Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

【長文注意】2022年グリッタ後期ステージにおけるPUMASのフォーメーション(3)

 

さてこの辺で、このフォーメーションの振り返りも最終回としたいと思います。今シーズン、仲の良い友人にこんなことを聞かれました。

「リーグ優勝とCONCACAFチャンピオンズリーグ優勝、どちらが良いと思う?」

そこで自分は間髪を入れずに、こう答えました。

「もちろん、リーグ優勝だ。」

友人は別にCONCACAFチャンピオンズリーグ優勝でも良かったみたいなので、少々不服のようでした。確かにクラブワールドカップにPUMASが出場するというのも悪くはありませんが、この日記についてという項目にも書いている通り、自分がメキシコに来ている理由はPUMASがリーグ優勝する瞬間をスタジアムで目に焼き付けるためなので、そこは絶対譲れないということです。

 

 

4月5日 CONCACAFチャンピオンズリーグ 準決勝 1st.レグ 対クルス・アスル戦(2−1)ホームゲーム

 

 

CONCACAFチャンピオンズリーグ準決勝の初戦も、フォーメーションは4−4−2。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスエフライン・ベラルデアラン・モソレオネル・ロペス(後半30分、ホセ・カイセド)、イゴール・メリタオ、ワシントン・コロソ(後半29分、アレック・アルバレス)、ファビオ・アルバレス(後半45分、オマル・イスラス)、ファン・ディネンノジョゼ・ロジェーリオ(後半29分、ジオゴ・デ・オリヴェイラ)。

 

今シーズンのクルス・アスルは昨シーズンまでのチームと違って、特に有力な攻撃陣の選手たちが移籍してしまった関係で、リギージャ(プレーオフ)まで進出したものの、らしくないプレーぶりで最終的には準々決勝で敗退したように、リーグ戦でもCONCACAFチャンピオンズリーグでも苦戦を強いられた。この試合も前半に2点を失い、PUMASが第2戦へ向けてアドバンテージを維持するかと思われた。

 

しかしPUMASもまた、特にこのCONCACAFチャンピオンズリーグでは、準決勝でも決勝でも初戦の序盤にリードを奪うものの、最後に1点返されたり追い付かれたりして、せっかくのアドバンテージを維持出来ないまま第2戦を迎えることになり、勿体ない試合が多かった。この試合もまた、エースのファン・ディネンノが2得点をしたにも関わらず、後半の終盤で1点を献上。結果的には決勝進出したものの、ただでさえローテーションが出来ない陣容で、不必要な苦戦を自ら強いて消耗させられた印象が強い。

 

 

4月8日 第13節 対CFプエブラ戦(2−2)アウェーゲーム

 

この試合もまた、4−4−2のフォーメーション。フリオ・ゴンザレス、ホセ・リカルド・ガリンド、アルトゥーロ・オルティス、オリベル・ペレス、アラン・モソレオネル・ロペス、サンティアゴ・トリゴス、セバスチャン・サウセド(前半45分、ワシントン・コロソ)、オマル・イスラス(前半45分、ホルヘ・ルバルカバ)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ(後半28分、ファン・ディネンノ)、ジョゼ・ロジェーリオ(後半28分、ファビオ・アルバレス)。

 

週2試合の間隔が続く影響で、CONCACAFチャンピオンズリーグに出場したレギュラー陣は、ほぼ先発せずにベンチに温存。この辺りから、両リーグを戦わなくてはいけない関係でローテーションを強いられることになる。試合は前半から2点をリードされ追い掛ける展開になったが、前半終了間際に1点を返して折り返す。そして後半の1終盤になって渋とい守備をしながら粘った結果、ホルへ・ルバルカバの得点でドローに持ち込んだ。

 

