Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

【長文注意】2022年グリッタ後期ステージにおけるPUMASのフォーメーション(2)

 

今週はいよいよ、メキシコサッカー1部リーグのリギージャ(プレーオフ)決勝戦が行われます。来週に入ればプレシーズンに入り、契約更新や移籍選手たちの情報がますます沢山出てくるでしょう。それでは、先日の第2部へ参ります。

 

 

 

3月2日 第8節 対サントス・ラグーナ戦(3−2)アウェーゲーム

 

第8節もまた、通常通りの4−4−2フォーメーション。アルフレード・タラベラ、ホセ・リカルド・ガリンド、アルトゥーロ・オルティスエフライン・ベラルデ(前半45分、ホセ・アグアジョ)、アラン・モソレオネル・ロペス(前半45分、ファビオ・アルバレス)、サンティアゴ・トリゴス、ワシントン・コロソ(後半43分、オリベル・ペレス)、セバスチャン・サウセド(後半18分、オマル・イスラス)、ファン・ディネンノジョゼ・ロジェーリオ

 

以前にも書いた通り、PUMASの最も強調すべき攻撃パターンは、中盤におけるダイレクトのコンビネーションパスです。これを行うためには、レギュラー陣であるレオネル・ロペスファビオ・アルバレス、そしてがセバスチャン・サウセド揃ってピッチでプレーをしないとなりません。試合は一進一退の点の取り合いになりましたが、ハーフタイムにレオネル・ロペスファビオ・アルバレスと交代し、本来はそのポジションに2人が君臨するところにサンティアゴ・トリゴスが入り、中盤を形成出来なかったところに、最後の詰めを欠いたように思います。

 

 

CONCACAFチャンピオンズリーグ 準々決勝 1st.レグ 対ニューイングランド・レボリューション戦(3−0)アウェーゲーム(米国マサチューセッツ州)

 

この試合は、リーグ戦第2節時同様の3−5−2フォーメーション。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティス、ホセ・リカルド・ガリンド(後半28分、ワシントン・コロソ)、ファビオ・アルバレスレオネル・ロペス(後半29分、ジオゴ・デ・オリヴェイラ)、イゴール・メリタオ(後半43分、サンティアゴ・トリゴス)、ヘロニモ・ロドリゲス、アラン・モソジョゼ・ロジェーリオ(後半34分、オマル・イスラス)、ファン・ディネンノ

 

このフォーメーションの際の攻撃の特徴としては、オフェンシブハーフ(このチームの場合、イゴール・メリタオ)に相手のペナルティーエリア付近での攻撃に変化を加えることで、バイタルエリアの攻略を担い、アタッカーを最大限に活かすためのゲームメイクを行い、センターフォワードのサポートを常に意識する。また、前線のスペースへの積極的な飛び出しでゴール前での数的優位を造り出します。両サイドの中盤は、足元の技術、パス能力に優れた展開力のあるタイプ(このチームの場合、ファビオ・アルバレス)、ディフェンス能力に優れ、1対1に強いボランチタイプ(このチームの場合、レオネル・ロペス)、ドリブルが得意でサイドから中央に絞り得点を狙うタイプ、縦への突破力に優れ持久力のあるタイプなど、選手のタイプによって戦術は変化していきます。

 

守備の特徴としては、両サイドハーフの2人(このチームの場合、ヘロニモ・ロドリゲスとアラン・モソ)は攻撃的に配置しているが、局面によってはしっかりとディフェンスラインまで戻りサイドのスペースを埋めるなどカバーリングも行い、攻守を兼業するキーマンで、高い技術と豊富な運動量が必要です。ディフェンシブハーフ(このチームの場合、アルトゥーロ・オルティスとホセ・リカルド・ガリンド)は多岐にわたり仕事量、運動量が非常に多く、サイド後方とディフェンスライン前方にできてしまうスペースのカバーリング、ロングボール・クリアボールなどのルーズボールを中盤でしっかりと収め、攻撃の起点となって常にインターセプト・パスカットを狙っています。

 

この試合が始まった際には降雪で、人工芝のピッチであったこともあり、序盤は完全にニューイングランド・レボリューションのペース。後半に入ってからは多少らしさを取り戻したものの、全体的に中盤を崩されて最終ラインの空いたスペースを有効に使われた内容に終始しました。

 

 

3月12日第10節 対クルス・アスル戦(2−1)アウェーゲーム

 

この週は2試合組まれており、遠征から戻ってすぐリーグ戦。フォーメーションは、いつも通りの4−4−2へ。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスアラン・モソ、ヘロニモ・ロドリゲス、イゴール・メリタオレオネル・ロペス(後半14分、クリスティアン・バトッキオ)、ファビオ・アルバレス(前半45分、ホルヘ・ルバルカバ)、オマル・イスラス(前半45分、ジオゴ・デ・オリヴェイラ)、ファン・ディネンノジョゼ・ロジェーリオ(前半45分、アレック・アルバレス)。

 

試合は前半に先制された直後、PUMASがクルス・アスルのペナルティーエリア内における素晴らしいトライアングルパスで同点に追い付きました。アルトゥーロ・オルティスからのビルドアップを右サイドでボールを受けたアラン・モソが中央にいたレオネル・ロペスへ展開、一度ファビオ・アルバレスへ叩き、ペナルティーエリア左へドリブルで侵入しつつ、これをジョゼ・ロジェーリオレオネル・ロペスの2人が連続でヒールパスして相手守備陣を完全に崩しきり、最後は完全にフリーとなったファビオ・アルバレスがシュートを決め、あっけなく追い付きました。このプレーもまた、今シーズンのPUMASを象徴する素晴らしいものでした。

