クラブ・レオンはPUMASを破り、オリンピック・スタジアムにおける無敗記録を止める
アンヘル・メナが今シーズン初得点を挙げ、クラブ・レオンは白星街道へ戻る。PUMASは相変わらず無得点のまま、総合順位表の下位に留まる
PUMASが、昨シーズンの出来から非常に遠いことは明らかだ。対クラブ・レオン戦を1−0で敗北し、1か月以上試合に出場していなかったフアン・イグナシオ・ディネンノが漸く復帰したにもかかわらず、チームは未だに得点力不足が残っていることに加えて、悪いイメージが続いていることを明らかにした。両チームともにピッチにおける活躍が期待された試合で、連敗したスランプから脱出し、再び勝利を納めたのはクラブ・レオンだった。PUMASは、これで3連敗。加えて5試合連続で、無得点のままだ。それだけではなく昨年2月23日の対モナルカス・モレリア戦以来、昨シーズンのリギージャ(プレーオフ)決勝で1−1だった対クラブ・レオン戦を含む15試合、オリンピック・スタジアムにおけるPUMASの無敗の記録は終わった。
終始押し気味だったクラブ・レオンが、アルフレード・タラベラによる堅守の前に時に停滞気味だった試合に終止符を打ったのは、アンヘル・メナの今シーズン初ゴールだった。またこの試合が両チームにとって現在最高の出来にほど遠く、リギージャ(プレーオフ)進出圏内に戻るためには早急にリズムを取り戻す必要が明白であることを警告したとも言える。クラブ・レオンとPUMASは、このトーナメントで立ち往生している。 昨シーズンのメキシコ・サッカー1部リーグ王者と準優勝チームは昨シーズンに示したレベルが程遠く、前者はこの試合の結果漸くリギージャ(プレーオフ)進出圏内である総合順位表の第12位へ到達。PUMASに至っては、全18チーム中第16位という有様だ。
クラブ・レオンのボール支配率が60%であったにもかかわらず、試合を確立することができず、真の得点機会を創出出来なかったという点で、それは不規則な試合だった。 レオンが最も得点に近かったのは前半22分、アンヘル・メナが放ったシュートがゴールマウスから対角線上へ外れた時であった。PUMASもまたその出来が不安定に見え、ボール支配率を得るのに苦労した。前半31分に漸く反撃に出たのは、ヘスス・リバスによる右サイドからのスローインをガブリエル・トレースがペナルティーエリア内でポスト役となり、ファン・パブロ・ビゴンへ折り返したボールをシュートした時であった。その後前半41分には、同じく右サイドからカルロス・グティエレスによるセンタリングをガブリエル・トーレスが中央でヘディングで合わせたが、相手ゴールキーパーの真上を擦り抜けていった。この時点ではPUMASが押し気味であったが、得点を挙げるまでには至らなかった。
後半に入ってクラブ・レオンはアグレッシブさを増し、アルフレード・タラベラが守るゴールへ猛攻を加えた。後半20分にはジャン・ダビド・メネセスがペナルティーエリア手前から右サイドにいたジャイロ・モレノへ叩いたボールをワントラップしてシュートしたが、キーパー正面を突いた。そしてその3分後、再びメネセスが今度は中央を抜け出したアンヘル・メナへスルーパス。これをキーパーと1対1になったところをループシュートで冷静に決めた。
PUMASもその後、後半27分に右サイドからカルロス・グティエレスによるセンタリングをファン・パブロ・ビゴンがヘディングで合わせたが、惜しくもゴールのニアポスト直撃。クラブ・レオンがボールを支配している間、PUMASは中盤でボールを動かすのに苦労し続けたが、それ以上のチャンスを作ることは出来なかった。試合は終了しPUMASは未だに総合順位表の下位に留まったが、クラブ・レオンはそれまでの悪夢を振り払うことができ、今シーズンの昨シーズンと比較して悪い出来ながらも今後に役立つ重要な勝利を収めた。