この試合の対戦相手であるCFプエブラもまた、リギージャ(プレーオフ)へ進出。惜しくも準々決勝で敗退したが、レギュラーシーズン後半戦でこうした総合順位表の上位陣とのカードが数多かったのも、今シーズンのPUMASにとっては悪い巡り合わせだったと言える。欲を言えば前半戦でもう少し勝ち点を積み上げて、せめてレペチャへ(敗者復活戦)を戦わずに直接リギージャへ進出を出来れば良かったと思う。

 

 

4月12日 CONCACAFチャンピオンズリーグ 準決勝 2nd.レグ  対クルス・アスル戦(0−0)アウェゲーム

 

この試合も引き続き、4−4−2のフォーメーション。アルフレード・タラベラ、ニコラス・フレイレ、アルトゥーロ・オルティス(後半28分・一発レッドカード退場処分)、エフライン・ベラルデ、アラン・モソ、レオネル・ロペス(後半20分、ホセ・カイセド)、イゴール・メリタオ、ワシントン・コロソ(後半28分、ヘロニモ・ロドリゲス)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ、ファン・ディネンノ(後半45分、ジョゼ・ロジェーリオ)、ファビオ・アルバレス(後半45分、サンティアゴ・トリゴス)。

 

第2戦はこのままではスコア合計で2−1のため、クルス・アスルがまずは得点をしなければいけなかった。前半をスコアレスドローで折り返し、得意の選手交代で試合の流れを変えようとしつつ、後半の半ばにこともあろうかアルトゥーロ・オルティスが完全に抜け出そうとしていたサンティアゴ・ヒメネスを倒してしまい、一発退場のレッドカード。これで数的不利に陥ったものの、守備固めをして何とか半時間を乗り切って決勝進出を決めた。この試合もまた、第1戦同様に今シーズンのクルス・アスルを象徴するような一戦だった。

 

 

4月17日 第14節 対CFモンテレイ戦(2−0)ホームゲーム

 

この試合もまたフォーメーションは、引き続き4−4−2。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスエフライン・ベラルデアラン・モソイゴール・メリタオレオネル・ロペス(後半38分、ホセ・リカルド・ガリンド)、ファビオ・アルバレス(前半24分、セバスチャン・サウセド)、ファン・ディネンノ前半45+5分で一発退場処分)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ(後半38分、オマル・イスラス)、ジョゼ・ロジェーリオ(後半24分、ワシントン・コロソ)。

 

レギュラーシーズンも終盤に差し掛かり、残り4節でレペチャへ(敗者復活戦)圏外。ホームゲームの2試合は、どうしても勝たなければいけない試合でした。相手は強豪であるCFモンテレイ。試合は序盤から、相手チームのペースで始まった。しかしどのチームも苦労する日曜日の正午に行われる気温の高さや、メキシコシティの標高の高さを考慮してか、そこから意図的に引いてこのままいけばドロー、あわよくばカウンターアタックで勝ち点3を狙う作戦に出た。

 

そして前半終了間際に、チームのエースであるファン・ディネンノがレッドカードを受けて一発退場処分というアクシデント。後半はその数的優位を生かしてCFモンテレイが終始主導権を握りながら、PUMASに対してプレッシャーを掛ける展開に。しかし後半終了間際の一瞬の隙を突いて、一度ビルドアップしたボールをアルトゥーロ・オルティスへ叩き、そこからロングフィードされたボールを、途中交代で出場したワシントン・コロソがドリブルで抜け出し、最後は相手キーパーとの1対1も制して先制。

 

さらにその数分後には自陣ペナルティーエリア内の競り合いから、ニコラス・フレイレによるスルーパスを受けたコロソは再びゴールキーパーと1対1から、冷静にボールを押し込み追加点。試合後の記者会見で相手チームのマヌエル・ブセティッチ監督も話していましたが、決してサッカーの内容で負けた気はしない。あくまでも集中力不足が原因で、サッカーの内容で勝ちながらも試合に負けたということでした。

 

 

4月20日 第15節 対アトレティコ・サン・ルイス戦(2−0)アウェーゲーム

 

