Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

CONCACAFチャンピオンズリーグ 決勝 1st.レグ UNAM 2-2 Seattle Sounders FC

 

試合の決着は、全てシアトルで決まる!PUMASはCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝1stレグにおいてアドバンテージを手放す

 

 

お祭りは悲劇に変わった。 PUMASはそれをコントロールし、フアン・イグナシオ・ディネンノの2得点が彼をトーナメント得点王タイトルに導いたが、守備のミスは彼に多大な犠牲を払うことになった。 セバスチャン・サウセドとエフライン・ベラルデによるファールで課された2本のペナルティーキックにより、アドバンテージは無くなり、最終的に2-2のドローになった。ニコラス・ロデイロはシアトル・サウンダースFCのペナルティーキッカーであった。彼の左足は、チームを犠牲者から決勝戦の大本命へと変えた。そして今、試合の決着は全てシアトルで決まる。

 

 

どんな選手でも、決勝戦で負けたくない。スタジアムの雰囲気は完全にお祭り騒ぎで、オリンピック・スタジアムはかつて無かったぐらいに揺れた。試合開始前に降り出した雨もまた、止まなかった。メキシコシティは試合中、激しい水滴に見舞われた。試合前の欠場者予想における疑惑は、消え去った。ピッチの中盤にはレオネル・ロペスが君臨し、ファン・ディネンノは攻撃陣の中で一際輝きを放った。

 

 

サポーターたちは、ビッグプレーを熱望していた。ジオゴ・デ・オリヴェイラとアラン・モソによるドリブル突破は、スタンドの歓声を呼んだ。PUMASはホームゲームで試合の主導権を握った。シアトル・サウンダースFCは最初の数分間、耐えに耐えた。

 

 

まずはニコラス・フレイレによるオーバーヘッドキックとエフライン・ベラルデの山なりのシュートが警告の兆候であった。シアトル・サウンダースFCによる生ぬるい反撃は、かつてメキシコサッカー1部リーグでプレーをしていたラウール・マリオ・ルイディアスによるものだった。クリスチャン・ロルダンもまた反撃に加わったが、大した効果は無かった。

 

 

そしてついに、ジオゴ・デ・オリヴェイラによるサイドからの攻撃が結果に結び付いた。ファン・ディネンノへの左サイドからのセンタリングは、ペナルティーエリア中央で相手両センターバックの間に落ちた。スタンドの歓声は、まるでゴールが決まったかのようなものだった。ディネンノがボールを持ってペナルティーマークへ向かい、観衆はその瞬間を携帯電話に収めようとしている間、雨足もさらに強くなった。

 

 

最初のキックは、相手ゴールキーパーにファインセーブされた。しかしながらVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるレビューの結果、シアトル・サウンダースFCの選手がフライングしてエリア内に侵入したので、蹴り直しとなった。そして今度は、冷静に相手の逆を突いた。

 

 

アラン・モソが膝を抱えて倒れん込んだ時には、前半終了間際であった。モソは全力で叫び、その痛みは手に取るように分かった。アンドレス・リリーニ監督は交代せざる得ず、ヘスス・リバスをピッチへ送った。後半開始直後には、もうすでに雨は上がっていた。PUMASは開始直後からプレッシャーを掛けて、全てが機能し始めた。ハビエル・アレアガとジェイマル・ゴメスは、右サイドから駆け上がったヘスス・リバスからのセンタリングを見失い、ファン・ディネンノはその間から強烈なヘディングシュートを放った。

 

 

この追加点でスタジアムは、完全に勝利に酔った。直後にシアトル・サウンダースFCも反撃した。ペナルティーエリアに侵入したラウール・ルイディアスが一矢を報いたかに見えたそのシュートは、PUMASの守護神であるアルフレード・タラベラがニヤリと微笑みながらこれをファインセーブ。

 

 

そして後半15分、アンドレス・リリーニ監督は両サイドへ更なる攻撃を仕掛けるべく、ジオゴ・デ・オリヴェイラとジョゼ・ロジェーリオを下げて、セバスチャン・サウセドとワシントン・コロソをピッチへ送った。サウセドの最初のプレーは、ペナルティーエリア内におけるスライディングをした際に犯したハンドであった。これでシアトル・サウンダースFCがペナルティーキックを獲得。これをニコラス・ロデイロが冷静に決めて、1点差。

 

 

これで両チームともに落ち着いたかのように見えたが、後半終了間際、シアトル・サウンダースFCのブライアン・シュメッツァー監督は、ケリン・ロウを投入して4-2-3-1のフォーメーションに4−1ー4-1とした。ニコラス・ロデイロはペナルティーエリア内で、エフライン・ベラルデによるファールを受けて、このプレーもまたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるレビューの結果、ペナルティーキックに。最終的に試合は2-2の同点となり、試合の決着は、2ndレグが行われる全てシアトルで決まることとなった。