Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第1節 UNAM 1-1 Tijuana

 

PUMASが2022年前期ステージ開幕戦で、クラブ・ティファナ相手に何とか引き分ける

 

 

PUMASは相手に先行されたが、ジオゴ・デ・オリヴェイラの得点で引き分ける

 

 

PUMASはルーカス・ロドリゲスによるペナルティキックで先制したクラブ・ティファナ相手に、2022年前期ステージをほろ苦いドローでスタートした。ベンチスタートだったが堂々としたジオゴ・デ・オリヴェイラによる得点でホームゲームにおける敗戦を免れた。PUMASはファン・ディネンノとグスタボ・デル・プレテによる2TOPがスターターで試合に臨んだ。39歳のブラジル代表ディフェンダーで、FCバルセロナを退団したダニエウ・アウヴェスにも移籍交渉をしたPUMASはオリンピック・スタジアムの貴賓席で観戦した新補強選手の目玉であるエドゥアルド・サルビオが、来週労働ビザを取得し次第、出場可能であろう次節の対クラブ・レオン戦を早くも思いをはせている。

 

 

試合は序盤からボール支配をしたPUMASが両サイドからファン・ディネンノへのセンタリングを供給することで得点チャンスを作ったが、放ったシュートはことごとくゴールマウスの外であった。終始試合を優勢に進めたことでクラブ・ティファナがどこから相手を崩すかに焦点は絞られたが、守備陣のミスによって均衡は破られた。ハイル・ディアスによる素晴らしいスルーパスを受けたホアキン・モンテシノスがペナルティーエリア左でホセ・リカルド・ガリンドを交わし去り、ゴールキーパーと1対1になりこれをフリオ・ゴンザレスが倒してしまい、ペナルティキックの判定に。これをルーカス・ロドリゲスが冷静に決めて、クラブ・ティファナが先制した。

 


この先制点の後PUMASはボール支配を取り戻し、対するクラブ・ティファナは自陣深くにブロックを固めてカウンターアタックを狙った。イゴール・メリタオによる強烈なミドルシュートは、ホナタン・オロスコが守るゴールマウスの枠を捉えたが、スーパーセーブによってコーナーキックへと逃れた。このプレーの後PUMASは攻勢を強め、クラブ・ティファナは追加点を狙うべくその空いたスペースを利用した。ホセ・リカルド・ガリンドを交わしたアレクシス・カネロがゴールライン付近まで到達し、低いセンタリングで折り返したボールを中央へ流れ込んだファーサイドのレナト・イバーラがシュート。しかし、これはフリオ・ゴンザレスが飛び出してクリアした。

 

 

アディショナルタイムに入って、この試合でメキシコサッカー1部リーグデビューを果たしたグスタボ・デル・プレテが同点に追い付く明確なチャンスを創出した。レオネル・ロペスからのセンタリングを完全にフリーでボールを受けた後、オーバーヘッドキックでシュート。しかし、これは力強さを欠いたため、ゴールキーパーにキャッチされ前半を0-1で折り返した。

 


後半に入って途中出場したジオゴ・デ・オリヴェイラは、たった6分で闘志、スピリッツを見せ同点ゴールを決める。相手のファールで得たフリーキックをレオネル・ロペスがペナルティーエリアの真ん中へ蹴ったボールを、ファーポスト目掛けて強烈なヘディングシュート。ホナタン・オロスコが懸命にセーブしようとしたが、その手をすり抜けてボールはゴールへと突き刺さった。

 

 

同点に追い付いた3分後、PUMASはジオゴ・デ・オリヴェイラ、グスタボ・デル・プレテ、ファン・ディネンノの素晴らしいトライアングルパスでチャンスを創出したが、ファン・ディネンノが放ったシュートは惜しくもゴールポストを逸れていった。その後ペナルティーエリア内におけるリバウンドの応酬の後、ファン・ディネンノがホナタン・オロスコ目掛けてシュート。しかし、これはハイル・ディアスが足を差し出してブロックで弾いた。

 



試合の最後の数分はPUMASが引き続き相手ゴールを目指したが、放ったシュートはことごとく正確性を欠いたため、すべてゴールマウスを捉えることが出来なかった。試合は結局1-1のまま終わり、アンドレス・リリーニ監督は引き続き下部組織出身選手をメキシコサッカー1部リーグデビューをさせ、この試合はホセ・ナバーロが途中出場したことで15人目となった。