PUMASは目を覚まさず、メキシコサッカー1部リーグ第4節においてケレタロFCにスコアレスドロー
PUMASはオリンピック・スタジアムにおいてケレタロFCにスコアレスドロー、攻撃の手立てを創れず苦しみ、勝てないプレッシャーはさらに大きくなる
PUMASは目を覚まさず、引き続き無気力で、チームプレイにおいても個人技においてもほんの少ししか力を発揮できないので試合開始から苦しむチームである。そして今シーズンは、得点機会を創るために非常に手数を要するチームにとって苦痛になりつつある。ここ数試合の傾向は、引き続き同じである。つまり、不安がその要因であることに気付き始めたが、チームは勝ちたいがそれが出来ない、チームのアクションがコーチングスタッフや彼ら自身が期待するトーンに達しない場合も少なくない。PUMASの願いはポジティブなアクションに反映されておらず、ゴール前で得点チャンスを創る道筋を見つけることが出来ない。アンドレス・リリーニ監督は彼らを奮起させるが、その創造性に火を付けるような選手は現れない。チームに個々のプレーが欠けていたり、オプションを創ることが減少している時、勝つ可能性が低くなるというのが、今のPUMASに起きている現象だ。
チームが財政的に限界を持って追求しているのは事実だが、クリスティアン・バトッキオやワシントン・コロソらのような新補強選手たちが未だに適応していない今、それが彼らにとってより決定的な重みを持っている。例えばアラン・モソがペナルティーエリアに侵入しても、相手チームの守備陣がそれを良いスライディングで止めてしまう。PUMASが序盤に試合の主導権を握ろうとした時、ほんの少しの警告があった。それはPUMASのディフェンダー:ホセ・ガリンドがケビン・ラミレスをペナルティーエリア右サイド手前で押し倒してしまい、主審のオスカル・メヒアがペナルティーキックを宣告した時だった。しかしそのプレーはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でレビューをされ、エリアの外で押し倒したとしてその判定は撤回された。
PUMASはその後も反撃を試みず、そういった意思を示さなかった。唯一のチャンスは、ゴール間のエリア左サイドで相手ディフェンダーと1対1からセバスチャン・サウセドがフェイントで交わして、中央へカットインしながら放ったシュートが、惜しくもゴールポストを直撃して逸れていった場面だけだった。アンドレス・リリーニは空を見上げて嘆き、無人のスタジアムに向かってその運の悪さを神に助けを縋った。ケレタロFCの応酬は、その後すぐニコラス・ソサがゴール前のセンタリングをマークに付いていたディフェンダーを交わし、ヘディングシュートを放った場面であった。惜しくもそのボールは、ゴール脇を逸れていった。
後半に入っても、彼らのプレーは良くならないままだった。試合に負けるのではないかと恐れる両チームは、守備面に多くの注意を払っていた。 ケレタロFCは幾つかのチャンスを得たものの、その攻撃は幸運の女神に見放された。PUMASが攻撃のオプションが中盤で作れないまま、その存在感はますます希薄になっていった。そして彼らにとっての運も、神に見放された。例えば後半42分、途中出場したガブリエル・トーレスが、同じく途中交代で出場したマルコ・ガルシアによるスルーパスからペナルティーエリア内へ侵入し、相手ゴールキーパー:ワシントン・アギーレの飛び出したところをシュートしたものの、ボールはクロスバーに直撃して逸れていったのだ。その後ファビオ・アルバレスが相手選手に危険行為を働いたとして一発退場処分を受け、アラン・モソがセンタリングしたボールをディフェンダーのホセ・ガリンドがヘディングシュート。しかしこれもまたアギーレがパンチングで防がれた。PUMASは早急に目覚めなければならない。何故ならば、もしそうしないとトーナメントはこのまま終わってしまうからだ。