先週に引き続き、この週もまた週2試合の過密日程。フォーメーションは、同じく4−4−2。フリオ・ゴンザレス、ニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスエフライン・ベラルデ、パブロ・ベンデンノ(前半45分、アラン・モソ)、サンティアゴ・トリゴス、マルコ・ガルシア(前半45分、レオネル・ロペス)、セバスチャン・サウセド(後半20分、ホルヘ・ルバルカバ)、ファビオ・アルバレス(後半26分、エマヌエル・モンテハーノ)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ(前半45分、ジョゼ・ロジェーリオ)。

 

第2節の試合途中で右脚腓骨を骨折したマルコ・ガルシアが、漸くここで戦列復帰。対するアトレティコ・サン・ルイスは、この後リギージャ(プレーオフ)へ進出した中堅チーム。試合は前半13分、サンティアゴ・トリゴスによるペナルティーエリア内におけるハンドの判定でヘルマン・ベルテラメがペナルティーキックで先制。後半開始からアラン・モソジョゼ・ロジェーリオレオネル・ロペスらレギュラー陣がベンチから途中出場したため、PUMASは攻撃に積極的になったが、マルセロ・バロベロの好守に阻まれた。

 

アトレティコ・サン・ルイスは、PUMASによるマンマークの甘さに付け込んで、追加点。ルベンス・サンブエサによるコーナーキックから、ディフェンダーのルイス・フェルナンド・レオンがヘディングシュート。PUMASはこの後、週末にはCDグアダラハラのアクロン・スタジアムをアウェーで訪れ、翌週の火曜日にはにはオリンピック・スタジアムでCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝1stレグでシアトル・サウンダーズFCを迎え撃ち、週末にはホームゲームで最終節のレギュラーシーズン首位を走るCFパチューカ戦という複雑なシーズンの締め括りを迎えることになる。

 

 

4月23日 第16節 CDグアダラハラ戦(3−1)アウェーゲーム

 

この試合も、いつも通りの4−4−2フォーメーション。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスエフライン・ベラルデアラン・モソイゴール・メリタオ(後半26分、ホセ・リカルド・ガリンド)、マルコ・ガルシア(前半45分、サンティアゴ・トリゴス)、セバスチャン・サウセド(後半18分、ホルヘ・ルバルカバ)、オマル・イスラス(前半45分、ファビオ・アルバレス)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ(前半45分、ワシントン・コロソ)、ジョゼ・ロジェーリオ

 

チームのエースであるファン・ディネンノは、左脚の外側肉離れで全治1週間〜10日間、中盤の要であるレオネル・ロペスは、左足首のむくみと捻挫で全治1週間でそれぞれこの試合は欠場。毎週のように週2試合の過密日程で、限られた陣容で戦わなければいけない状況で、追い討ちをかけるような主要選手たちの負傷はシーズンの締め括りをより一層複雑なものにした。

 

彼らの代わりに出場した下部組織出身選手たちは、今シーズンにメキシコサッカー1部リーグデビューしたばかりの若手選手たちであり、この試合の対戦相手であるCDグアダラハラのようなビッグクラブで活躍する一線級のメキシコ代表選手たちと対峙する際にいきなり通用する訳がない。最初はそのプレースピードに戸惑い、それを止めるためにはイエローカードを受けるようなファールでしか出来ない。

 

前半に2点を失い、後半に入ってから1点を返したものの、その後さらに追加点を決められて、この試合に勝てばリギージャ(プレーオフ)の第2戦をホームゲームで戦える総合順位表の第4位以内を確保出来るかもしれないCDグアダラハラは、それまでの不振が嘘であったかのような快勝で、この後レペチャへ(敗者復活戦)でPUMASを再びホームゲームで圧勝して、リギージャ準々決勝まで駒を進めることになる。

 

 

4月27日 CONCACAFチャンピオンズリーグ 決勝 1st.レグ 対シアトル・サウンダーズFC戦(2−2)ホームゲーム

 

