PUMASはオリンピック・スタジアムでも勝てず、マサトランFCと順延試合で引き分ける
オリンピック・スタジアムでは、すでに警報が鳴っている。つまりPUMASは、ケレタロFC対CFアトラス戦における乱闘事件で順延した第9節の対マサトランFC戦における1−1のドローで、メキシコサッカー1部リーグにおいてここ6試合(3敗3分け)白星が無い。PUMASは後半27分若手選手:ホルヘ・ルバルカバの得点で先制したが、後半34分アルトゥーロ・オルティスがクリアしようとしたボールを自陣ゴールへ入れてしまった。PUMAS同様、マサトランFCもまた6試合連続で白星が無く、最後に勝ち点3を挙げたのは後期ステージ第2節順延分の対クラブ・アメリカ戦であり、PUMASは第5節の対クラブ・レオン戦以来である。この後次節PUMASはアウェーでFCファレス戦、一方でマサトランFCは同様にアウェーでアトレティコ・サン・ルイスを訪れる。
マサトランFCのゴールキーパー:ニコラス・ビコニスは数々のファインセーブで、ハーフタイムを迎える前に試合の主役として存在感を示した。彼は前半終了間際にジョゼ・ロジェーリオによる至近距離からの鋭いシュートをストイックに弾き、コーナーキックへ逃れた。PUMASはいつものようにアラン・モソとヘロニモ・ロドリゲスによって左右サイドから相手チームを圧倒しようと試みたが、ペナルティーエリア中央でそのセンタリングを待っていたファン・ディネンノが他のチームメイトへヘディングでボールを落としてゴールを狙おうとする狙いが明らかであったので、マサトランFCの守備陣に良く抑えられ全てのセンタリングはことごとくカットされた。これに対してマサトランFCは1度も反撃して相手ゴールへ脅威を与えるチャンスが無かった。
後半に入ってPUMASは相手チームが攻撃することをほぼ諦め気味であったことを利用して、これまで5試合連続で未勝利という悪循環を断ち切る為に全てのラインからゴールを狙った。後半8分、幾つかのリバウンドのこぼれ球をジョゼ・ロジェーリオが左足によるシュートを放ったが、相手ディフェンダー:カルロス・バルガスが辛うじてヘディングで触ったため、惜しくもボールはゴールを逸れてコーナーキックへと逃れた。後半15分にはヘロニモ・ロドリゲスに代わって途中出場したホルヘ・ルバルカバが左サイドから中央へ折り返そうしたボールをカルロス・バルガスがインターセプトし、これを前線で1人待っていたニコラス・ベネデッティへロングフィード。最後はゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスとの1対1からゴールへ押し込んだが、これはオフサイドの判定でノーゴールとなった。
PUMASの先制点は自陣でクリアしたボールをオフサイドトラップをくぐり抜けたネストル・ビドリオがオーバーヘッドキックで放ったシュートが惜しくもゴール左ポストへ直撃するというピンチを切り抜けた後半27分、後方からのビルドアップから右サイドのアラン・モソが一度ハーフライン辺りにいたファビオ・アルバレスへ折り返し、相手ディフェンダーとの一瞬の間合いをからオフサイドギリギリで抜け出したホルヘ・ルバルカバが、そのまま押し込んでシュート。
しかしその喜びも束の間、後半33分左サイドのコーナーキックをパンチングでフリオ・ゴンザレスが弾いたボールを右サイドで拾ったマルコ・ファビアンがアラン・モソのマークを振り切って、そのままペナルティーエリア中央へセンタリングしたボールをアルトゥーロ・オルティスが差し出した左足が不運にも自陣ゴールへ押し込んでしまい、同点に追い付かれた。こうして2022年後期ステージにおけるPUMASの未勝利は、6試合連続という結果に終わった。