Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ後期 第2節 裏話

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まずは遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。

当ブログも今年で8年目の更新となり、いろいろ思わせられることもありますが、自分がメキシコで生活をしている最大の目的は『PUMASが自分の目の前で、メキシコサッカー1部リーグ優勝を飾るのを見ること』であるので、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

 

個人的に昨年の11月、12月には色々なことがあり、それに翻弄されていたこともあって、本来のメリークリスマスや謹賀新年などの更新が滞ってしまいました。まずは11月まで勤務していた日系企業で半年間の試用期間満了に伴い、継続雇用をされなかったため、急遽就職活動を再開し、無職である期間をなるべく短くしようとしていたところ、それまで勤務していた会社の駐在員の方のご厚意で、懇意にされている某日系企業社長様へ働き掛けて下さり、何とかそのまま引き続き仕事をさせて頂けるようになりました。

 

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次にその現在勤務している会社の駐在員の方々がメキシコシティを年末年始に観光をされたいということで、31日にバンで移動→2泊3日で郊外のピラミッドとセントロ(中心地)歴史地区などをご案内、ホテル宿泊費や食事はすべて先方様持ちという願ってもいない形で里帰りをして、合間を縫って里親にも半年ぶりに会ってきました。あいにく初日の夕食をしたレストランで普段全く飲まないお酒を頂き(3人で赤ワイン約2本ほど)、急に酔いが回って気分が悪くなり、トイレへ行こうとした際にレストラン入口の段差で躓き、眼鏡を割ったはずみに右眼まぶたに8針を縫う怪我をしてしまいました。

 

レストランの店員が早急な対応をしてくださり、数分後には救急車が来て隣のローマ地区にある救急病院へ搬送。あっという間に手術を終え、トンだ年越しとなりました。大変恐縮なことに、その駐在員の方々が搬送費用から病院費用をすべてお支払いいただき、翌週には会社の医務室で抜糸をしてもらって、今では何事もなかったかのように日々を過ごしております。ただ里親には「何をしてるの?」と苦言を呈されました。お年玉として、眼に当てるガーゼとそれを貼り付けるテープを薬局で買って来てもらいました。

 

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昨日52回目の誕生日を迎えたのですが、真っ先にメッセージをくれたのもまた里親でした。まだ勤務して3ヶ月目の職場ですが、同僚のメキシコ人たちからはデスクを飾ってもらったり、バースデーケーキを用意してもらったり、改めてこの国で外国人として生活をさせてもらっているという意識を強く受けました。こうして無事に毎日を生活出来るのも、すべて彼らのおかげであり、こういう国民性だからこそ2度目に来た時には半信半疑だったのに里親やその家族、仲間たちの存在があってこそ、3度目となる今回は永住するつもりで来たんだなと改めて思わされました。

 

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話は本題に戻って今シーズンのPUMASですが、ここ10年で最も素晴らしい開幕ダッシュを飾りました。第1節はホーム開幕戦のオリンピック・スタジアムにおける対デポルティーボ・トルーカ戦でしたが、相手チームがコロナウイルス感染者多数で5-0の圧勝(ちなみにデポルティーボ・トルーカは次節のホーム、ネメシオ・ディエス・スタジアムで行われた対サントス・ラグーナ戦は2-1で勝利)。続く第2節は前節アウェーで対CFモンテレイ戦をスコアレスドローだったケレタロFCのホームで、試合開始数分後に先制されながらもハーフタイム前には逆転。後半は実質9人で戦いながらも、追加点を挙げて1-3で連勝。

 

ここまでは出来過ぎぐらいの結果ではありますが、昨シーズンのレペチャヘ(敗者復活戦)→リギージャ(プレーオフ)へ至る流れをそのまま継承したチームの勢いを感じ、エースストライカー:ファン・ディネンノや不動のセンターバック:ニコラス・フレイレを欠きながら、代わりに出場した選手たちが普段以上のパフォーマンスで快進撃を続けています。心配なのは、前節2点目を挙げたマルコ・ガルシアが骨折の疑いで全治予想約3ヶ月と戦列離脱、アラン・モソが一発退場で次節出場停止、エフライン・ベラルデが途中退場と前述のレギュラー選手たちがいつ戻ってくるのか?を含めて、非常に不透明な先行きが想定されます。

 

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ただ昨シーズン改めて思わされたのは、この現チーム監督であるアンドレス・リリーニは本当に凄いというひと言です。最初のシーズンでいきなりリーグ準優勝、翌シーズンには主要選手たちが移籍してしまった影響もありリギージャ進出を逃しましたが、昨シーズンにはその影響が残っている中、開幕ダッシュに失敗。このままではレペチャヘ進出もどうか?という状況で、ホームで前リーグ王者:クルス・アスル相手に1-3と前半を折り返しながら、最終的に4-3と勝利。勢いそのままにレペチャヘでは、デポルティーボ・トルーカ相手にアウェーで完封。リギージャ初戦ではレギュラーシーズン首位のクラブ・アメリカ相手に同じくアウェーで完勝。リギージャ準決勝では、その後リーグ優勝を飾るCFアトラス相手にホームで1-0と敗れながらも、アウェーで0-1と勝利。総合順位表の順位差で惜しくも決勝進出はなりませんでしたが、アディショナルタイムペナルティーキックの判定を得ていればというところまで相手を追い詰めました。

 

よってどんな困難な状況であっても、この監督を信じてシーズン最後まで見届けようという気持ちを改めて強く持ちました。本来であれば、これなら今シーズンこそはいよいよレギュラーシーズンを終始優位に進めて、昨シーズンに苦汁を舐めさせられた2ndレグをホームで迎えられる総合順位表第4位以内をキープして、あわよくばリギージャ決勝戦の折り返しをオリンピック・スタジアムで迎えて悲願成就というところではあるのですが、まだまだ開幕して2節が終わったばかりで、今後も悲願である8度目のリーグ優勝を夢見ながら、毎試合引き続き応援していくつもりです。