PUMASがプエブラFCを倒し、2021年前期ステージの初勝利を挙げる
PUMASが総合順位表の最下位を脱出、ワシントン・コロソとファン・イグナシオ・ディネンノの得点で今シーズン初勝利
PUMASがついにそのハート、闘志、そしてスピリットをあらわにした。メキシコシティの高地が災いとなったのか?数分間は試合を作ったものの、得点を決めるオプションを欠き試合を通して謙虚だったプエブラFCに対して2-0で制し、PUMASはようやくその息を吹き返した。試合の得点は後半28分のワシントン・コロソ、そして35分にもコロソが左サイドを突破した際に倒され、そのペナルティーキックをファン・ディネンノがこれをど真ん中に豪快に決めた。この結果PUMASは勝ち点5となり総合順位表の最下位をファレスFCへ受け渡し、第14位へと浮上。さらにここ最近の22試合で3つ目の勝利となった。
この値千金の勝利で間違いなくアンドレス・リリーニ監督は続投、チームは翌週末にデポルティーボ・トルーカをアウェーで訪れる。対するプエブラFCはホームでケレタロFCを迎え撃ち、今シーズン初白星を狙う。この敗戦で勝ち点3の総合順位表の第16位まで転落した。気分が滅入っているアンドレス・リリーニ監督は、相手チームのシュートが数センチで逸れるのを見ながら、冷や汗をかかされた。前半27分、マクシミリアーノ・アラウホが左サイドを突破し上げたセンタリングを、フェルナンド・アリステギエタがシュート。対峙するゴールキーパー:アルフレード・タラベラがスライディングでこれを阻止せんとするところを、ボールはギリギリですり抜けていった。PUMASは勝利の女神に微笑まれた。
PUMASがボールを支配していたが、プエブラFCは明らかな得点チャンスを2つ創出した。その間、PUMASはアントニー・シルバのゴールに襲い掛かった。セバスティアン・サウセドによる、まるで映画のベスト・キッドばりのダイレクトボレーシュートは、相手ゴールキーパーの正面を突いた。アルフレド・タラヴェラは、マクシミリアーノ・アラウホとの1対1をペナルティーエリアの外でスライディングで阻止。イエローカードを貰う始末であった。
後半に入って開始3分後に、PUMASは絶好の先制チャンスを逃す。レオネル・ロペスによるペナルティーエリアのすぐそばからのフリーキックは、ゴールマウスの左側へ吸い込まれそうになった。しかしこれをアントニー・シルバがパンチングで弾く。このこぼれ球をゴール前で完全にフリーになっていたガブリエル・トーレスが押し込むだけかと思われたヘディングをこともあろうか、ゴールバー上へ外してしまう。これにはアンドレス・リリーニは、天を仰ぐばかりであった。
プエブラFCの反撃は、この後すぐクリスティアン・タボがロングパスからペナルティーエリアへ侵入。放ったシュートはゴールキーパー:アルフレード・タラベラが見送るしかなかったものの、ゴールマウス左サイドを掠めていった。時間が経過するにつれて、PUMASはプレッシャーをかけ始めた。 フアン・ディネンノはペナルティーエリア内で相手ディフェンダーを背にしながら、反転して鋭いシュートを放ったが、シルバのパンチングでこれを弾いてボールはゴール脇を逸れていった。
後半28分、途中出場して数分しか経過していなかったワシントン・コロソは、その自身のスピードとスキルを活かし、相手ペナルティーエリアへ侵入。ジョージ・コラルのマンマークを剥がすと、鋭いシュートを放ち先制。ベンチは総立ちとなって、そのプレーに酔いしれた。
後半35分、今度はまたもやコロソが左サイドをドリブル突破し、相手ディフェンダーによるファールをペナルティーエリア内で誘発。主審は最初このプレーに対して笛を吹かなかったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のレビューした結果、ペナルティーキックを宣告。これを9試合(計939分間、昨シーズン第13節の対CFパチューカ戦以来)無得点であったファン・ディネンノが、ゴールのど真ん中へ豪快に決め、その苦しかった長い時間から解放されたゴールパフォーマンスを見せた。これでPUMASは今シーズンの初勝利で勝ち点3を挙げ、総合順位表の最下位から脱出。さらには、崖っぷちだった監督の進退も救ったのだった。