攻撃を仕掛けた。これに対してクラブ・アメリカはその種を摘み取っていつでも試合を逆転できるかと思われたが、再びエンリ・マルティンがペナルティーエリア内でシュートを放つも、フリオ・ゴンサレスにブロックされ惜しくも決まらなかった。そして後半10分、中盤からオーバーラップしたアレハンドロ・マヨルガが左サイドからペナルティーエリアに侵入、上げたセンタリングをファン・マヌエル・イトゥルベがヘディングシュートで再び逆転に成功した。

 

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試合の流れを掴めないクラブ・アメリカは、ジョバニ・ドス・サントスを下げてレオナルド・スアレスを投入。後半35分に得たペナルティーエリア右外からのフリーキックを蹴ったボールが、3枚の壁の真ん中にいたアンドレス・イニエストラが飛んだ瞬間に右手に当ててしまい、ペナルティキックに。これをフェデリコ・ビニャスが冷静に決め、同点。2枚目のイエローカードをもらったイニエストラは退場処分となり、10人で残り時間を戦わざるを得なくなった。

 

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残り10分は数的優位にたったクラブ・アメリカが残り2枚の交代カード(ロヘル・マルティネスとアンドレス・イバルグエン)を切って、そのスピードを生かして猛攻を仕掛けた。しかしながらPUMASはよく耐えて守り抜き、試合はそのままドローで終わった。前述の3節連続ダービーマッチを全勝すると宣言したクラブ・アメリカのミゲル・エレラ監督は、結果として1勝2分で勝ち点5しか挙げることが出来なかった。

 

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