この試合のフォーメーションは、4−2−3−1。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレ、ホセ・リカルド・ガリンド(アルトゥーロ・オルティス準決勝第2戦で退場処分のため、1試合出場停止)、エフライン・ベラルデアラン・モソ後半45+2分に負傷退場、ヘスス・リバス)、ジョゼ・ロジェーリオ(後半28分、セバスチャン・サウセド)、イゴール・メリタオレオネル・ロペス、ジオゴ・デ・オリヴェイラ(後半28分、ワシントン・コロソ)、ファビオ・アルバレス、ファン・ディネンノ

 

オフェンス面では、サイドバック(このチームの場合、エフライン・ベラルデアラン・モソ)、サイドハーフ(このチームの場合、ジオゴ・デ・オリヴェイラとファビオ・アルバレス)によるサイドアタックがメインになり、サイドハーフは縦への直線的な突破やセンタリング、中へ絞ってのシュートが有効。サイドバックとサイドハーフによる連携でサイドを攻略できれば、非常にバランスの良い戦術と言えます。フォワードが1枚で孤立することを避けるためにも、サイドハーフ、トップ下のポジションは積極的に前線に飛び出すことが必要。


ディフェンス面では、中盤での積極的なプレッシングでボールを奪取し、ショートカウンターを仕掛けることが有効。サイドハーフが下がることでディフェンス時の人数も十分に確保できるため、より安全にゲームを進めることが出来る。ただし攻められて押し込まれる展開が続くと、前線へのボール運びが難しくなり、攻撃が停滞してしまうリスクが有る。

 

試合前の記者会見でも言っていましたが、アンドレス・リリーニ監督はPUMASにとって2011年以来クラブがタイトルから遠ざかっているため、どうしてもこのタイトルをサポーターへプレゼントしたかったが故に、いつも慣れている4−4−2からあえて4−2−3−1へ変更したのは、このチームの攻撃はアラン・モソによるサイド攻撃からのセンタリングから点取り屋であるファン・ディネンノへのホットラインや、これまでこのチームに来るまでサイドハーフというポジションは経験したことが無かったという、ジオゴ・デ・オリヴェイラによるサイド攻撃が非常に有効であるという確信からだったのでしょう。

 

試合の途中でそのアラン・モソが負傷退場してしまうアクシデントがあったにも関わらず、交代出場した下部組織出身選手であるヘスス・リバスがその役目をキッチリこなして2点を先制したまでは非常に良かったのですが、その後につまらないファールでペナルティーキック2本を献上してしまい、せっかくのアドバンテージが無いまま第2試合に臨まざるを得ない状況になってしまった時点で、この決勝戦の勝敗は付いたと言っても過言では無いでしょう。何故ならば相手チームはこのトーナメントでこれまで無敗であり、なおかつホームゲームは全勝でしたから。

 

 

5月1日 第17節 対CFパチューカ戦(2−0)ホームゲーム

 

この試合もまた前の試合に引き続き、4−2−3−1のフォーメーション。アルフレード・タラベラアルトゥーロ・オルティス(後半29分、エフライン・ベラルデ)、ホセ・カイセド、オリベル・ペレス、ホセ・リカルド・ガリンド、マルコ・ガルシア(後半16分、レオネル・ロペス)、イゴール・メリタオ、サンティアゴ・トリゴス、ワシントン・コロソ(後半16分、ホルヘ・ルバルカバ)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ(後半43分、ファビオ・アルバレス)、ジョゼ・ロジェーリオ(後半16分、ファン・ディネンノ)。

 

この試合に勝たないとレペチャへ(敗者復活戦)進出圏外となるPUMASに対して、相手チームはレギュラーシーズン首位が確定しており、エースであるニコラス・イバニェスを2週間後に控えるリギージャ(プレーオフ)へ向けて温存する余裕。加えてこの試合に勝たなくても順位に変動が無い以上、無理に勝ちに行かなくてもいい試合であったと言えます。試合はCONCACAFチャンピオンズリーグの得点王(9ゴール)であるファン・ディネンノによる2得点(後半20分、25分)で、勝ち点22を挙げレペチャヘ進出決定。

