Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

2021年グリッタ前期ステージ プレシーズンマッチ 裏話

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2020年1月26日のメキシコリーグ2020年後期 第3節 UNAM 1-0 Monterrey以来、実に1年半ぶりにPUMASの試合を見に、今現在住んでいるグァナファト州のイラプアト市から約140km離れた隣のミチョアカン州にあるモレーロス・スタジアムまで行ってきました。このスタジアムを訪れるのは、2019年8月以来の約2年ぶりでした。その間チームはメキシコサッカー2部リーグに降格してしまいましたが、それにはいろいろ訳があってチームそのものは現在のマサトランFCとして存続しており、言わばメキシコサッカー1部リーグのフランチャイズを新チームへ売却した形に。今シーズンの新補強選手であるエフライン・ベラルデはそこから里帰りしたことになり、今回の親善試合は故郷に錦を飾ったことになりました。

 

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今回は未だコロナ禍であるので、観客も人数が制限された形で行われました。よって、少々贅沢をしてVIPエリアで観戦することに。中にテレビ観戦するエリアや軽食コーナーなどもあり、なかなか快適でした。さてこの試合、1つの疑問を持って臨みました。それは5人の新補強選手たちのプレーぶりはもちろんのこと、一体この新チームになって誰がキャプテンマークを巻くのか?という点でした。とういのも、この試合の直前になってファン・パブロ・ビゴンが急遽UANLティグレスへ移籍することになったからです。そしてPUMASの主将を務めるというのは、基本的に下部組織出身選手であるか、もしくはプレーぶりから誰が見ても相応しい選手しか務まらないからです。

 

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話を試合の方へ戻すと、まず正ゴールキーパーであるアルフレード・タラベラはメキシコサッカーA代表戦に招集されて、今回は不参加。また両センターバックのレギュラーである2人、ホアン・バスケスは東京オリンピックのメキシコサッカー五輪代表として招集されており、またニコラス・フレイレは負傷で欠場(開幕戦に間に合うか?は、未定とのこと)で、守備陣に関しては下部組織出身の若手選手たちのみで形成されていました。よって1失点で済んだのは、見方によっては上出来であったかも知れません。

 

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結局この試合キャプテンマークを巻いたのは、アラン・モソでした。結果的に2人の新補強選手が得点を決めましたが、一番そのプレーぶりで目を引いたのはワシントン・コロソでした。1対1の強さもさることながら、周りの選手たちの動きをよく見ているなというのが率直な印象。3点目も彼のインターセプトから一旦ボールをチームメイトに渡して、流れを落ち着かせてから最後は自身がフリーになったところを冷静に得点。ただこの試合ほぼ全ての得点に絡んだという意味で、攻撃陣の中心となったのはファン・ディネンノでした。個人的には、彼がキャプテンマークを巻いても良いんじゃないか?と思っていたぐらい。相手チームが2部リーグ、さらにプレシーズン中ということもあり、試合の結果をそのまま鵜呑みには出来ませんが、逆に言えばまだまだ伸びしろたっぷりとも言えます。ただし昨シーズン以前からずっと課題となっているサイドバックからのフォワードへのセンタリング供給という点では、まだまだ解決出来ていないなと思います。1部リーグのチーム相手では、そこがキーポイントとなるのは間違いないでしょう。

 

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最後に前述のファン・パブロ・ビゴンを売却したお金でもう1人の補強選手獲得という噂が上がっているのは、かつてCFパチューカからプレミアリーグ移籍。そしてUANLティグレスへ戻って、現在はトルコサッカー1部リーグのフェネルバフチェSKでプレーをするエクアドル代表:エネル・バレンシアです。先日までブラジルで行われているコパアメリカで予選リーグを突破したものの、決勝トーナメントの初戦である準々決勝でアルゼンチン代表に3−0で負けて敗退。いよいよ移籍交渉が本格化するという見通しですが、彼が仮に本当に移籍してきたら今シーズンはかなり面白いことになるだろうと思います。