 

 

後半はクルス・アスルが主導権を握りつつも、その都度カウンターアタックで得点チャンスを量産しつつ良い流れであったが、クルス・アスルの選手交代が功を奏して最終的に2−1で敗れました。

 

 

3月16日 CONCACAFチャンピオンズリーグ 準々決勝 2nd.レグ 対ニューイングランド・レボリューション戦(3−0、PK戦4−3)ホームゲーム

 

ここも引き続き、週2試合。フォーメーションは、引き続き4−4−2。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスエフライン・ベラルデアラン・モソイゴール・メリタオレオネル・ロペスセバスチャン・サウセド(後半23分、ホルヘ・ルバルカバ)、オマル・イスラス(後半27分、ジオゴ・デ・オリヴェイラ)、ファン・ディネンノジョゼ・ロジェーリオ(後半29分、ワシントン・コロソ)。

 

今シーズンのPUMASは、メキシコリーグとCONCACAFチャンピオンズリーグの両方のトーナメントを限られた陣容で戦わざるを得ず、結果的にこの試合がシーズンのピークであったと思います。加えてせめてこの試合はPKまで持ち込まずに、90分で決着を付けて欲しかったところです。実際に試合は十分その時間があった上に、エースであるファン・ディネンノがきっちり2得点を決めるという内容でした。

 

 

3月19日 第11節 対クルブ・ネカクサ戦(1−3)ホームゲーム

 

この試合も引き続き、4−4−2のフォーメーション。フリオ・ゴンザレス(レギュラーのアルフレード・タラベラはメキシコ代表戦に招集された為、欠場)、ニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスエフライン・ベラルデアラン・モソレオネル・ロペス(後半19分、ジオゴ・デ・オリヴェイラ)、イゴール・メリタオ、ヘロニモ・ロドリゲス(前半45分、ホルヘ・ルバルカバ)、ファビオ・アルバレスファン・ディネンノジョゼ・ロジェーリオ(後半39分、オマル・イスラス)。

 

やはり週2試合のせいかホームゲームにも関わらず、この試合におけるスターティングメンバーのプレーは明らかに疲れを感じさせる内容でした。序盤こそ主導権を握り、何度か決定機を作ったものの、それを決め切れなかったところからビルドアップのミスから先制点を奪われる。追加点も守備の乱れから、ペナルティーキックを献上。そのままの流れで、相手にじっくりとカウンターのチャンスを狙われて3点目。最後に1点を返したものの、ホームゲームでこの試合内容はいただけないでしょう。

 

 

3月26日 第9節 対マサトランFC(1−1)ホームゲーム

 

この試合もまた、4−4−2のフォーメーション。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスアラン・モソ、ヘロニモ・ロドリゲス(前半45分、ホルへ・ルバルカバ)、イゴール・メリタオレオネル・ロペス(前半38分、セバスチャン・サウセド)、ファビオ・アルバレスファン・ディネンノ(後半27分、オマル・イスラス)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ、ジョゼ・ロジェーリオ

 

総合順位表の下位チームを相手に迎えた、ホームゲーム。しかし試合は両チーム共に得点が生まれないまま、後半27分にやっとホルへ・ルバルカバが先制。しかしその後、アルトゥーロ・オルティスのオウンゴールで同点に追い付かれてしまう。こういう試合をきっちりものにして、勝ち点を積み上げて行かないと最終的にリギージャ(プレーオフ)進出もまた遠ざかり、結果的にギリギリレペチャへ(敗者復活戦)へ回るという最悪の展開に。

 

 

4月2日 第12節 対FCファレス戦(0−1)アウェーゲーム

 

この試合も、引き続き4−4−2のフォーメーション。アルフレード・タラベラ、ホセ・リカルド・ガリンド、エフライン・ベラルデアラン・モソイゴール・メリタオ、サンティアゴ・トリゴス(後半20分、アルトゥーロ・オルティス)、ワシントン・コロソ(後半45分、ヘロニモ・ロドリゲス)、オマル・イスラス(後半20分、ファン・ディネンノ)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ、ジョゼ・ロジェーリオ(後半38分、ミゲル・カレオン)。

 

この辺りから、固定スターティングメンバーが先発しないようになる。例えばセンターバックのアルトゥーロ・オルティスやチームのエースであるファン・ディネンノが後半20分になってから、漸くピッチへ交代出場。相手は総合順位表の最下位であり、いかにアウェーゲームとは言え、きっちり白星を挙げなければいけない試合。しかも序盤早々から得た得点チャンスを不運にもゴールポスト直撃というところが、いかにもここまで7試合未勝利というチームの流れとも言うべきか。

 

幸いにも後半30分に、相手ゴールキーパーのボーンヘッドで何とか勝利を挙げることが結果的に出来たものの、この試合のようにベストメンバーを先発させることが出来ない台所事情やこれから佳境を迎えるレギュラーシーズンに加えて、さらに激戦が予想されるCONCACAFチャンピオンズリーグが待っているであろう今後に対して、嫌な予感がしたのは決して筆者だけではなかっただろう。