Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージを振り返って

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以前の日記でも書きましたが、個人的な人生の状況とPUMASの成績がまるでリンクしているかのようだという点について、改めて記してみます。

 

過去2013年前期ステージにおけるPUMASの成績は、おそらくクラブ創設以来最悪の1勝8敗7分け(勝ち点10)という酷いものでした。当時自分は約20年ぶりにメキシコへ渡り、以前は親の会社が海外研修という名目で、アパート代から通勤車にわたるまで全て会社負担という20代前半の若者にとって、破格の待遇であったのと正反対でメキシコシティ国際空港の駐車場でピストル強盗に遭い所持していた現金約5000ドルを奪われ、一文無しとなって路頭に彷徨っていた際に、現在の里親と偶然出会いアグアスカリエンテスの日系企業で通訳として従事するまでの間、居候として1年半お世話になったというものです。

 

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そして今回2021年前期ステージにおけるPUMASの成績は、5勝6敗6分け(勝ち点21、最初の11節までは、1勝5敗5分け)というここ数年で最も酷いものでした。自分はアグアスカリエンテスの日系企業で仕事をしていて、コロナ禍などの理由で会社の業績がおかしくなり最終的に解雇され、たまたま運良くメキシコシティの某企業で営業として仮採用されて、再び念願のメキシコシティにおける生活か出来るか?と思いきや、試用期間中にまたもや解雇されどうなることやらと思っていたところ、たまたま問い合わせのあった某日系企業から通訳として従事しないか?ということで、現在のイラプアトに移住して半年が経過しようとしております。

 

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もしかしたらこのチームのサッカーでリーグ優勝してしまうかもしれないというところまで行った2020年前期ステージにおけるPUMASの成績は、7勝1敗8分け(勝ち点29)という一見数字だけを見たらケチのつけようがないものでしたが、個人的に近年最もリーグ優勝に相応しいと思った2015年前期ステージにおけるPUMASの成績は、11勝4敗2分け(勝ち点35)と決定的に違うのは、オリンピック・スタジアムにおけるホームゲームは3度目のリーグ優勝を果たした1990-91年シーズンの無失点記録578分(約6試合半)に対して、540分(ちょうど6試合)無失点であったこと。シーズンの総得点が4度目のリーグ優勝を果たした2004年後期ステージの計42点に対して、30得点であったこと。最後に総勝ち点が7度目のリーグ優勝を果たした2011年後期ステージの勝ち点38に対して、勝ち点29であったことで分かるように、両センターバックを中心とした守備陣の鉄壁さをベースにして、両サイドからのサイドバックによる崩しが完璧であり、なおかつセンターフォワードが俊敏なタイプとヘディングで点の取れる2枚という非常に整ったものでしたが、常々この日記にも書いてきた通り、ホアン・バスケスがイタリアのセリエAへ移籍した後に後釜がなかなか補充されず(今シーズンはメキシコサッカー2部リーグのPUMASタバスコから昇格されたアルトゥーロ・オルティスが、漸く定着してきたように思える)、攻撃の軸である両サイドバックが最後に在籍していたパブロ・バレーラが去った後に同じく補充されず(今シーズンはアラン・モソが1人で孤軍奮闘しているなか、昨シーズンに漸くまともになってきたカルロス・グィティレスが今シーズン開幕前に負傷離脱)、極めつけは漸く揃ったと思われたセンターフォワードが同じく昨年末にカルロス・ゴンザレスを売却してしまい、ファン・ディネンノ1人になってしまったことが、それぞれ上げられます。

 

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クラブにはクラブの経営状況であったり様々な理由があるのでしょうが、応援しているサポーターにとっては見守ることしか出来ないのが現実であって、これまでこのブログを更新し続けることに対して、チームが容易く負けてしまうのを見て何度も心が折れそうになったことは事実です。そして何よりも自分が日本からメキシコへ完全に移住した最大の目的は、PUMASの8度目のリーグ優勝をする際に、実際にスタジアムでその瞬間を味わうというものですが、こうまでも長い期間待たなければならない、もしくはそれまでに見るたびにその不甲斐ない試合ぶりを見て腹を立てることは、果たして自分が望んでいることなのか?という疑問を抱えながらかれこれ4年が経とうとしている今、生涯この国で生きていくためにはどうしても家族を持つ必要があると強く思うようになりました。それまで実際に会うまでに約3ヶ月メッセージを通して会話して、先日初めて実際に会った女性がいます。会う前から連れ子が2人(8歳と6歳の男の子)がいるのを承知で、ゆくゆくは一緒に住みたいと話をして今週末に彼女が働きながら子供を育てている隣町(サラマンカ)へ、物件の下見に一緒に行く予定です。このまま引き続きうまく付き合って行けるどうかは分かりませんが、何とかしてそうなれば良いなと思う今日この頃です。

 

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