Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

アンドレス・リリーニ監督とイスラエル・ロペス助監督

 
◆PUMASはレギュラーシーズン総合順位表第2位となり、リギージャ(プレーオフ)進出で目標を達成したか?
 
リリーニ監督「いや、全く達成していない。もし最終節で対クルス・アスルで負けていたら、リギージャ(プレーオフ)進出圏内の総合順位表第4位以内を確保出来ていなかったであろうから、我々にとって大きな失望をしていただろう。同様にこの後のリギージャ(プレーオフ)で良い戦いを出来なかったら、大きな失望となるだろう。」
 
ディオニシオ・エストラーダ氏「もう達成している。何故ならば、シーズン開幕前に誰がもしくは彼自身や首脳陣ですらこのレギュラーシーズン総合順位表第2位になるだろうと思っただろうか?最初にミッチェル前監督が突然辞任した関係で、誰がその役職を継ぐか?早急に決める必要があったが、最初のオプションは彼ではなくウーゴ・サンチェス元PUMAS監督だった。しかしながら家族の問題などによる事情で、止むを得ずアンドレス・リリーニに白羽の矢が立った。」
 

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※アンドレス・リリーニ監督のキャリアについて
1974年8月13日ベラクルス州サンタフェ生まれの46歳。20代前半をアルゼンチンサッカー1部リーグのニューウェルズ・オールドボーイズで選手としてプレーをし、リーグ優勝。引退した後、世界中のさまざまなサッカークラブのサッカー選手の開発というキャリアを開始。2001〜2006年メキシコサッカー1部リーグのモナルカス・モレリア、2007〜2011年アルゼンチンサッカー1部リーグのボカ・ジュニアーズ、2011〜2014年ロシアサッカー1部リーグのPFC CSKAモスクワ、2015年にはチリサッカー1部リーグのCDサンルイス・デ・キジョッタ、2016年にはアルゼンチンサッカー2部リーグのCAヒムナシア・イ・エスグリマ・デ・フフイ。2017年11月24日に、PUMASの下部組織監督に就任。
 


 

これまであまり調べた事が無かったのでこの機会に調べてみて、改めてこの監督の凄さを思い知らされた気がします。もしウーゴ・サンチェスが再び監督となっていたら、果たして今レギュラーシーズンのPUMASが同じような成績を収めていたでしょうか?もちろん選手としても、トレーナーとしても過去の実績は十分なクラブの伝説とも言えるOBですが、こと現在のクラブ下部組織における状況を熟知しているか?という点では、アンドレス・リリーニに遠く及ばないでしょう。加えて世界各国のTOPクラブにおいて、指導者としてのキャリアを持っています。南米ではスペイン語が公用語ですが、ロシアではおそrく母国語もしくは英語でコミュニケーションを図ったでしょうし、ロッカールームにおける試合前の選手たちへのアドバイスや選手交代でベンチへ戻る選手たちへの対応を見ていると、非常に頭が良い方なんだろうなという印象を強く受けます。
 

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もう1つ忘れてはならないのが、彼の右腕とも言える助監督を務めるアンダー20監督であるイスラエル・ロペスです。
 

 

 

※イスラエル・ロペス助監督のキャリアについて
1974年9月29日メキシコシティ生まれの46歳。1993〜1994年シーズンにPUMASのTOPチームデビュー。2001年までに238試合12得点のミッドフィルダーとして活躍。2012年に選手引退するまでにCDグアダラハラやデポルティーボ・トルーカ(2002、2005、2008年前期ステージでそれぞれリーグ優勝)、クルス・アスルなどに所属する一方で、メキシコA代表としても2000〜2007年までに26試合に出場。
 
自分が初めてメキシコへ来て3年を過ごした際に、確かにデビューしたばかりの彼をオリンピック・スタジアムにおける試合で見た記憶があります。今シーズンのリギージャ(プレーオフ)でPUMASがどういう結果に終わるか?分かりませんが、とにかくこれまでの先入観だとか冷静な分析などを一度リセットして応援していきたいと思います。