 

 

5月4日 CONCACAFチャンピオンズリーグ 決勝 2nd.レグ 対シアトル・サウンダーズ戦(3−0)アウェーゲーム

 

チームの主アシスト源:アラン・モソを前の試合において負傷退場で失なったアンドレス・リリーニ監督が選んだフォーメーションは、4−3−3。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレエフライン・ベラルデ、ホセ・リカルド・ガリンド、イゴール・メリタオレオネル・ロペス(後半28分、ジョゼ・ロジェーリオ)、ファビオ・アルバレス、ワシントン・コロソ(後半31分、ホルヘ・ルバルカバ)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ、ファン・ディネンノ

 

試合は終始相手チームのペース。先制点はジオゴ・デ・オリヴェイラによるオウンゴールという不運な展開ではあったものの、次から次へと遅い掛かるシアトル・サウンダーズによる攻撃を必死に堪えた最後の砦は、チームの守護神:アルフレード・タラベラであった。2点目を被弾した際にも、ファーストシュートは何とかその手で弾いて意地を見せた。

 

選手たちはチャンピオンズリーグ優勝を夢見てシアトルへ乗り込んだが、待っていたのは厳しい現実であった。相手チームは先週末のリーグ戦を延期でパスして万全の体制で臨んだのに対して、PUMASはここまで数週間すべて週2回の過密日程で、すでに相手チームに対して抵抗する余力も残っていなかった。せめてもの救いは今回試合に出場した下部組織出身若手選手たちが、この経験を翌シーズン以降にチームへ還元してくれるであろうことぐらいである。

 

 

5月8日  レペチャへ(敗者復活戦)対CDグアダラハラ戦(4−1)アウェーゲーム

 

この試合のフォーメーションも、引き続き4−3−3。アルフレード・タラベラニコラス・フレイレアルトゥーロ・オルティスエフライン・ベラルデ、ホセ・リカルド・ガリンド、サンティアゴ・トリゴス(後半16分、ジョゼ・ロジェーリオ)、ファビオ・アルバレス(後半27分、マルコ・ガルシア)、レオネル・ロペス、ホルへ・ルバルカバ(後半27分、オマール・イスラス)、ジオゴ・デ・オリヴェイラ(前半40分、ワシントン・コロソ)、ファン・ディネンノ

 

前述した通り、この試合もまたリギージャ(プレーオフ)進出に燃える相手チームに対して、試合に出場した下部組織出身の若手選手たちのメキシコサッカー1部リーグにおける一流選手たちとの格の違いを見せ付けられたものになりました。先制点はサンティアゴ・トリゴスの完全なボーンヘッド。その後ジオゴ・デ・オリヴェイラが意地を見せる同点弾を決めたものの、その後負傷退場してしまう最悪の展開。後半に被弾した逆転弾は、守備陣によるマークの受け渡しを完全に怠ったものであり、ここからは前掛かりになった隙を突いたカウンターアタックのお手本のような追加点を次々と挙げられて、ジエンド。

 

最後の数試合はテレビ中継を見るのも辛い内容ではありましたが、よくここまで頑張ったと思います。来シーズン以降はさらに厳しい状況が予想されますが、繰り返し申し上げたいのはPUMASとは下部組織出身の若手選手たちをメキシコサッカー1部リーグで活躍出来るくらいまで育て上げ、高額で他チームへ移籍させることを繰り返して成り立っているチームであり、最近で言えばクルス・アスルへ移籍したエリク・リラであったり、このシーズンオフにはアラン・モソがCDグアダラハラへといったように、今後は残された選手たちが先輩の選手たちのように成長して、いかにチームを立て直して再び決勝戦の舞台へ進めるかが焦点となります。