終始試合を支配されたPUMASは、オリンピック・スタジアムでスコアレスドロー
CFアトラスが優位だったがスコアボードは動かず、PUMASはホームでスコアレスドロー。 CFアトラスは今シーズンの初めて勝ち点を獲得
今シーズンのPUMASは、苦しみ続けている。昨シーズンのメキシコサッカー1部リーグ準優勝チームは、 今シーズン最下位位のCFアトラスに対して力強さを欠き、スコアレスドローに留まった。攻撃する機会がほとんどなかったPUMASは、自陣から出ることはほとんどできず、ゲームの大部分で優れているように見えたCFアトラスに対してスペースを見つけられずに終わった。前節ケレタロFCに敗れた後、再び連勝街道に戻るために、より戦いやすい試合になるように見えたが、実際にはそうではなかった。PUMASは怪我などで主力選手5人を欠き、ほとんどゴールチャンスを作り出せず、現在脆弱な状態にあることを明らかにし、フアン・イグナシオ・ディネンノのようなゴールゲッターが不足していることを示したため、彼の復帰は少しでも早くしなければならない。
そのディネンノが回復するまでの間、PUMASは今シーズン新補強選手:ガブリエル・トーレスのチーム合流を待っている。パナマ国籍のストライカーは、カルロス・ゴンザレスがUANLティグレスへ移籍し、フアン・イグナシオの負傷によってより多くのフォワードを必要とするチームの必要性のため、この試合が始まる前に公式にチーム加入が発表された。就労ビザを取得するには一度メキシコの国外へ出なければならないので、少しでも早くチームへ合流するためにガブリエル・トーレスはグアテマラへ移動した。試合は非常に長い時間に渡って膠着状態となり、エリアを離れることができなかったPUMASにとって複雑なものとなった。一方、最初にボールを支配したのはCFアトラスであったが、アルフレード・タラベラの守るゴールを脅かすことが出来ず、再び守護神の存在をクローズアップさせた。
攻撃の主導権を握ったCFアトラスは、前半8分10分後、ペナルティーエリア右隅からアンヘル・マルケスがロングシュートを放ったが、経験豊富なアルフレード・タラベラはこれを辛うじてコーナーキックへ逃れた。さらに数分後、自陣からビルドアップをミスしたディフェンダー陣はレナト・イバーラへボールをプレゼントしてしまい窮地に陥ったが、センタリングを受けたミルトン・カラグリオがシュートをミスしたため、難を逃れた。ハーフタイム前に、相手ゴールキーパー:カミロ・バルガスからのロングフィードから左サイドへ展開したCFアトラスは、右サイドでボールを待っていたレナト・イバーラがヘディングシュートを放ったが、ボールはゴールマウス左へ逸れていった。
後半に入ってもCFアトラスはボール支配率の優位性を維持したが、それでもゴールを奪うことはできなかった。PUMASが唯一特典チャンスらしいチャンスを作ったのは後半33分、右サイドでファールを受けたセットプレーからセンタリングのリバウンドボールをペナルティーエリア内でフリーになっていたファン・パブロ・ビゴンがバイシクルシュートを放ったが、ボールはゴールバーの上を越えていった。試合に大きな変化はないまま、PUMASはホームゲームで勝ち点3を挙げることが出来なかった。 対するCFアトラスは勝利してもおかしくない試合運びをしたものの、このトーナメントで初めて勝ち点1を挙げるに留まった。