PUMASとクラブ・アメリカによる準々決勝の1stレグは、スコアレスドローに終わる
PUMASとクラブ・アメリカはお互いに決め手に欠き、その決着はアステカ・スタジアムで行われる2ndで付けられることに

強力なディフェンスラインとイゴール・メリタオのプレーがオフサイドの判定になったことで、PUMASとクラブ・アメリカによる準々決勝の1stレグは、スコアレスドローに終わった。クラブ・アメリカはオリンピック・スタジアムで失点をしないで、ホームであるアステカ・スタジアムでこの準々決勝の決着を付けるという考え方で、試合のキックオフから終始自陣に引いて守った。
試合の前半は活気がなく、彩りを添えたのはPUMASのサポーターだけで、通路まで立ち見客がいたため収容人数オーバー(スタジアムによる公表では42,784人、ただしセキュリティーゾーンには観客は入場せず)するほどであったが、アウェーサポーターとは完全に隔離されていたためお互いのチームを応援する妨げにはならなかった。後半に入っても試合の構図は変わらず、クラブ・アメリカは自陣奥に陣取って、時間の経過とともにそのスコアレスドローに満足しているかのようであった。

サンティアゴ・ソラーリ監督のディフェンスシステムにより、クラブ・アメリカは1TOPのフェデリコ・ビニャスによる攻撃を仕掛けるだけだった。そのため得点チャンスは、PUMASのゴールキーパー:アルフレード・タラベラがボールをクリアするのみであった。
そのクラブ・アメリカとは異なり、PUMASは何度も先制しようと試みたが、相手ディフェンスにその攻撃を封印され、ペナルティ・エリアに収めることができるボールはほとんどなく、ジオゴ・デ・オリヴェイラによるヘディングとフアン・ディネンノのシュートは相手ゴールキーパーのギジェルモ・オチョアによって難なく抑えられた。
後半残り数分という局面でイゴール・メリタオがギジェルモ・オチョアが守るゴールにボールを押し込んだ後、一時はPUMASのサポーターが喜びのあまり客席から喜び勇んでその感情を爆発させたが、主審:ペレス・ドゥランによるオフサイドの判定の笛が響き渡った後にその歓声は沈黙へと変わった。
この試合の決着は、アステカ・スタジアムにおいて間違いなく感動的な試合によって付けられることになった。首都ダービーマッチのセカンドラウンドは土曜日の午後7時にキックオフされ、2021年前期ステージ最初の準決勝進出チームが決まる。